ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

 タイトルが不思議な感じで、前から気になっていました。小松菜奈さんが好きだし、少し前に映画『ザ・ファブル』でヒャッハーな福士蒼汰さんを観たばかりなので違った役柄も観てみたかったし……等身大な普通の学生役で、また違った魅力がありました。

作品紹介

ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(ぼくはあす、きのうのきみとデートする)は七月隆文(ななつき たかふみ)の小説。

映画

2016年12月17日公開の日本映画。監督は三木孝浩、脚本は吉田智子、主演は福士蒼汰

2016年1月13日に宝島社により小説の公式サイトが開設され、同年12月に東宝系で実写映画化作品が公開される旨が発表された。映画の撮影は2016年1月中旬からの約1か月間、鴨川や伏見稲荷大社三条大橋といった京都内の観光名所を背景として行われた。

キャスト 
  • 南山高寿 演 - 福士蒼汰 京都の美大に通う大学生。将来の夢はイラストレーターか作家。愛美に一目ぼれする。
  • 福寿愛美 演 - 小松菜奈(幼少期:川北のん、中学生時代:清原果耶)美容の専門学校に通っている。携帯電話を持っておらず門限は24時。なぜか初めての事をすると涙を流す。また、重大な秘密がある。
  • 上山正一 演 - 東出昌大 高寿の親友。
  • 林 演 - 山田裕貴
  • 南山 たかもり 演 - 大鷹明良 高寿の父親。
  • 南山 えいこ 演 - 宮崎美子 高寿の母親。
(ウィキペディアぼくは明日、昨日のきみとデートする」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 原作を読んでいなくて、映画も観ていないかたは、先に観ていただくのが良いかと思います。あるいは原作を読んでいただくか……。作品のキモが、すでに目の前にあるというか、出オチというか、そうだったのね!という納得と同時に……はい?という気持ちにもなってしまうというか、そんな感じです。

 考えるんじゃない!感じるんだ!そのように説明されたのなら、その世界線ではそういうことになっているんだ!そして、あなたは何故それを知っているのですか?とか細かいことは気にしてはいけないのです……。っていうか、ウィキペディアでは恋愛小説に分類されていたけど、SFかな……(って言ったらSFに詳しいひとたちに怒られてしまうのかな。とりあえず、理解の及ばない科学っぽい話はSFっぽく感じてしまいます)

...( ・θ・) <ネタバレ!↓↓↓↓↓

 

 

 

 

 

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( ・θ・) <ネタバレ! いつもより広く空間をあけてみたのは武士の情けというものです。(って、なんとなくで使って検索したら、思っているのとニュアンスが違うような気がしました。「武士の情け」我が家では、わりと良く使う気がするけれど……。父「仕方ないから(お菓子とか)最後の1個は、あげよう。武士の情けじゃ」みたいな。むずかしいですね。)

 ぼく、南山高寿(福士蒼汰)は、ある日、電車に乗り合わせた女性に心を奪われます。いつもは見かけない彼女。自分とおなじ駅で降りたら声をかけようとこころに決めて、目で追いかけます。そして、おなじ駅で降りたので、すかさず追いかけて告白します。彼女の名前は、福寿愛美(小松菜奈)。美容師の専門学校に通っています。いつもは違う電車に乗っているけれど、今日は乗り過ごしてしまったとか。連絡先を交換しないままに「また明日ね」と別れてしまいます。

 明日……………てっきり今日と同じ電車と思いきや、彼女は乗り合わせず、ガッカリする高寿。でも、課外授業で出かけた先の動物園で彼女に再会します。高寿が描いていたキリンの絵を観て、「教室に飾られるよ」と彼女は自信ありげに太鼓判をおします。

 少しずつ距離が近づいていく二人。名字呼びから名前呼びになって、隣にいるだけだったのが手を繋いで歩くようになって、キスをして、からだを重ねて……。ふたりにとって初めてを重ねるたびに、彼女は涙します。その秘密とは……?

 彼女は平行世界に生きているひとで、ぼくの世界とは5年に1度、30日間だけ行き来できるようになります。(すでにうろ覚えで書いているので、致命的な間違いがあったら すみません……) そして、彼女の時間とぼくの時間は逆に進んでいます。ちょうど今現在が、ふたりとも20歳で重なっているけれど、これから先は、ぼく基準で考えると、彼女のほうがどんどん若くなっていくことになります。彼女から見ても、ぼくがどんどん幼くなっていく。ふたりとも、5歳のときに死にそうになったことがあって、そのときに誰かに助けられていました。その助けてくれたのが35歳の彼女であり、ぼくでした。

 事実を知って、ぼくにとっては少しずつ彼女との距離が近づいていると思っていたけど、彼女にとっては少しずつ知らないひとになっていくということに気づいて混乱してしまいます。でも、それを乗り越えて、彼女の気持ちに思いを寄せて、次の日に自分の態度を謝罪します。(「ごめんなさい」できる大人はエライです。と言っても、ぼくにとっての昨日は、彼女にとっては「明日」なので予言みたいになってしまいますが……。明日のぼくは非道い態度をとってしまうけれど、ちゃんと乗り越えたから。)

 高寿にとっての最後の日、愛美にとっては最初の日。愛美「ここがピークなんだね。私、これから少しずつあなたの過去に戻っていって、あなたと恋人じゃなくなっていくんだね。すれ違ってくんだね。」高寿「すれ違ってなんかない。ぼくたちは、すれ違ってない。端と端を結んだ輪になって、ひとつに繋がってるんだ。ふたりでひとつの命なんだ。」

 離れ離れになってしまうけれど、その先も繋がっている。ある意味、ハッピーエンドなのかなって思います。お互いのことだけを想い続けて、これが最初で最後の恋でも素敵だし、他に好きなひとを見つけて、そのひととしあわせを築いていくけれど、お互いのことを忘れない……というのでも悪くないなって思いました。

 

 ちょっと蛇足.....🐍)

 親友役の上山(東出昌大)が、ちょっと軽薄で、お調子者で、なかなか踏み出せない高寿に発破をかけたりして、イイ味を出しているなって思いました。良い役者さんです。それから、画面に映る時間は長くないものの存在感のある林(山田裕貴)。楽しい学生生活っていうのが伝わってきて、良いなぁって。🦋

 

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