ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『カルテット』

 放送されていたときから、毎週楽しみに観ていました。

 ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』を観て、映画『ラストレター』を観て(松たか子さんつながり)、次は坂元裕二さんが脚本の他の作品を観たいなって思って検索したら見つかったので(Amazon Prime Video……出来る子だわ!)、次はこちらをイッキ見。

 ドラマって、映画に比べて拘束時間が長いのに、見始めると止まらなくなりますね。おもしろかった!

作品紹介

『カルテット』は、TBS系「火曜ドラマ」枠にて2017年1月17日から3月21日まで毎週火曜22時 - 22時54分に放送されたテレビドラマである。主演は松たか子で、松の連続ドラマ出演は約5年ぶりとなった。

カルテットとは主要キャラクター4名が組む弦楽四重奏のことで、30代の4人の俳優と坂元裕二のオリジナル脚本による、ラブストーリー、サスペンス、コメディーなどの要素を交えた、「ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンス」を標榜している。第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞をはじめとする5部門制覇など、複数のドラマ賞を受賞した。

登場人物 

主要人物(カルテットドーナツホール) 

カルテットドーナツホール(Quartet Doughnuts hole)は主人公たちが組む弦楽四重奏。司はQDHの共同生活場所として、祖父の所有する旧軽井沢奥にある別荘と、移動や日常生活に使うバン「ドーナツホール号」を提供している。当初は「カルテットドーナツ」と名乗っていたが、「ノクターン」での初舞台時に、瀧田の言葉を有朱から聞いた司の思いつきで「ホール」が加わり「ドーナツの穴」の意となる。

巻 真紀(まき まき) → 早乙女 真紀(さおとめ まき)〈36〉演 - 松たか子(10歳:遠藤璃菜〈第9話〉)

第1ヴァイオリン奏者。演奏前のルーティンは「結婚指輪を左手から右手の薬指に付け替える」。4人の中ではただ一人プロの演奏家としての経験がある。

世吹 すずめ(せぶき すずめ)〈30〉演 - 満島ひかり(8歳:太田しずく〈第3話〉)

チェロ奏者。無職。演奏前のルーティンは「裸足になる」、ソロを弾く場合はネックにキスをすることがある。

第8話に登場した宅地建物取引士の合格証書によれば、生年月日は昭和61年(1986年)4月3日。

家森 諭高(いえもり ゆたか)〈35〉演 - 高橋一生

ヴィオラ奏者。演奏前のルーティンは「シャツの襟元をはだける」。

別府 司(べっぷ つかさ)〈32〉演 - 松田龍平

第2ヴァイオリン奏者。演奏前のルーティンは「眼鏡を拭く」。

ライブレストラン・ノクターン 

軽井沢にある、ピアノなどの生演奏を聴きながら飲食ができるライブレストラン。真紀の任意同行1年後には、和食レストランに業態を変えてリニューアルし「割烹ダイニング のくた庵」となっている。

来杉 有朱(きすぎ ありす)〈23〉演 - 吉岡里帆

アルバイト店員。元地下アイドルであり、ネットで炎上することがたびたびあったという。会話をする際に目が笑っていない。

谷村 大二郎(たにむら だいじろう)〈41〉演 - 富澤たけしサンドウィッチマン

オーナーシェフ。両親が経営していたノクターンを引き継いだ。多可美の夫。有朱の色仕掛けには全く動じなかった愛妻家。

谷村 多可美(たにむら たかみ)〈41〉演 - 八木亜希子

ライブに関する責任者とホール担当。大二郎の妻。

その他 

巻 幹生(まき みきお)〈42〉演 - 宮藤官九郎

真紀の夫。物語開始当初から存在は語られていたが、QDHのメンバーらは、会話の中で「夫さん」と呼んでおり姿などは登場しなかった。第5話終盤から登場し放送後に公式サイト相関図に加えられた。

巻 鏡子(まき きょうこ)〈66〉演 - もたいまさこ

真紀の義母(幹生の母)。幹生が真紀に殺されたと考え、すずめに金銭を支払って真紀と友人になり内偵をするよう依頼する。

ゲスト  複数回登場の人物には演者名横に登場回を追記。

第1話 

ベンジャミン 瀧田(ベンジャミン たきた)〈65〉演 - イッセー尾形

余命9か月(自称)のピアニスト。赤いキャスケットを愛用している(諭高と司いわく、『あしたのジョー』の帽子)。旧名は瀧田勉。「音楽家はドーナツ(何かが抜けている)なんだよ」という言葉が、「カルテット・ドーナツ」に「ホール(穴)」を付け加える元になった。

