ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『TOO YOUNG TO DIE ! 若くして死ぬ』

 前から気になっていて、Netflixでの試聴期間が24日までなので観てみました!

作品紹介

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(トゥー ヤング トゥー ダイ! わかくしてしぬ、TYTD)は、2016年6月25日公開の日本映画。宮藤官九郎の4作目の監督作品でもあり、TOKIO長瀬智也神木隆之介のダブル主演作。

あらすじ 

修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生の関大助はふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生の手塚ひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな大助の前に、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーKが現れる。キラーKは閻魔の裁きによって現世に転生するチャンスがある事を大助に告げた。キラーKの指導と特訓のもと、大助は地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘するのであった。

キャスト 
スタッフ 
  • 監督・脚本:宮藤官九郎
  • 製作:長澤修一、市川南、藤島ジュリーK.井上肇、畠中達郎、長坂まき子、髙橋誠、宮本直人
  • エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎、上田太地
  • プロデューサー:宇田充、長坂まき子、臼井央
  • ライン・プロデューサー:坂本忠久
  • 音楽プロデューサー:安井輝
  • 撮影:相馬大輔(J.S.C.)
  • 照明:佐藤浩
  • 美術(地獄):桑島十和子
  • 美術(現世):小泉博康
  • 装飾:西尾共未
  • 録音:藤本賢一
  • VFXスーパーバイザー:道木伸隆
  • カラーグレーダー:齋藤精二
  • 音響効果:岡瀬晶彦
  • 編集:宮島竜治(J.S.E.)
  • 音楽:向井秀徳
  • 主題歌作曲:KYONO
  • スクリプター:北濱優佳
  • スタイリスト:伊賀大介
  • 衣裳:荒木里江
  • ヘアメイクディレクション:山﨑聡
  • ヘアメイク:百瀬広美、風間啓子
  • 特殊メイク・造形:中田彰輝
  • 振付:八反田リコ
  • スタントコーディネイター:小池達朗
  • 操演:島尻忠次
  • 動物プロ:馬場光弘、内藤教夫

(ウィキペディア「TOO YOUNG TO DIE ! 若くして死ぬ」より抜粋)

感想とか (ちょっとネタバレ?)

 夜勤明けに、軽く面白く観られるのかなって思ったのですが、どう考えても選択を間違えましたね。あんまり軽くなかった……というか、重かったです。主人公の関大助(神木隆之介)くんに悲愴感が漂っていないところが救いで、作品全体を軽く観られるようにしてくれていますが、設定や背景を考えると、どういう気持ちで観たら良いのか分からない……(寝不足なアタマでは何も考えられません。いつもに輪をかけてアホのこですよ。ねむい。🐥💤)

🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾💥🚌🙀👹🎤🎸🎹🎶👿

 修学旅行で友だちに頼んでバスの席を代わってもらって、好きな女の子の隣になって、うれしい気持ちとか……なんだか微笑ましいなって思いました。おみやげやさんで手にしていたからって「安産祈願」のおまもりをプレゼントしてしまうとか、高校生の設定なはずだけど、まさか読めない……?(それか、ちゃんと理解したうえでデザインが可愛いからってプレゼントしたのかな?) トレードってことで、おやつにバナナをもらって、もぐもぐ食べる関くん。そこに、手塚ひろ美(森川葵)さんから「関くん、わたしのこと好きでしょ?」むぐっと喉に詰まらせながら、うなずく関くん。同じようなタイミングで、うしろの方からトイレ休憩を求める声。「もれそう」みたいな。手塚さん「わたしもー!」

 喉にバナナを詰まらせた席くんが激しく座席を叩きます。それに驚くか注意を持っていかれた運転手さんがハンドル操作を誤り、バスは谷底へ………

 誰が悪いわけでもないのに、なんでそんなことに………

 地獄で目を覚ました関くんが(なにせフライングで到着してしまったので)、致命傷を負っている感じの外見ではないところも、なんとなくこころ安らぐポイントではあります。

 「みんなは?」「こっちに来ないってことは、もうひとつのあの世。天国に行ったんじゃない?」「僕ばっかり、なんで地獄に……。」「カッコイイからだろ?」………そっか、カッコイイから……って、え?納得できない。なんで?

