せっかくの休みだし、何を観ようかな……
あっさり観られて、あと味の軽やかな作品が良いなぁ……………それなら、コレかな?(って、またしてもシリーズものです)(でも、1話あたりが短いのでサクッと観られます🎶)
作品紹介
『竹内涼真の撮休』(たけうちりょうまのさつきゅう)は、2020年11月7日から12月26日までWOWOWプライムで全8話(1話完結)に渡って放送されたオムニバスドラマであり、同年3月21日から5月9日まで放送された『有村架純の撮休』に続く“撮休”シリーズの第2弾。廣木隆一、内田英治、松本花奈が各話ごとに監督を務め、各監督が妄想を膨らませながら俳優・竹内涼真の休日の過ごし方を描いていく。オープニング映像は全編を通して内田が担当する。なお、タイトルにある“撮休”とはドラマや映画の撮影期間に突然訪れる休日を指す。このドラマは「竹内涼真の撮休」というタイトルではあるが、あくまでも架空の話である。
キャスト
主人公
オープニング
ゲスト
第1話
- 薫 演 - 小池栄子 スパイス店のオーナー。
- 男 演 - 渋川清彦 店の来店客。
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
感 想
ドラマ『書けない!?』を観てから、作品に映ることはない脚本家さんの存在に想いを馳せるようになったわたしです。もともと野木 亜紀子さん、木皿 泉さん、中園 ミホさん、坂元 裕二さん、宮藤 官九郎さんは認識していましたが、ドラマがおもしろかったときに脚本家さんを気にするようになりました。
このシリーズは、1話完結というのもあってか、脚本が全話違っていて、そういうところもおもしろいなって思います。脚本家さんごとの個性が出ている気がします。そのせいか、住んでる場所とか設定がつながっていない気がするけど、最初からつなげるつもりもないのかもしれません……
おもしろい作品を作ってくれてありがとう(制作班のみなさん)、そして作品の肝であり骨でもある部分を作ってくれてありがとう(脚本家さん)!
◎第1話 薫るスパイスカレー 脚本:首藤凜さん
スパイス店のオーナー・薫(小池栄子)さんが、すごく良かったです。せっかくの撮休にスパイスカレーを作ろうと思い立った竹内涼真(竹内涼真)さんが、近所にあるスパイス店を訪れます。普段から、よく店の前を通っていて気になっていたとか。材料は買い揃えていて、あとはスパイスだけ。クミン、コリアンダー、他にもいろいろ。カウンターにあったボウルを覗き込んだ涼真は、とんでもない目に合います。(なかに辛いやつが入っていて、目とか喉の粘膜が痛くなってしまいます。咳と涙がとまらない……)
おわびに……ということで、店主が一緒にカレーを作ってくれることになります。良い香りのスパイス。少しずつ出来上がっていくカレー。そんななか、あとは煮込むだけ……の時間をどう過ごすか?
薫「ちょっと身体を動かそうか?」「わたしに教えられるのは、それくらいだから……」
そして、裏口から出てすぐの場所で、ヨガをするふたり。うん。だろうなって思いました。(でも、ちょっとドキッとしてしまいました。何を教えてくれるんだろう?って。期待……とは少し違うけれど…) カレーも出来上がり、そろそろ食べようかとテーブルの支度をし始めたところで外からひとが入ってきます。出歩いてばかりいる薫さんの夫さん。(………結婚してたんだ?) そうして、3人でカレーを食べます。夫さんの「なんかないの?つけあわせ」を受けて、冷蔵庫から常備菜を出してくる薫さん。あぁ、なんか夫婦って感じで、見せつけられますね。
夫さんのほうは、涼真さんに気づいて「あれ?俳優さん?」「サインもらえる?」といった反応をしてくれます。薫さんは、テレビをあまり観ないとかで気づいてませんでした。「えー。言ってよー」(自分からは言えませんよね………)
そして、おいしかった料理をもらって、薫「袋いる?」涼真「手で持って帰るんで」薫「その丼あげるから。返さなくていいよ」……ちょっとだけ切なくなります。おみやげは、うれしいけれど……けれど…
第2話 『人生』 脚本:狗飼恭子さん
妹って、こんな感じなんでしょうか? 可愛くて、面倒くさくて、かまってちゃんで……でも、やっぱり可愛い…?
せっかくスパイスを手に入れて来たのに、肉じゃがにしてしまったの?!おにいちゃん、ビックリだよ!(コミュニケーションエラーですよ。せめてラインして?)
第3話 世界で一番めんどい奴ら 脚本:舘そらみ さん
こわいこわいこわいこわい 弟の彼女(仮)すっごくこわい
交際にあたっての誓約書って、200歩ゆずってアリだとしても、それなら個人と個人で交わすでしょ? 悠真(佐野勇斗)と新菜(松本穂香)の約束で問題ないでしょう? 片方を竹内家にするなら、もう片方は山本家でないと、おかしいのでは?
リスクとか並べて、もしももしもってうるっさいわ!
っていうか、俳優は不安定な職業だけど、でもそんなの関係ないですよね。だって、家族になってしまったら、彼女さんの言うところのリスクなんて誰もがそうですし。なんだったら、彼女さんの会社が倒産して露頭に迷ったり、彼女さんに介護が必要になったりするかもしれないじゃないですか。
不思議ちゃんだ!
ってか、カッコイイな涼真!
でも、なんだかんだあって、まっとうなことを言って、それが不思議系彼女さんに伝わって……なんだ、ちゃんとコミュニケーションとれるこだったんだ?
