映画『さよならくちびる』を観て、ウィキペディアで俳優さんの出演作を見ていたときに知りました。ハル役の門脇麦さんと、シマ役の成田凌さんが出演されています。
原作は知らないけれど、なんだか気になりますね!
作品紹介
『チワワちゃん』は、岡崎京子による日本の短編集である。なお、岡崎京子による同名の短編漫画も本稿で取り扱う。
映 画
2019年1月18日に実写映画版が公開された。岡崎の漫画を原作とする映画としては、『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』に次ぐ3作目となる。R15+指定作品。
あらすじ(映画)
東京でパリピを行っていた若者グループがいた。その中のマスコット的存在であった女性が、東京湾でバラバラ死体で発見された。残された仲間たちは、彼女との思い出を語りだす。しかし、その誰もが「チワワちゃん」と呼ばれた彼女の素性も、本名さえも知らなかった。
キャスト
- ミキ / 加藤美樹(かとう みき)演 - 門脇麦 本編における主人公。東京出身で、ヨシダの元カノ。グループ内のファッションリーダー。
- ヨシダ 演 - 成田凌 ミキの元カレでチワワちゃんの彼氏。
- カツオ / カツタマサノブ 演 - 寛一郎 茨城出身の大学生。ヨシダの親友。ムードメーカーで優しく、ナガイの恋を見守る。
- ユミ / ヨシノマユミ 演 - 玉城ティナ 岩手出身のペットショップ店員。アキラの彼女。チワワとは一番仲が良かった。
- チワワちゃん / 千脇良子(ちわき よしこ)演 - 吉田志織 看護学校生。ヨシダの彼女で、本編におけるキーパーソン。年末に起こったバラバラ殺人事件の被害者。
- ナガイ / ナガイヨシユキ 演 - 村上虹郎 映画監督志望のカメラマンアシスタント。大阪出身。チワワに片思いしている。
- キキ / キダキクコ 演 - 仲万美 横浜出身のダンサー。サヤカの親友。ミキとは予備校で知り合う。
- サヤカ / ナダサヤカ 演 - 古川琴音 川崎在住の学生。キキの親友。高校時代、ミキとキキにナンパされる。
- アキラ 演 - 上遠野太洸 ユミの彼氏。見た目はチャラいが男前な一面も時折見せる。
- ハラダ / ハラダシンジ 演 - 篠原悠伸
- サヨコ / フクイサヨコ 演 - 松本妃代 ハラダの彼女。
- クマ / ホンダユウキ 演 - 松本穂香 キキの弟子。
- シマ / シマアキヒロ 演 - 成河 溜まり場のミュージックバー「sedgwick」のマスター。広島出身。チワワの相談相手。
- ユーコ / 鈴木裕子(すずき ゆうこ)演 - 栗山千明(友情出演)ファッション誌のライター。千脇良子殺害事件の真相を追っている。
- サカタ / サカタジョー 演 - 浅野忠信 有名カメラマン。チワワちゃんの恋人。
スタッフ
- 原作:岡崎京子「チワワちゃん」(KADOKAWA刊)
- 監督・脚本・編集:二宮健
- 主題歌:Have a Nice Day!「僕らの時代」
- 挿入歌:Pale Waves「Television Romance」
(ウィキペディア「チワワちゃん」より抜粋)
感 想
(*゚ロ゚)<ネタバレ!
なんと言ったら良いのでしょう………なんか「思っていたのと違う」感じでした。
グループのマスコット的存在で、人気者だったチワワちゃんが不慮の死を遂げ、残された仲間たちが彼女との思い出について語りだします。このあたりの内容だけで、てっきり『キサラギ』(最近は観ていないけど、大好きな映画です!)(また観たいなって思って検索したら、レンタルでしか無理そうでした。NetflixにもAmazonPrimeVideoにもなさそう。残念!)みたいな感じかなって思っていました。つまり、みんなが少しずつ彼女について語っていくなかで、本当はなにが起こっていたのか、更には犯人は誰なのかが見えてくる……みたいな。ミステリーなのかなって。
普通に違いました。犯人は、最後まで分からない感じ。原作は、どうなんでしょう? 気になります。35ページくらいの漫画が104分の映画になるってことは、情報量が多い紙面なのか、それだけキャラクターをふくらませているのか……
チワワちゃん(吉田志織)が可愛かったです。ものすごく軽いテンションでグループに入ってきて、ぶっ飛んだことをやってのけて、すぐに仲間に溶け込んでしまう。意外と気を遣うことができて、空気が読める。愛されたがりで、寂しがりで、いつも機嫌よさそうで、笑っていることが多くて、その笑顔が可愛い。ユミ(玉城ティナ)とのコンビが良いなぁって思いました。
カツオ(寛一郎)が好きだなって思いました。当事者でなく、ナガイ(村上虹郎)の恋を見守っている感じ。なんとなく、いろいろなことを察しながらも黙っているというか……なんだかイイヤツって雰囲気がします。あと、顔も良い。
シマ(成河)さんも好きです。みんなの兄貴分って感じで。
ミキ(門脇麦)は、主人公でヨシダの元カノです。話は、おおむねミキがファッション誌の取材でユーコ(栗山千明)にチワワちゃんについて答えている体で進んでいきます。途中、他の誰かに聞いたエピソードが入ったり、過去の回想が入ったり、いろいろです。意外と、犯人はミキだったりするのかなって途中までは思っていたのですが、なんだか違うかな……。自分よりも後からインスタを始めて、自分よりも人気者になっていく、どんどん活躍の場を広げていく、元カレの今の彼女であるチワワちゃんに対しての想いは、嫉妬半分、あこがれ半分、うらやましさ半分……みたいなところがあったかもしれませんが、なんだか殺意につながる何かは見えない……というか。チワワちゃんを家に泊めてあげたりもしていて、そんなチワワちゃんはミキの家族ともうまくやっていて、なんだかんだ良い時間だったんじゃないかなって。お金も貸してあげていたみたいだし、ミキは違うのかな……
ヨシダ(成田凌)は、なにがしたいの? チワワちゃんがいるのに、彼女に一途ってわけではなく、チワワちゃんが奔放だからなのか、お互いにあてつけているのか、すぐに他のひとと関係を持ってしまって……君のことが分からないよ! それから、チワワちゃんのことを聞きに来たミキに暴行を働くとか、なにがしたいのかな? 実は、犯人だったりするのかな? でも、それはそれで、違うのかなって感じがします。チワワちゃんとは、すでに別れていたっぽいですし……
結局、愛されることを求め続けたチワワちゃんが、なにか、どこか、踏み入れないほうが良い世界に飛び込んでいってしまった……ということなのかな、と思いました。犯人は、見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。(日本の警察は優秀なので、いつかは見つかるかもしれない)
ということは、犯人探しは目的じゃないってことで……ひたすらチワワちゃんのいろんな面を紹介していった映画なのかな。なにせタイトルから『チワワちゃん』ですし!🦋