こんにちは。お疲れさまです。
Netflixで何となく気になったので観てみました。タイトルを耳にしたことがあるような、予告を目にしたことがあるような、そんな感じです。ちなみに原作は読んでいません。(邪道かな?)
藤原竜也さんが主演ってだけで、なんだか期待大です✨
作品紹介
『鳩の撃退法』(はとのげきたいほう)は、佐藤正午による日本の長編小説。2014年に小学館から出版され、第6回(2015年度)山田風太郎賞を受賞した。2018年に小学館から文庫化。
映画
- 監督 タカハタ秀太
- 脚本 藤井清美、タカハタ秀太
- 原作 佐藤正午
- 音楽 堀込高樹(KIRINJI)
- 主題歌 KIRINJI feat.Awich「爆ぜる心臓」
- 配給 松竹
- 公開 日本 2021年8月27日
- 上映時間 119分
全体的に原作よりもストーリーが短縮され、登場しない人物や省略されたエピソードがある他、原作とは名前が変えられた登場人物がいる。また原作では舞台となる地方都市はどことも言及されてないが、映画では富山県に設定され、富山ロケがされている。
キャスト
- 津田伸一:藤原竜也
- 鳥飼なほみ:土屋太鳳
- 幸地秀吉:風間俊介
- 沼本:西野七瀬
- 幸地奈々美:佐津川愛美
- 加賀まりこ:桜井ユキ
- 晴山次郎:柿澤勇人
- 多々良:駿河太郎
- 大河内:浜野謙太
- 川島社長:岩松了
- 山下:村上淳
- 加奈子:坂井真紀
- 堀之内:濱田岳
- 田中:佐藤新
- 大木:森下能幸
- 吟子:森カンナ
- 岩永:矢野聖人
- 佐野:ついひじ杏奈
- 奥平南:安藤聖
- 真由美:佐藤玲
- 中川:伊島空
- 岡本:古河耕史
- 房州老人:ミッキー・カーチス
- まえだ:リリー・フランキー
- 倉田健次郎:豊川悦司
(ウィキペディア「鳩の撃退法」より抜粋)
感 想 (ネタバレも!)
こちらも始まって早々にお茶の間には向かない場面がありそうだったので、途中で停めて、また後日にしたのですが……大丈夫そうでした。なんだか気まずくなりそうな音声はありますが、絶妙に場面転換されています。「映倫区分:G」だけありますね✨
最初に言っておくと、沼本(ぬもと)(西野七瀬さん)が好きです。ドーナツ屋さんのアルバイト。というか、常にコーヒーサーバーを手にお代わりを聞いて回っているので、ドーナツ屋というよりはコーヒー屋さんかもしれません。ちょっと気だるげで、やる気なさそうな感じが合っている気がします。カワイイ。
おもしろかったです!
何を言ってもネタバレになりそうなので、興味のあるかたは是非!先にご覧になってください!
古本屋のおじいさんがステキです。房州老人(ミッキー・カーチス) どうやら津田(藤原竜也)さんに3万円貸しているらしい。そして、元直木賞作家・津田伸一の渾身の新作を心待ちにしているらしい。そろそろ隠居暮らしの予定で、奥さんの残した保険金がたくさんある……らしい。
割と実況に近いメモですが、そのほうが臨場感があるかなって思うので、文章の体裁だけととのえて、そのまま公開します。なので、時系列はあってなくても、映画を観ながら起こったエピソード順に進んでいくはずです。
一家失踪事件
幸地秀吉(風間俊介)さんが家族とともに姿を消します。
房州老人が亡くなって(おそらく自然死)、津田にキャリーケースを遺します。数字を揃えるタイプのカギ付き。それを、なんとか開けようとする津田。ちゃんと数字を揃えて鍵を開けようとしているところが、真っ当というか、犯罪に向いてない感じがしました。(布製っぽいし、キャリーケース側を切ればいいんじゃない?って思ってしまいました。わたしって……)
奥さんの誕生日「0229」好きなひとの誕生日ですか。おじいさま、ロマンチックですね!
中に入っているのは………え?本?
コーヒーの染みのついた「ピーター・パンとウェンディ」それは、房州老人の店で津田さんが購入し、行きつけの喫茶店で出会った秀吉に貸す約束をし、沼本にコーヒーをかけられ、その後は車に置いてあったはずの本では……?
それから、3万円と3000万円
私たちが生きていくあいだに 私たちの上にきみょうなできごとが起こり しかも しばらくは そのおこったことさえ 気がつかないことがあります
津田「まさにそれだ」
偽札事件
津田さんが床屋で使った1万円札がニセモノでした。
それは、房州老人のキャリーケースにあった端数で……ということは…?自動券売機に入れて、出てきてしまうのを確認。端数の3万円のうち、残り2枚も偽物?!