 盗撮は犯罪です。借りパクも良くないですね。でも、警察のお世話になるような犯罪はしていませんよ。(事故原因に少なからず関与してしまったというのは、あるかもしれないけれども)(でも、そこはグレーゾーンってことで……)

 関くんの頑張りで、事故がなかったことになるとか。みんな元気に修学旅行を終えることができるとか。いろいろトンデモ設定なんだし、そういう流れもアリかと思いきや、時間は遡らないっていうところはゆるがなくて、シビアだなって思いました。

 近藤さんの最期も、なかなかに容赦ないなって感じです。せっかく曲ができたのに、前向きになれたのに、子どもを助けようとしたのに……。子どもは助かって良かったねって感じですけど、助けようとした近藤さんが間に合わなかったなんて……(踏切内で立ち往生しているひとを見かけたら、停車ボタンを押してあげてください) でも、死神には近藤さんの想いは伝わらなかったかもしれない。自殺だと思われてしまったかも?

 

 関くんは、金曜日ごとに閻魔大王の裁きを受けます。現世で作曲した渾身の歌を披露して→「畜生道」小鳥の姿で現世へ戻ります。自分のスマホで手塚さんにメッセージを送ったり、盗撮動画をなんとか削除したり……元の家族に可愛がられ、そして大往生。その次は、ザリガニ。外へ出て早々に踏まれて死にます。そして、アシカ。賢くて、上手に芸をします。が、演技中に手塚さんを見かけて、近づこうと客席へジャンプ。椅子の角で頭をぶつけて、死んでしまいます。そして、犬。火事に巻き込まれた近藤さんの家族を助けようとして死んでしまいます。って、そろそろ思ったのですが、助けようとしたなら善行では?なのに、また地獄です?(自殺にカウントされてしまった?)

 そして、カマキリ。同じくカマキリになったじゅんこに追いかけられます。そして、交尾して、たぶん食べられる。そして、ようやく「人間道」。人間になれる……かと思いきや、その前に精子。競争に破れ、気づけば地獄。そして、地獄のロックフェスにて、皆の力でHマイナーのコードを響かせて、ようやく「天道」へ。

 なんだか、すっごくマッサージ店みたいな場所だなって思いました。地獄の描写は、あんな感じだったのに……。明るくて、いい匂いがして、空を飛んだりするんじゃないの?って思って、ウィキペディアで検索してみましたが、まぁ遠からずって感じでした。なんだか、発想が新しい感じがします。新しいというか、むしろ既視感というか。「TENGOKU」ってあたりで、もう、かなり胡散臭いです。カタコトの神とか。仏とか。ものすごくバイト感あります。いや、おもしろいけど……

 20デシベル以上の騒音をたてないようにと言われますが、静かにしていては近藤さんの想いは届けられません。関くんは、近藤さんの作曲した「天国」を披露します。死神に届いて、その他のひとからも拍手されます。神と仏に怒られます。ごはんがおいしく、いたれりつくせりな天国。でも、関くんには刺激が足りなくて、ドクロマークのスイッチを押して、再び地獄に戻ってしまいます。「地獄より地獄だよ」「行ったやつにしか分かんねえな。」HAHAHA!

 

 最終的に、閻魔大王のおまけで、再び小鳥として現世へやってきた関くん。おばあちゃんになった手塚さんの隣で「天国」を歌います。手塚さんもフルートを奏でて……。高校生の頃の姿の関くんが同じく高校生の頃の姿の手塚さんにキスして、小鳥がパタタッと羽ばたいて、映画は終わります。(小鳥がおばあちゃんになった手塚さんにキスしたってことかもしれませんね。でも、関くんの願いが叶って良かったね……という気持ちです)🦋