ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『私立探偵 濱マイク』

 こんにちは。お疲れさまです。

 前から気になっていたような気がします。映画『隠し剣 鬼の爪』が好きなので、主演の永瀬正敏さんが気になって、他の作品も観てみたいなって思ったときに本作のタイトルを知りました。

 なかなか機会がなかったのですが、いつの間にかアマプラに入っていました。(知らなかったです!) 検索したら「2002年7月の放送開始から20周年を迎えた2022月7月にHuluとAmazonプライムビデオでの配信がスタートした」とのこと。 

作品紹介

『私立探偵 濱マイク』(しりつたんてい はまマイク)は、映画監督林海象による、同名の探偵を主人公とするハードボイルド探偵ドラマのシリーズの総称である。主演は永瀬正敏。映画3作が制作され、後にテレビドラマ化された。

タイトルはミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説『マイク・ハマー』シリーズを捩ったもの。

永瀬の代表作としても知られる。

テレビドラマ版

2002年7月1日から9月16日まで、日本テレビ系列で毎週月曜22:00 - 22:54(JST)に全12回が放送された。マイク以外の設定が一新されているが、星野(南原清隆)など映画版のキャラクターが客演することもあった。それぞれのエピソード毎に異なる監督が担当し、映画版の助監督や新鋭の映像作家が多数起用された。脚本家も全話異なっている。

主な出演者(テレビドラマ)

  • 濱マイク永瀬正敏 私立探偵。皮のコートとサングラスが特徴。マニキュア、ラバーソウル、指輪、ピアスと小物にもこだわる。本名での活動といい、通常の探偵ではタブーなことをしている。特徴のひとつ、愛車「メトロポリタン」は借金のカタに取られてしまい、赤い2代目トヨタ・クラウンに変わった。日劇2階の探偵事務所も家賃滞納の為、日劇の屋上(支配人の福寿が立上げようとしていたビアガーデンの跡地)に移された。映画版からは、年を取った分成長した感じである。調査費用は1日12万円から。
  • 濱茜:中島美嘉 映画版にも登場するが、設定は一新されている。マイクの年の離れた妹で予備校生。日劇近辺のアパートに、ほとんど帰ってこない兄と暮らしている。兄からの生活費は当てにならないためアルバイトをして生計を立てている。マイクの友達とも仲がよい。
  • みるく:市川実和子 ゴミ置き場の前に座っていた所をマイクに声を掛けられて以来、探偵事務所に毎日顔を出すようになった。現在は掃除のアルバイトをしている。
  • 丈治:村上淳 マイクの幼馴染。父親が失踪したため実家の「加賀美自動車」を受け継ぐ。腕前はかなりの者である。
  • 忠志:松岡俊介 マイクの行付けである古着屋の雇われ店長
  • 誠:阿部サダヲ マイクの幼馴染でコンビニの店長を務める。だが、ほとんど仕事はしていないようで喫茶マツモトに入り浸る。
  • サヨコ:松田美由紀 溜まり場となっている、喫茶「マツモト」のオーナーでマイクとは幼馴染。いつも胸の開いた服で色気全開。彼女の入れるカフェオレは絶品。
  • 比留間ひる:井川遥 日劇のモギリ嬢。
  • ミント:酒井若菜 黄金町のキャバクラ嬢。ノリコと共にマイク親衛隊の1人で探偵事務所に入り浸る。
  • ノリコ:川村亜紀 ミントと同じく黄金町のキャバクラ嬢でマイク親衛隊。
  • ノブ:中村達也BLANKEY JET CITYマイクの先輩でライブハウスのオーナー。自身はドラマー。
  • 山本:山本政志 野毛に事務所「山本金融」を構える取り立て屋。マイクには多額の貸しがある(第3話では31万、第8話では95万に増えている)。マイク同様、派手な服装で街を徘徊している。
  • YOU(次回予告のみ)声のみの出演。ペネロペ・クルスとして登場するが、ブリトニー・スピアーズの他本人でも演じる。毎回あまり関係ないナレーションとくだらないものをプレゼントした。
  • サキ:小泉今日子 野毛中央通り商店街付近にあるパチンコ屋の景品交換所で働いている女。情報屋で、情報は景品交換時にメモで渡している。裏事情に詳しく、正体は不明だが、かなりの人物らしい。

作品リスト(テレビドラマ)

1話 31→1の寓話

2話 歌姫

3話 どこまでも遠くへ

4話 サクラサク

5話 花

6話 名前のない森

7話 私生活

8話 時よとまれ、君は美しい

9話 ミスター・ニッポン〜21世紀の男

10話 1分間700円

11話 女と男、男と女

12話 ビターズエンド

(ウィキペディア「私立探偵 濱マイク」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 リアルタイムで観ていたらどうだったかは分かりませんが、みるく(市川実和子)が好きです。カワイイ。それから、サヨコ(松田美由紀)さんも大好き。豊満で、セクシーで、ヘルシー。良き。