キャリーケースから取り出してはドラム缶で燃やす場面
燃やしたんですね。偽札だったら、仕方ないかな。それが、妥当な解決方法かもしれません。本物だったら、ダメ!アウト!
この街で起こる事件には、すべて倉田が絡んでくる
裏社会!
まりこ(桜井ユキ)からキャリーケース(黒)の処分を頼まれる津田。あそこは持っていけば、なんでも燃やしてくれるって。
クリーンセンターへの信頼感!
なかには壊れたビデオカメラ?(ソニーのハンディカム) 津田は、メモリーカードだけ抜き取ります。
沼本「この鞄、何が入っとるが?」
津田「イノチより大事なもの」
って、房州老人のキャリーケース?!
津田「その質問は受け付けない」
そして、沼本の父から借りたハンディカムで件のメモリーカードに残された映像を確認する津田。
声が秀吉の奥さんでは?
編集者・鳥飼(土屋太鳳)さんの声:おそらく津田さんの原稿「だが僕は迷っている、この100分近い映像の描写に。見たまんま、汚らわしいものを汚らわしく書いて見せて、謎解きの満足と引き換えに、あなたに嫌な思いをさせるのか。それともここは、小説家の思案のしどころなのか」
って直後に、その場面ですか?!
撮影するの?晴山くん?
そういうのはダメなんですよ?奈々美(佐津川愛美)さん?
秀吉が重要な役回りをしているのでは?!
退職金が5万て!少なくないですか?
偽札事件の後半あるいは終盤
まえだ いいひと というか、まっとう
客の個人情報を売らない「いや、分からないですね」ってそれが正解だと思います。
って………なんと?!
あれ?燃やしてなかったんだ?
バイトの帰りって、あぁ!沼本!
ランドセル背負ってるのかと思ってビックリした。
スピン しおり
吟子(森カンナ)さん「よく話してた 鳩がどうだとか」
なにもかも解決していないのに終盤……と思いきや、まだ45分くらいありますね………(邪道なミステリーの楽しみかた)
倉田から津田への伝言「つがいの鳩が飛んでいるのを見なかったか?」
フィクションと現実とが交差する
原作のほうのウィキペディア「あらすじ」:「とある地方都市での「バーのマスターの家族」と「郵便局員」の失踪、偽札の疑惑付きの大金など、元直木賞作家の津田伸一の周辺で起こる不可思議な出来事を、津田自身が見聞した事実をベースとしながら、そこに津田が脚色や推測や想像や創作を加え、自分自身以外はすべて仮名にして、「過去に実際にあった事実」ではなく「過去にあり得た事実」を小説として描いていく。」
ってありますけど、編集者の鳥飼さん(髪が短いのは、よく考えたら変装しているんでしょうか?)が実地調査に行くと、みんな小説内と同じ名前……本物だったの………?
倉田さんって、一体なんなの?実在するの?都市伝説?
偽札は3枚だけだった
1枚は床屋で使った、残りは2枚
つがいの鳩
鳳凰?! 偽札だから……鳩?
そっちからか!
全部が全部、偽札だったわけじゃないんだ!
すべてがつながった!
(ちゃんと振り返ってくれるから分かりやすい。親切設計!)
じいさんには、善意しかなかった
ただ津田の才能に期待していたのか………
それが、偶然にも巻き込まれたのか
鳩 偽札
雉も鳴かずば撃たれまい
「わたしは知ってる」って、それは危険なカードなのに?
観客は察していたよ?
秀吉………
バッドエンド………?
どうなる?
おぉ!止めに入った!
もし君たちが信じてくれるなら とピーターは子どもたちに向かって叫びました 手をたたいてください ティンクを殺さないでください
唐突に思われた拍手のシーンが回収された気がします。
秀吉「なぁ、ここ良くない?」拍手あるいは柏手
秀吉「無いのか?どうしようもないけど、どうにかなってくれって思うこと」
家族で車に乗り込んで去って行く秀吉
そして、バーテンとして働きながら執筆している秀吉のもとに、あの本がもどってくる
秀吉生きてた?!隣に倉田がいる!(復縁したの?!)
という作品
最後の最後に「この物語は、実在の事件をベースにしているが登場人物はすべて仮名である。僕自身を例外として。津田伸一」の注釈が画面に表示されます。
そういうことですか?!
それなら、事実は失踪者全員が死んでいる*1かもしれない。バッドエンドのほうが真実かもしれない。でも、そこは小説家なので、ハッピーエンドに書き換えることができる。そういうことですか……?
ほんの少しでも関わりをもった本好きな秀吉のために、起こりえた未来。家族みんなが生きて、しあわせに暮らしていけるというハッピーエンドを用意してあげた……の?
たぶん、解釈の仕方は、ひとそれぞれ。
自分の好きなように受けとめれば良いんじゃないかなって思います。原作を読んだら、また別の感想を抱くでしょうか?(近いうちに読んでみようかな……)
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