ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『魔女がいっぱい』

 次は何を観ようかな……と思って、いろいろ検索していました。マイリストには興味のある作品がたくさんあるけど、今は気分が乗らないし、他になにか……………

 『デザインあ』を観て、『あの頃。』を観たから、次は「ろ」が良さそうだなって……。Netflixの検索窓に「ろ」を入れたら『ロマンスは別冊付録』と『魔女がいっぱい』が出てきました。(『Roald Dahl The Witches』ってことみたい!)

作品紹介

『魔女がいっぱい』(まじょがいっぱい、原題:The Witches)は、2020年制作のアメリカ合衆国のホラー・ファンタジー映画。

ロアルド・ダール作の同名児童文学作品をロバート・ゼメキス監督、アン・ハサウェイ主演で映画化した。

キャスト 

※括弧内は日本語吹替声優。

(ウィキペディア「魔女がいっぱい」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 おもしろかったです!

 原作を読んだことがなくて、ロアルド・ダールさんって聞いても……………誰だっけ?って感じだったのですが(児童文学をまったく読んでいない……わけでもないはずですけど、通ってない道は本当に未知です)、検索したら『チャーリーとチョコレート工場(映画)』の原作のひと!それから『ジャイアント・ピーチ』のひと!知らなかったはずなのに、途端に親近感です。 

 冒頭で、少年の両親が死んでしまいます。一緒に車に乗っていたのに、少年はシートベルトをしていて、両親はシートベルトをしていませんでした。(イギリスの児童文学あるあるなのかは分かりませんけど、高確率で両親と死別しがちでは……?ex.ハリー・ポッタージャイアント・ピーチ)

 悲しみに暮れる少年を母方の祖母が引き取ります。祖母による忍耐強く、愛情深い関わりで、少年は少しずつ悲しみを乗り越えていきます。そして、祖母から、友だちになるよう白いネズミがプレゼントされます。少年は、デイジーと名づけて、芸を教えたりと可愛がります。

 そして、ある日、買いものに出かけた先で少年は魔女に遭遇してしまいます。自分が見た恐ろしいもののことを少年は言葉にすることができませんでしたが、家に帰って、少年の様子がおかしいことに気づいた祖母に繰り返し聞かれて、ようやく重たい口を開きます。祖母は言います。それは、きっと魔女だと。

 魔女は、子どもを嫌っており、魔法で動物へと姿を変えてしまいます。祖母の幼いころ、近所に住んでいた友だちは魔女によってニワトリにされてしまいました。

 きっと、少年は魔女に目をつけられてしまったのです。魔女は、寂しくて、身寄りのない、孤独な子どもに目をつけるのです。祖母は、魔女から少年を守るために、自宅を離れて、高級なホテルへ滞在します。

 でも、ちょうどそのホテルでは、魔女集会が開かれており、大魔女を始めとする、たくさんの魔女が集まっていました。魔女に目をつけられていたブルーノはネズミに姿を変えられてしまいます。それを目撃していた少年もまたネズミに変えられてしまいました。少年と一緒にいたデイジーが実は姿を変えられた女の子だったことが判明します。そして、3人(3匹)は魔女から命からがら逃げ出し、祖母の元へと帰ります。

 ネズミに変化する薬を手に入れれば、あるいは人間へ戻る薬を作れるかもしれない。ということで、ちょうど真下にある大魔女の部屋へと毛糸と作りかけの袋に入って降りていきます。

 

 とってもドキドキしました!

 ネズミが可愛いです。小さい身体で、めいっぱい頭を使って、自分たちにできることをなしとげる。恐ろしいはずの魔女が、自分の強さを過信したために、うっかり敗北してしまうところは……なんだか憐れみを誘います。いや、魔女は子どもを(動物に変えることで)消してしまう悪いひとたちなのですが……

 弱きものが決して諦めず、強きものを打ち砕く!というのに弱いです。爽快感がある!

 

 細かい解説は端折りますが、とにかくワクワクドキドキあっという間の104分でした。長さも丁度いいです!

 最後の最後の場面は、救いがあるような、ないような、でもハッピーエンドではあるのかなって感じなのですが……なんというか、そのあたりは「魔女裁判じゃないですか?!」って思ってドキドキしました。なんだろう……攻撃側にまわった子どもたち。とても不穏で、不安です。できれば、闘わないでほしい。一方的で、弁論の余地がなさそうって、それは非道いことです。ある意味、テロに等しい行為であるような気がします。(ちゃんと魔女だという確信をもって、あの薬を使うのでしょうけれど……)

 なんでかは分からないけれど、ちょっと魔女に同情してしまいました。🦋