 時代を感じるけど、古くはないです。(なんとなくイメージとしての90年代感があります。世紀末感というか……) 今観ても、格好良くて、おもしろい。当時の制作スタッフが、自分たちのこだわりと美意識と格好良さを詰め込んだのかなって。本気だからこそ、時代を超えても伝わるものがあるのかなって思いました。

 シリーズものだけれど、全話を通した謎だとか、伏線だとかは張られていなくて、すべて1話完結です。だから、(たぶん)どこから観ても大丈夫。1話から順番に観るのが、見落としがなくて良いかもしれません。20年前だからか、ベテランの俳優さんが多くて(現在ベテランでも20年前は違いますね)、ドラマや映画の主演で見かけるひとがゲストで何人も出ていたり……新鮮です………

 とりあえず完走したいと思って、話数を消化することを優先に、夜勤明けでぽやっとしているときに観たりもしているので細かい部分に自信がありません。全体の感想が「なんとなく」になってしまっているかも。でも、せっかくAmazonプライムビデオで配信されているので、気になったら何度でも観ればいいかなって思っています。

 興味のあるかたは、是非!(とりあえず、1話のリンクを張っておきますね!🐥💓)

 なにが好きって、濱マイク(永瀬正敏)のキャラクターです。オシャレ好きで、自分なりのこだわりがあって、仲間思いで、妹を大事にしていて、街のヤツラの力になりたいってことで探偵稼業をやっている。妹に対してだけでなく、女性全般にめっぽう弱い。女や子ども、自分よりも弱いと思っているやつには手をあげない……(ような気がしたけど、どうだったかな?)

 それから、みるく(市川実和子)が好きです。カワイイ。

 そして、比留間ひる(井川遥)も好き。メガネをかけて地味にしていて、愛想もないけれど、実はカワイイという設定。最初から最後まで、ドレスアップする機会もなく、ずっと制服姿ってところが逆にキャラクターを引き立てている気がしました。

 サヨコさんのことは冒頭に言ったし、あとはノブ(中村達也BLANKEY JET CITY))さん!顔が良い。HiGH&LOWの家村龍美役が印象深いですけど、今作ではヤクザ屋さんじゃなくて、普通にマイクの友だちでライブハウスのオーナー。

 YOUさんは次回予告で声のみの出演ですが、すぐに分かります。声が独特。そして、予告の内容が斬新。次回の話に関係ない話題で終始していて、プレゼント企画をアナウンスしています。海水で溶けるロープ(使用済みって、それは溶けているのでは?)とか使い終わった花火とか、1・2話が収録されたビデオとか。

 

 ひととおり完走して、簡単なあらすじから筋を思い出せるけれど、ひとつだけ内容がほとんど入ってない(妹が友だちに平手打ちしたことしか思い出せない)話があったので、2回目を観ました。たぶん聞き逃したセリフとかがあって、ピンとこなかったのかな。今度は、すごく分かりやすかったです。わりと好きかも。

 ということで、12話全部について何かしら書こうと思うと大変なので、1〜3話の簡単な感想と好きな話について書きます。

1話 31→1の寓話

 分かるような、分からないような。2000年問題っていうのがあって、コンピューターが困ったことになると言われていた1999年。とある銀行の窓際社員3人が、その対策チームに任命されます。何が起こるのか、誰も、何も分かっていないのに。任命された彼らも何をすべきかよく分からないのに……恐ろしいことです。マイクが探偵の仕事中に見つけてしまったミイラから話が展開していって、いろいろあって、そして失踪していた彼は家族のもとに戻ってきます。良かったですね。

 なんとなく『赤毛連盟』っぽいかなって思いました。

2話 歌姫

 歌姫が良かったです。歌に感情をのせるため、本物を感じるために殺人を犯したとされている彼女。UAさん、カッコイイ!

 マイクが事務所兼住居としている日劇で上映中の映画が『コーヒー&シガレット』ちょっと前に観ました!ささいなことだけど、作品の解像度が少し上がったみたいで、うれしかったです。

 知らないことばかりだけど、知っていると楽しいことってたくさんあります。だから、名作と呼ばれる作品は観ておいたほうが良いのかなって思いました。

 たしかサヨコさんが言っていたセリフ「いい曲は簡単に時代を越えるのよ」素敵です!

3話 どこまでも遠くへ

 最初は、ちょっとよく分からなかった作品。見どころは、いろいろあります。謎解きがあって、カーチェイスがあって、ピンチがあって、なぜか助かって、ラブがある……?

