ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『恋する香港』

 タイトルから気になっていました。香港は、いつか行ってみたい……と思っているうちに情勢が不安定になって、そうこうするうち世界的に感染症が大流行してしまって、なかなか行けずにいます。(行きたかったのに……)

 なので、ドラマで少しだけ旅行気分を味わえました。観光名所はあまり出てきませんが、高いビル群、活気あふれる街角、看板のひしめく通り、摩天楼、おいしそうな料理。これぞ香港って感じがします!【Netflixで独占配信中。11月19日まで!】

 

 配信終了したはずの作品が、いつの間にかしれっと復活していたりするのは、よくあることみたいなので……このところは、「配信終了予定」に振り回されることも少なくなってきました。

 とはいえ、せっかくの視聴機会を逃したくないので、タイトルから気になった作品や大ヒットしたのに観たことがない作品なんかは、できるだけすべりこみで視聴するようにしています………

作品紹介

『恋する香港』(こいするホンコン)は、日本の連続テレビドラマ。2017年10月から、毎日放送の制作により、TBSほか同系列の一部で、深夜ドラマ枠「ドラマイズム」の作品として放送された。全4話。

小池栄子吉沢亮のダブル主演。撮影は9月下旬からすべて香港で行われると発表された。

登場人物 

  • 井本真樹 演 - 小池栄子 コールセンターに勤務する35歳のOL。
  • 山田健太 演 - 吉沢亮 テレビディレクター。テレビ業界の現状を憂い、「俺は面白いものが作れる」と息巻いているが、周囲からの評価は低い。
  • 平川彩 演 - 馬場ふみか 山田の後輩のアシスタントディレクター。エリーに帯同するスタッフとして番組に出演する側でもある。ときに山田を振り回すような言動をとる。
  • エリー 演 - 最上もが 生年や出身地は非公開で、ミステリアスな雰囲気を売りにするアイドル。その言動がしばしばネット上で批判を受けて炎上を起こす。祖母と母親が香港の出身であるが、母親とは仲が悪く、香港に思い入れは何もない。
  • ダニエル 演 - 永田薫(MAG!C☆PRINCE)エリーを誘拐した香港人
  • 阿久津 演 - 柳下大 山田の先輩のテレビプロデューサー。
  • 片桐なり 演 - 岩松了 香港のアンダーグラウンドを知り尽くす日本人ブローカー。

スタッフ 

(ウィキペディア「恋する香港」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 1話あたり30分弱の全4話ということで、ちょっとした映画くらいでしょうか。サクッと気軽に観ることができます。

 ちょっとしたウソとすれ違いと勘違いで、とんでもない事件に巻き込まれてしまうのですが、ちょっとした機転とウソで窮地を脱する。そして、すべてがまるく収まる。大団円って感じです。

 お互いに接点なんてなかったはずの2人。コールセンターに勤務するOL・井本真樹(小池栄子)とテレビディレクター・山田健太(吉沢亮)。香港で出会って、事件に巻き込まれます。交代で語り手をつとめるので、ひとつの出来事がふたつの側面から語られます。だからこそ、2時間弱のドラマスペシャルではなくて、全4話の連続ドラマという形に意味があったのかな……と思いました。

 自分の容姿に自信がなくて、出会い系のアイコンにアイドル・エリー(最上もが)の写真を使った井本真樹。たまたまドキュメンタリー番組の取材で香港を訪れていたエリーとテレビクルーたち。井本と初めて会うことになった香港人のダニエル(永田薫)は、店にいたエリーを真樹だと思いこんで、連れ去ります。

 すれ違ったり、こじれたり、ストレスフルな展開ですが、わりと早いテンポで解決していくので、そんなにイライラしません。

 そもそもの発端は、真樹が勝手にエリーの写真をアイコンに使用したからで……(肖像権の侵害?)、それ自体は悪意のない、軽い気持ちだったかもしれません。が、それならそれで実際に会う前に真実を(本当はアイコンとは違う容姿ですよ、と)伝えておくべきじゃない?というツッコミも確かにその通りで、でもまさか誘拐されることになるとは思わないですよね?

 山田は、前日に飲み代を立て替えてもらっていたのに真樹さんのことを忘れていたし……(お金を返す気がありませんね?) なにが起こっているのか分からないけれど、誘拐犯の情報を知っていそうな真樹さんを連れてダニエルを追いかけます。そして、まかれます。番組を成立させるだけの撮り高を得られず、やつあたりする山田。真樹さんに、憶測から、身勝手でひどい言葉を投げつけます。もし、それが合っていたとしても、真樹さんが身の上話をしたわけでもないのに、勝手な推測で適当なことを言うって……なんか品がないなって思いました。それに、そうだとしても山田には関係ないですよねっていう。

 真樹さんには、エリーさんを探す義理なんてないですし、そんなこと言われたら、それは去りますよ。自分の旅行にもどりますよ。香港の観光しますよ。

 そんな立ち去る真樹さんの背中に、ちゃんと「ごめんなさい」を言える山田は、そこそこ及第点です。(あぁ、もう、オレが悪いってことで良いですから……みたいな前置きがあったから、合格ではないです)(悪いかどうかで言ったら、失礼な発言をした山田が100%悪いと思います)(嘘が言えないとか、素直だからっていうより、単に礼儀がなっていないだけだと思いますよ?社会人なのにね?)(でも、顔は良い!)

 

 そして、山田は、この騒動を収束させるには真樹さんの協力が不可欠であると考え、香港中を探し回ります。

 

 いろいろあって、エリーは解放され、悪事は白日の下に晒されます。良かった、良かった。

 

 そんな騒動のなか、真樹さんと山田の距離は少しだけ縮まります。この出会いは、もしかしたら運命………でしたか?

 翌日、真樹さんが香港を発つ日。朝ごはんを一緒に食べようと約束します。寝過ごす山田。来ない山田のことは気にせず、評判のおいしい朝ごはんを食べる真樹さん。そして、バスに乗って、空港へ向かいます。

 目が覚めたとき寝過ごしたことに気づいて、慌てて身支度をして、部屋から飛び出す山田。ひたすら走ります。走って、走って………

 

 「真樹さん!」「真樹さ〜ん!」

 バスに揺られる真樹さんに、呼びかける声が届きます。

 その先どうなっていくのかは分かりませんが、ハッピーエンドだと良いなぁって思いました。

 

soket.jp

 ちなみにアイキャッチ画像に使わせていただいたのは、フリー素材として公開されていた「香港 女人街」の夜景です。利用規約的にも加工OKとのことでしたので、通行中の人たちはトリミングさせていただきました。個人情報というか、世界平和のためです……よ。(わたしも自分が映りこんでしまっている写真が、勝手にフリー素材にされていたらイヤですし) 🦋

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