最後の悠真の「オレのこと、ちゃんと好き?」に「聞くな、感じろ」ってとこ、可愛いな。彼女。
◎第4話 シェアハウス 脚本:玉田真也さん
おもしろかったです。これから活躍する予定の アイドル、劇作家、お笑い芸人、制作会社のAD、そして涼真の5人でシェアハウスしている設定の回。
お笑い芸人の染谷(好井まさお・井下好井)が占い師に、シェアハウスのひとりが他のみんなの運を吸い取っていると告げられ、涼真がみんなの運を吸い取っているんじゃないか!と言い出したことから始まるあれこれ。すっごくおもしろかったです。
占いなんて信じない、それでもいくつかの事柄があてはまると信じてしまいそうになる、信じてしまう。占いが、今まさにあたった瞬間を目撃しているのだと思えてしまう。いや、運なんて言葉で片づけられても……なんだか、それぞれの言い分は分かる気がします。少しずつズレているのだけれど、そこが絶妙で。本音と建前と……自己保身とカッコつけたい気持ちと……
占い師の予言はホンモノなのか……はたして………!
そういえば、この作品は最初から最後までシェアハウスのリビングで話が展開していたような気がします。なんだか好きな感じの作品でした。
◎第5話 老婆との休日 脚本:ぺヤンヌマキ さん
出だしから、主演している時代劇の視聴率が奮わないことを気にしている涼真。なんとなく既視感。ドラマ制作班にとって、視聴率は気になる事柄なんですよね。(今のわたしは知っています)
思わずこころのなかでエールを送ってしまいます。「大丈夫だよ。涼真さん。ドラマの視聴率がふるわないのは、8割方脚本のせいだよ。それから、全責任は監督で、さらにはプロデューサーのせいなんだよ。現場は、なにも悪くないよ。だって、本が受けないなら、おもしろくしようがないじゃないか!」
タイトルで老婆ってつけるのが申し訳なくなるくらい、綺麗なかたですね。富司純子さん。大好きです!(ちょっと「ローマの休日」を意識してる?)
富司純子さん演じる須磨子さんは、ジョギングを日課にしているようで活気があります。よろけたところを支えてくれた涼真くんを他の誰かと間違えて、そのままずっと違うひとの名前で呼び続けます。認知機能が大丈夫ではないのでしょうか……(もちろん役のうえで) しんどいこわいです!
まぁ、いろいろありますが、終始不穏というかドキドキします。昔話で山姥の家に迷い込んでしまった旅人……みたいな。
口紅をさすだけで、顔周りが明るくなりますね。ステキ!
いろんな場所に「午後9時 竹内」のメモを見かける涼真。9時に一体なにがあるんだ?なにをされるんだ?うわあぁぁ!(恐慌) ……って、水をさすようで申し訳ないけれど、それドラマのことでは? たぶん彼女が探しているのはリモコンです。(こころのなかでツッコミをいれてしまいました)
って、やっぱり!なんだか、とってもおもしろそうでした。そうやって、毎週 楽しみにしているひともいるんですよ……ね。
近未来な雰囲気があります。科学の力で、機械を使って自分の顔を他人の顔に変化させることができます。その技術を使って、自分の代わりに山本浩司(山本浩司)さんに仕事をしてもらって、演技派俳優の地位をモノにした竹内涼真。しかし、そろそろ自分の力で勝負したいと契約終了を持ちかけます。それに納得できない山本さんが、竹内涼真の顔に変化して、勝手に出歩いてしまって……という話。なんとなくルッキズムを感じました。
◎第7話 鍵 脚本:ふじきみつ彦 さん
なんだか不思議な味わいがありました。なんというか、見知らぬひとに馴れ馴れしくされたら怖さしかないけれど、少しでも関わりのあるひとだと分かったらまた違う……みたいな。いろいろメモしていたので、ほぼそのまま残します。φ(..)
「宅配便のひとが怖いし、キモイ。無理。鍵は閉めるでしょう?怖いし。そりゃ、すぐでしょう?なんで、そんなこと気にするの?っていうか、締めて良いでしょ?なんで他人なのに、そういうこと気にするのかな?っていうか、断ち切るでしょう。他人ですから。この宅配のひと、職業変えたほうがいいですよ。こわい。………友だち……ではないですよね?」
「え?途中から、めっちゃいい話じゃないですか……いや、でも、それはあなたの状況と気分ですから。怖いのは、変わりませんから。」「そっか、こころのなかでいつも涼真くんって呼んでたんだろうな……」なんだか最後はしんみりです。
◎第8話 同級生 脚本:松本哲也 さん
タイトルと冒頭だけで、すごくゾワゾワします。ちょっと逃げたい。ホラーよりも、よっぽどホラーです。ダメですよ。そういうのは。気持ちを、もてあそぶ系はダメです。ほら……いや、もてあそんではいないのかな……同級生たち、いいやつらです。
オススメなので、観てください。というか、この他にもまた観たいなって思う作品には◎をつけておきました。それから、最後に言うのもなんですが、このシリーズは全て1話完結なので、どこから観ても楽しめると思います。
というわけで、再開。こちらもメモです。φ(..)
「マジな顔!ドキッとするなぁ!告白ですか!あ!ちゃんと言った!もてあそぶ系女子じゃなかった!良かった!安心した!」「そういえば、この回の服装が好きです!カジュアル!」「そうですよ!帽子とサングラス!カッコつけることはできなかったけど、変にこじれなくて良かった!サクちゃん、好き!」「よかった!まっすぐで鈍くさい……か」
中盤、同級生と雲行きが怪しくなりますが、カッコつけて立ち去ったのに帽子とサングラスを置き忘れてしまったので、取りに戻ることになります。変にこじれなくて良かったなって思いました。そこで、「捨てておいて」って帰ってしまう涼真じゃなくて、良かったな……とも。学生時代の友だちは、大事にしたほうが良いです。たぶん。🦋