 空っぽの箱とメッセージ。「1」「11+5」「13+♥」

 あっさりと暗号を解いているマイク。探偵の面目躍如ですね!

 わたしって、なんだろう。自分の中身って、なに。

 マイク「自分自身で探し出すしかない」

 なんか良いですね。最後が“endless” なるほど?

9話 ミスター・ニッポン〜21世紀の男

 これ好き!大好き!

 カオル役の派谷恵美さんがカワイイです。女子高生。大好きだった教師を探してほしいとマイクに依頼します。

 どこが良いって「体育の授業で突き飛ばされてケガした」ってところから、年齢を確認して、カオルが未成年だと分かると絶対に手を出さないところ。マイクは、大人として正しい。そういうの大事です。カオルが好きな先生(勝村政信)も良いキャラクターです。ドM。メガネ。メガネが白くて、奥の目も閉じているので(あるいは閉じているのと変わらないくらい細い)、表情が分かりません。回想の怪しい検査をされている場面では、メガネが分かりやすくグルグルになっています。ツボ。「絶望とは愚か者の結論です」最近、どこかで聞きましたよ!*1

 殺し屋さんたちの銃撃戦がカッコイイです。パー子。大好き。

 マイクのダチが、ひとりで思い悩んで、たまたま出会った殺し屋・ローズバッドから拳銃をもらい「街中のやつらを撃ち殺してやったわ」などとうそぶいていて、どうやら最後の1発だけ残っているらしい。マイク「ごめんな」

 相手の胸に拳銃をつきつけながらも、結局は引き金を引くことはなく……「なんだ?それ?」マイクの胸にはぴょん吉の笑顔*2 お互いにひとしきり笑い合って、仲直りできたみたいで良かったです。あとは、謎の組織に対立するシンジケート、女王様が女王様だったり……興味のあるかたは是非!

 

 8話は、これまた銃撃戦があって、マイクの敗北かと思いきや実は負けてはいない。でも、それは視聴者にしか分からないのです。インターネット内で人気のある新興宗教、その教祖、そして教祖の姉。あと味は悪くないけど、切ない感じです。マイクは、自分がそうと気づかないうちに好きになられている。

 10話は、浅野忠信さんが殺し屋です。悲しい過去があって、自分が生きていてもいいのか不安で、それゆえに殺し屋稼業に手を染めている。ロシアンルーレット。「神様に赦されたから、今日も生きている」と信じようとしている。牧師様か神父様かは忘れてしまいましたが(あるいは民生委員?)、柄本明さんが「神様に赦されたからじゃない。キミが生きたいと思ったから、生きているんだ!」って感じのことを投げかけます。最期は……*3

 11話 あ!そろそろお気づきになられたかもしれませんが、わたしは8話以降の話が全部好きです。もちろん、1・2・4〜7話がキライってわけではないのです。失踪人を探したり、素行調査だったり、誘拐事件に潜入調査など、探偵らしい探偵をしているのはそちらかもしれません。でも、やっぱり銃撃戦は華があります。(もちろん映画やドラマ、フィクションの話ですが……)

 何故か襲撃される探偵事務所。あわや大ピンチというところで、マイクの古いダチ・カラス(田口トモロヲ)が助けに来てくれます。襲撃者を皆殺しかと思いきや寝ているだけっていう。(……麻酔銃?!) カラスがカッコイイです。

 12話 これも大好きです。観て!

 タイトルを耳にしたことがあるので*4、もしかしたら今作に影響を受けたひとがたくさんいるのかもしれません。話に出てきたか、テレビかなにかで話しているのを聞いたか、本や雑誌・漫画で言及されていたのか………検索しても、映画配給会社しか出てこないのですが。

 昔のダチ。どこか不安定で、何をやらかすか分からないところがある。信じているけど、信じきれない部分がある。なにせ危ういやつなので。弾の入っていない拳銃。切ないです。でも、すごく良い終わりかただなって思いました。

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

*1:ドラマ『2020年 五月の恋』でモトオ(大泉洋)が言ってました。パタリロに出てくるセリフって。でも、あらためて検索したらイギリスの政治家:ベンジャミン・ディズレーリが出てきました。どっちにしても知らなかった!🐥💦

*2:なんだかんだあって着替えた、カオルからプレゼントされたTシャツ

*3:それは神様というより確率の問題では?「生きていきたいのなら、そんなことはやめなさい」と言いたいです。なんとなく、やればやるほど死ぬ確率は上がりそうな気がしますけど……6連発の回転式拳銃なら常に1/6らしいです。まったく分からない!(数字に弱い)

*4:目にしたことがあるのかもしれません。ドラマシリーズを見ていないのに、これだけは知っている気がしました。