ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『劇場版 MOZU』

 Netflixでオススメに出てきたので観てみました。

 ドラマ観てないけど、いきなり劇場版で大丈夫かな……?

作品紹介

『MOZU』(もず)は、TBSテレビとWOWOWの共同制作で放送された日本の刑事ドラマ。逢坂剛の小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作とする。主演は西島秀俊

全Season共通

登場人物・キャスト 

主要人物 

協力者 

陰謀関係者 

倉木家 

大杉家 

映画

『劇場版 MOZU』のタイトルで2015年11月7日に公開された。TBSテレビでのSeason2放送終了直後に発表された。主演は西島秀俊

登場人物・キャスト(映画) 

  • 吉田 駒夫(よしだ こまお)/ダルマ 演 - ビートたけし
  • 権藤 剛(ごんどう ごう)演 - 松坂桃李
  • 高柳 隆市(たかやなぎ りゅういち)演 - 伊勢谷友介
  • エレナ 演 - マーシュ彩

(ウィキペディア「MOZU」より抜粋)

感 想

 大丈夫じゃなかった……です。これが、ハードボイルド……?

 って、よく考えてみたら、これまで「ハードボイルドな」小説や映画に触れてきたことが少なくて、お約束というか、お作法というか、その世界の味わいかたみたいなものが、まだ分かっていないのかもです。(知らないことは、知りたくなるのが人情というものですよね。)

 これから、他にもいろんな作品に触れていけば、感想も変わっていくかもしれません……が、気取ってみても仕方ありませんので、今日のところはの思ったことを書いておこうと思います。ハードボイルド上級者のかたには、(このヒヨッコが!そこは、そういうことじゃないんだよ!)と思われてしまいそうな気もしますが、なにせヒヨッコですので。あたたかく見守っていただければと思います。

.......( ・θ・) <ネタバレ!

 なんというか、初手から敵が強すぎます。主人公のいないところで、大きなテロ事件が起こっていて、そちらに警察やマスコミの注意をひきつけながら同時に重大な誘拐事件が企てられている。なぜか近くに居合わせて、誘拐を阻止する倉木(西島秀俊)。謎に包まれた2つの事件の鍵を握るのは、エレナという少女。そこで、今は探偵業を営んでいる大杉(香川照之)がエレナを匿うことになります。

 別居中の娘と外で待ち合わせをしていたのに、娘(杉咲花)は勝手に探偵事務所を訪ねていて、そこへエレナを探しに来た権藤(松坂桃李)と遭遇、誘拐されてしまいます。明星(真木よう子)も一緒に拐われ、彼女たちを救うために倉木と大杉は脅迫されるがままにペナム共和国へと向かいます。

 

 ハラハラ、ドキドキしながら観ていました。権藤さんが強すぎます。というか、なんだか重要そうなひとたちが反社会組織にむざむざと殺されてしまいすぎではないですか? 明星さんが無事だったのは(誘拐されてるけど)なによりですけど、それならバスルームに残された犬神家っぽい壁の絵は何だったんだろう? 血では、なかったの? 血液だったとして、わざわざ演出するなんて……なんというか、おもしろい犯人たちですね。倉木さんに対して、興味と言いたいことがありすぎじゃないですか?

 

 エレナが可愛いです。意思の疎通がむずかしそうだけれど、よく飛行機をやり過ごせましたね。ペナム共和国がどこにあるかは分からないけれど、日本とは地続きではないから、飛行機で移動したはずですよね。静かにさせておいたのかな……?(婉曲表現)

 

 混雑した場所や狭い部屋での大立ち回りとか、とても見応えがありました。ビルから落ちそうになったりとか。犯人たちもエレナを必要としていて、手に入れる前に死なれてしまったら困るはずなのに、割と扱いが雑ですね。倉木が手を掴んで、かろうじて支えている状態なのに助けないんだ? エレナもエレナで、じたばた暴れたら、かえって危ないんじゃないのかな? 危険だと思ったら、暴れるより、おとなしくなりそうな気がするけど……遊んでいると思ったのかな…? 

 

 まぁ、いろいろあって………

 東(長谷川博己)さんが、やたらと独特で、製作者に(もしかしたら観客にも)愛されたキャラクターなのかなって思いました。強くて、おもしろくて、個性が強い。満身創痍な倉木さんを前にして、すごくうれしそうにしてる。スマホで記念写真を撮ってる。「傷ついたお前は最高だな!」ピローン ……大好きですか!?

 そして、逃げて行く……………(なんだったんですか!?)

 

 娘を守ろうとする大杉さん。そうよね。命の価値は平等だけれど、家族と他人だったら普通そうしますよね。あなたは間違っていない。ちょっともやっとするけれど……って思ったら、まさかの娘も助けるし、自分も助かるし、エレナも助けようとするって。なにそれ、カッコイイ。これですか?これがハードボイルド?

 と思ったら、背後からアイスピックで襲撃されるとか!権藤「とどめ刺さなきゃダメだよ、パパ」……なんてこと!死なないで大杉パパ!(でも、ダメだろうな……)

 そんなこんなで、新谷(池松壮亮)登場!権藤と死闘を繰り広げます。それとも、じゃれているだけだった? そして、権藤は敗けてしまうわけですが、絵面が百舌の早贄みたいになっているところが、タイトルを思い起こさせるなって思いました。

 そして、いろいろあって、倉木さんにとっての謎だった娘の死の真相は明らかになって、黒幕も(おそらく)死んでしまいます。(そして、そこには陽気な東さんが絡んでいたはず)

 

 終止符は、打たれたんでしょうね。エレナを守りきることはできなかったけれど……

 そして、生きていた大杉さん!わぁい!(いやでも「とどめ刺さなきゃダメだよ」……じゃなかったんですか?権藤さん?)(いや、良かったですけど……) 

 

 今から6年前の作品です。劇中で、東京オリンピックが未来のこととして語られていて、なんだか新鮮でした。あの頃の未来に生きているんだなぁって。ってことは、公開された年に観ていたら、より臨場感があったのかな……