ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『羊とオオカミの恋と殺人』

 観てみました。ラブコメディ……そっか、コレはラブコメディなんですね。なるほど。

作品紹介

『穴殺人』(あなさつじん)は、漫画家・裸村(ラーソン)による日本の漫画。DeNAが配信しているウェブコミック配信サイトである「マンガボックス」の2014年 第1号から2016年 第44号まで掲載された。本作品のコンセプトは、大学受験に失敗した青年が隣に住む猟奇殺人鬼である女性に恋をしてしまうラブコメディ。

あらすじ 

大学受験に失敗し家に引きこもる黒須は、自暴自棄になって部屋で自殺を図るが失敗に終わる。自殺を図った際に壊れてできた壁の穴を覗いてみると、隣の部屋が丸見え。しかも、その隣人の宮市さんは美人で、黒須はその日から穴を覗くことが生きがいになっていく。

映画

『羊とオオカミの恋と殺人』(ひつじとオオカミのこいとさつじん)のタイトルで実写映画化され、2019年11月29日に公開。監督は朝倉加葉子、主演は杉野遥亮福原遥。PG12指定。

キャスト 

スタッフ 

(ウィキペディア「穴殺人」より抜粋)

思ったこととかネタバレとか

 まず、たとえ偶然だったとしても、壁にあいた穴から隣人の暮らしを覗き見するなんて犯罪でしょう?

 まったく……なにやってるの黒須(杉野遥亮)くん!コラ!

 でも、気持ちは分かるかも。死にたい気持ちで、首にベルトをかけて、もがいたせいで壁に取りつけていた金具がはずれて一命をとりとめる。そこから差し込む一条の光。それを辿って、身体を起こして、光を覗き込んだら、すごく素敵なひとが暮らしていて……思わず、そのひとが生活しているのを覗くことを生活の楽しみにしてしまう……(いや……やっぱり途中から、よく分からない。共感が遠ざかりました)

 ちょっと服を脱いでいる場面とか、角度を変えて、もっと見えないか試みていたりするところは、普通に、ただの変態です。なにやってるんだ、黒須!

 

 でも、ただ一方的に覗くだけだった隣人の宮市(福原遥)さんと、そのうち実際に出会って、部屋で一緒に食事をする仲になります。そして、部屋で彼女が殺人をおこなっているところを穴から目撃してしまいます。

 逃げる黒須。追う宮市。手にカッターナイフ。……怖い。

 一応、彼女のルールはあって、無差別に殺しているわけではないらしい。なら……………いやいやダメでしょ?

 

 宮市「ダメでしょ どんな理由があっても、ひと殺したら」

 正論ですね!その通りだと思います!

 

 いろいろ非合法なおこないはあるけれど、そこまでイヤな気持ちになることもなく、さらっと観ることができます。それは、きっと「自分とは関係なさそう」だからかなって思いました。ファンタジーではないので、観ているこちら側と地続きの世界であるはずだけど、どこか現実感が薄いです。宮市は、日常的に殺人をおこなっているのに、周りに不審に思われることはないですし、警察も出てきません。代わりに掃除屋さんはよく出てきて、後片づけと死体処理をおこなってくれます。仕事人。宮市さんの手際が良くて、無駄な加虐趣味を感じないところも、あと味が爽やかな一因なのかな。(殺人に快楽を見出してしまっているけれど……)

 そんな彼女も黒須くんと出会ったことで、少しずつ変わっていきます。黒須くんも、彼女に相応しいひとになろうとバイトを始めたり、彼女の犯罪がバレないように隣人の妹さんに積極的に関わったりと変わっていきます。相互作用ですね。

 

 パピコを半分に割って、ふたりで食べる場面があって、なんだか良いなぁって思いました。黒須くんに分けてもらって一緒にパピコを食べた宮市さんが、次のときは玲奈(江口のりこ)さんに半分をあげていて、感化されているというか……でも、おいしいものを分け合うって素敵です。(半分あげるって話になったときに、玲奈さんが「食べかけのは唾液が……」みたいなことを言っていて、感染予防の意識が高いって思いました。2019年だから、コロナ禍以前のはずですが……)🦋

 

ネコが出てきます。でも、可哀想なことになっている表現もあるので注意です。(加害者は、自らのおこないを理由に殺されてしまいます。)(安らかにお眠りください……(-人-〃)