九條 結衣(くじょう ゆい)〈34〉演 - 菊池亜希子(第2話)

司の同僚。以前から司に恋心を抱いていたが、30代になり現実を直視して婚活の末他の男と婚約し、彼の上海赴任についてゆくため退職する。

第3話 

岩瀬 純(いわせ じゅん)〈15〉演 - 前田旺志郎

欧太郎を見舞う親戚の少年。欧太郎を「おじさん」と呼ぶ。

岩瀬 寛子(いわせ ひろこ)〈37〉演 - 中村優子

純の母。息子とともに欧太郎の入院中見舞いに来ており、死に際しても病院関係者とのやり取りをする。

綿来 欧太郎(わたらい おうたろう)〈60〉演 - 高橋源一郎

すずめの父。死期が迫り、千葉県内の病院に入院している。

稲川淳二の声 声 - 稲川淳二

真紀とすずめが訪れた蕎麦屋でラジオから流れる怪談の声。

女性の声 声 - 安藤サクラ

すずめが過去に勤めていた会社の元同僚で、物語の現在ではOLを辞めたあとロンドン在住のブロガー。

第4話 

大橋 茶馬子(おおはし ちゃまこ)〈30〉演 - 高橋メアリージュン

諭高の元妻。スナック勤めで、息子と同棲相手の誠人とともに横須賀市に暮らす。派手な身なりで、冬でも裸足にサンダル。関西弁を話す。

大橋 光大(おおはし こうた)〈7〉演 - 大江優成

諭高の息子。小学生。「離婚」はいつか終わるものと考え、諭高と一緒に暮らすことを望んでいる。諭高から贈られたヴァイオリンで父とともに「フレール・ジャック」を合奏する。

西園寺 誠人(さいおんじ まこと)〈29〉演 - 永島敬三

茶馬子の同棲相手。

第5話 

朝木 国光(あさぎ くにみつ)〈66〉演 - 浅野和之

音楽プロデューサー。QDHの演奏を褒め仕事を紹介するが、現場で彼らが別府圭の縁故であるからこその紹介だと明らかにし、紹介した仕事についても自らを含め「三流」とする。

岡中 兼(おかなか けん)〈35〉演 - 平原テツ

仕事現場のディレクター。QDHに対し、人気ピアニスト若田弘樹のサポートとして、ピアノ五重奏とともに「地球外生命体」の「カルテット美剣王子愛死天ROO」(カルテットびけんおうじあいしてんルー)なるコスプレキャラ設定を演じるよう説明する。

藤川 美緒(ふじかわ みお)〈30〉演 - 安藤輪子

仕事現場のスタッフ。実は自身も演奏家だが、表に出る機会を得られず裏方で働いている。

別府 圭(べっぷ けい)〈30〉演 - 森岡龍(第8話)

司の弟。「別府ファミリー」の一員で、音楽業界にコネクションを持ち、QDHを朝木に紹介する。

第6話 

水嶋 玲音(みずしま れお)〈31〉演 - 大森靖子

幹生の元彼女。

西村(にしむら)演 - 阿部力(友情出演)

幹生の元部下。失踪のきっかけとなった居酒屋での会話相手。

第8話 

大菅 直木(おおすが なおき)演 - 大倉孝二(第9話)

富山県警刑事(警部補)。「元々の早乙女真紀」の取り調べから彼女の戸籍を買った人物が山本彰子ということが判明し、彰子(真紀)の消息を追い東京の巻家にやってくる。

船村 仙一(ふなむら せんいち)演 - 木下政治(第9話)

富山県警からやってきた大菅を巻家に案内した刑事。

根本(ねもと)演 - ミッキー・カーチス

根本不動産販売の社長。

第9話 

女 演 - 篠原ゆき子

元々の「早乙女真紀」。

山本 みずえ(やまもと みずえ)演 - 坂本美雨

彰子(真紀)の母。

最終話 

大橋 絵茉(おおはし えま)〈30〉演 - 松本まりか

真紀がいない間のゲストとして呼ばれた第一ヴァイオリン奏者。腹式呼吸ではきはきと喋る。肉屋と動物の着ぐるみで演奏する仕事を受けるQDHに対して怒りを露わにする。

柊 学(ひいらぎ まなぶ)演 - 伊達暁

真紀(彰子)の担当弁護士。彼女の執行猶予後も相談に乗っているが、その様子を写真週刊誌に交際相手であるかのように書きたてられる。

村濱記者(むらはま きしゃ)演 - 黒田大輔

週刊誌の記者。真紀(彰子)を探るためQDHに近づき、前述の弁護士といる真紀の写真が載った写真週刊誌を彼らに見せる。

(ウィキペディア「カルテット(2017年のテレビドラマ)」より抜粋)

