こんにちは。お疲れさまです。
なんだかミステリーが観たいなって思って、せっかくだから観たことがないのが良くて、迷っていたらNetflixでミステリーか何かのカテゴリでオススメされていました!
福山雅治さんと柴咲コウさんのかけあいが楽しいTVシリーズは、割と観ていた覚えがあります。ドラマをきっかけに原作も読みたくなって、K先輩と本を貸し借りしたものです……。今から、15年前になりますか!時間の流れは、線で見るとそうでもないのに、点と点(15年前と今と)で見ると、長かったようにも、あっという間だったようにも感じられて不思議です。
作品紹介
『真夏の方程式』(まなつのほうていしき)は、東野圭吾の推理小説。ガリレオシリーズ第6弾、シリーズ3作目の長編である。
映画 真夏の方程式
福山雅治主演のフジテレビのテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版第2作。2013年6月29日公開。
キャスト
感 想 (ネタバレも?!)
TVシリーズでおなじみだったアレコレは出てきませんでした。湯川先生の「実におもしろい」やトリックを暴くときに手近なものに数式を羅列するところ。ちょっぴり残念な気もします。
明らかに怪しそうな人物が、実は今回の事件には直接関与していなかったり、関係者の秘密や思惑が絡み合った事件です。
綺麗な海の開発を巡っての対立などがありますが、ただ単に「開発は反対」「自然を破壊するなんて、けしからん」「綺麗な海を守ろう」という感情に流されることなく、論理的に検証するべきとする湯川先生のスタンスは良いなぁって思いました。
議論というのは、相手の話を聞いて、そこにあるすべての事実を理解するよう努め、そのうえで判断し、自分の言葉で提案すること。相手の話をさえぎったり、説明の段階で発言するのは、ダメだと思います。が、説明しながら、自分たちの正当性を主張するのも上手な進行とは言えません。建設的な議論を望むなら、事実は事実として説明したあとで、別途 その開発がいかに地域に貢献するかを説明するべきだと思います。
………ネタバレですけど、開発計画に関しては、まったく事件に関係ありません……
そういえば、海底資源をめぐる開発計画といえば、どこかで聞いたような………って考えて『劇場版 奥様は、取り扱い注意』だと思い至りました。あちらは、海底資源自体が実は存在しなかった……という話でしたね。
湯川先生の立場としては、中立というか、開発推進派でも反対派でもなさそうです。でも、いろんな魚が泳ぐ透明度の高い綺麗な海。スキューバダイビングや水中撮影で多様性のある海を体感したあとで、遠くにものものしい探査船*1が浮かんでいるのを見ると、なんとも言えない気持ちになります。
環境が破壊されるのは良くない。反対です。
とはいえ、合理的に考えれば、湯川先生がおっしゃるように探査の段階では環境破壊は起こらないはず。だから、なんだかイヤだなって思うのは、見慣れた景色が変わることへの違和感でしかないはずです。でも……だって、イヤなんだもん!(非合理的)
そういえば、2008年に劇場公開された『容疑者Xの献身』は観に行きました*2。ブログを始める前だからか、感想が残っていないのですが……湯川先生の同期・石神先生がいろいろこじらせていて、とても人間味ある感じだったと記憶しています。湯川先生をライバル視していて、勝手に劣等感を抱いている。けれど、今の生活には、それなりに満足している。友人が優秀だと比較して、落ち込んでしまいますよね。分かります。そして、隣人の花岡さん親子が、優しくて美人です。良いなぁ。分かります。そして、犯人は非常に非人道的でした*3。
映画を観る前に原作を読んでいたのですが、本で読むほうが納得感はあるような気がします。映像だと、ひとが演じるというところで説得力がうまれるはずですけど……なんというか頭が良いはずなのに賢くないなぁって。そこは気分的に同じような気がするだけで、一緒ではないですから。犯人のほうが、格段に上ですから(罪状的に)。それはそうとして、映画の最後の最後であるものが見つかって、因果は巡るというか、観念するというか、見つかってしまったんだなぁ……という気持ちになったことは覚えているのですが、何が見つかって、それが何なのかは記憶が遠いです。感情の含まれたエピソード記憶をより強く覚えているっていうのは、本当だなって。
話がそれました。
『真夏の方程式』って言うだけあって、今の季節にピッタリです。海の映像が涼しげで良い。ここ半世紀ほど海へ行ったり、泳いだりしていないような気がしますので、泳いでみたくなりました。ウェットスーツ良いなぁ。
それから、子ども嫌いな湯川先生と夏休みで親戚の家に預けられた理科嫌いな子ども・恭平(山﨑光)くんの自由研究が楽しかったです。遠くの海のなかを見たいけれど、遠すぎて泳ぐのは無理。船も酔うから無理。それなら、どうする?
理科の楽しさを教えるべく、淡々と工作する湯川先生が良いです。なんだかんだで面倒見が良くて、優しい。そして、その合間に事件を解決している。さすがです。
それはそうとして、今回の犯人もたいがいですよ?
なんてことだ……と、なんてやつだ……以外の感想がないです。怪しい動きをするひとが多すぎて、普通に誰が犯人かは分かりませんでした。でも、不思議と悔しくないです。これは仕方ないと思うので……(「調べていくうちに分かること」が多すぎます)
分からなくもないけれど、やっぱり分からないです。
そして、OB……あなたも余計なことを………
好奇心は猫をも殺すって言いますよね。動機はともかくとして、やっている動きが恐喝の一歩手前。「わたしは、あなたの秘密を知っています」って明らかにすることは、目的が不明瞭なだけタチが悪いです。それに、すでに職を退かれているなら捜査権はないはずで……。それなのに、職務上知り得た情報をもとに真実を追いかけるなんて、正義感あふれた言い分で他人の秘密をかぎまわる。そこに、どんな正当性が……?
でも、犯人側からしたら恐怖しかなかったとしても、まさかそんな事件に巻き込まれるとも知らず、相手の好意を受け取ってしまったこと、結果的に被害にあったことは気の毒なことです。(だから、やっぱり他意はなかったんだろうな。後悔の気持ちに動かされただけで。自分に後ろ暗いところや攻撃的な意思があれば、少しは警戒するでしょうし……いや?そうでもないのか……)
そして、真実が隠されてしまったことも残念です。湯川先生は警察官ではないので、それを明らかにするつもりはなさそうです。そうと知らず、巻き込まれてしまったある人物のためにも。
なんで巻き込んだかな……?でも、ある意味では正解です。湯川先生は、秘密にするでしょうし。
でも………罪深いことですよ。死刑あるいは無期懲役か数年の懲役かの差です*4。もやもやします。
とはいえ、観ている側には真実が明かされるので、きちんと話が終わっていて、そこは良いなぁって思います。でも、やっぱり最初の最初の段階で誤魔化す必要はなかったんじゃないかな。護りかたを間違えているとしか思えません。隠すとか庇うとかではなく、一緒に背負って歩いていくのが保護者の責任だったのでは……?(ここにはオトナがいないのですか?)
って、最後までもやもやさせてしまいましたね。プレゼンが下手すぎる。とはいえ、興味を持たれたかたは是非!*5
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
本編とは、まったく関係ないのですが、ホスピスの場面で「ベッド周囲を整えてあげて!」「ベッド柵して!(落ちちゃう!)」「たまに見に来てあげて!」「近くにナースコール」「っていうか、拾ってあげて!」ってハラハラ、ドキドキしました。
きっと、直後にスタッフが飛んできて、拾い上げて、手に持たせてあげた……と信じています。(勝手に創作しました✨)