感 想 (少しはネタバレも)

 放送から4年とちょっとになりますか……久しぶりに観たけれど、すごく好きでした。細かいところを忘れていたので、なんだか新しい発見もありました。ほぼリアルタイムで観ていたので(見逃した分はTVerで追いかけたか、当時はテレビの録画機能が生きてて録画していたか)、意外と生活音で聞き取れてなかったところとかがあったみたいです。

 そういえば、最初は「カルテットドーナツ」だったな……とか。

 そして、今さらですが、ナレーションがないなって思いました。それから、モノローグもなかった……気がします。こちらに伝わったと思っていた登場人物たちの想いが、それほど言葉になっていなかったのが発見といえば発見でした。(というか、当時のわたしは何を観ていたんだ?)(何も観ていなかった??)(というか、逆に行間を埋めすぎた???)

 会話は、やたらと多いと思います。軽妙なやりとりというか、くだらない言い争いというか。「唐揚げにレモンをかけるorかけない」とか。傍で見ている分には、非常におもしろい。(当事者だったら真剣になるとは思います) ドラマで見出された最適解は、それぞれの小鉢でレモンをかけること。「唐揚げにレモンをかけるということは、不可逆なんだよ!」たしかにね。

 我が家では、そういえば唐揚げにレモンは、かけないですね。そもそもレモンがついてこない。レモン果汁の常備はありますが、誰もかけません。かけられたところで、気にしませんけど。余所では、気をつけようと思います。「あ!レモンありますね。かけますか?」(←正しい対応)

 何気ない会話だと思っていた唐揚げレモン問題が、やがて夫婦のありようみたいな話題にまでつながっていくとか……深いなぁ。

 それで、だいぶ時間が経って、みんながお互いに慣れてからの唐揚げパセリ問題もおもしろかったです。ごく自然にそれぞれの小鉢によそってから、レモンをかけていて、その際にパセリを自然にどかしていて、家森(高橋一生)さんが待ったをかける。パセリがある・ないじゃ大違いでしょう?パセリの存在をなかったことにしないでください。「あ!パセリありますね」「パセリありますね。キレイですね。」面倒くさい……と思いきや、すずめ(満島ひかり)ちゃんが大皿の唐揚げ全部にレモンを絞りかけて、皿ごと持っていくという力技に出ていて……とてもすずめちゃんらしいというか、可愛いです。なんか、もう、家族って感じですね。

 それぞれの片思いが切ない、そこも可愛いです。真紀(松たか子)さんの夫さんに対する片思いとか、別府(松田龍平)さんの真紀さんに対する片思いとか、すずめちゃんの別府さんへの片思いとか、家森さんのすずめちゃんへの片思いとか。

 家森さんとすずめちゃんの五文字しりとりとか。家森「かたおもい」すずめ「いいんです」

 ドラマ観てたときは、すずめちゃんが好きだったな……(今は、ほとんどすべてのキャラクターが好きです。愛おしい。)

 有朱(吉岡里帆)ちゃんも気になります。ドラマのサスペンス担当。彼女の恋愛指南は、勉強になりました。「ネコになるか、トラになるか、雨にぬれたイヌになるか、です」「ペットボトル1本分の距離」なるほど!説得力!なんだか多面性ってところが、はまり役だなって思いました。裏表というか、利己的というところで一貫しているというか。

 

 いろいろな投げかけはあるけれど、なにひとつ押しつけてこないところが良いのかなって思います。ひとつずつ拾っていったら、やたらと長くなりそうですし、たぶん、そういうところも楽しみのひとつだと思うので、観たことないよってかたは観てみてね!(完全に蛇足ですけど、スティックドミノ(スティックボム)をやってみたくなりました。楽しそうだった!🐍)

 それでは、今回はこのへんで。

おとなの掟

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