ドラマ『ペンションメッツア』

　こんにちは。

　なんとなく気になっていました。前に、小林聡美さんが主演の映画かドラマを観たとき、今作の放送予定を知ってタイミングの良さにワクワクしたのですが、あいにくWOWOWには加入していないので秒で諦めたのです。

　こうしてNetflixで観られるのは、とてもうれしいです！わぁい！

作品紹介

『ペンションメッツア』は、WOWOWオリジナルドラマとして2021年1月16日から毎週土曜 0時00分 - （金曜深夜）にWOWOWプライムで放送されたテレビドラマ。監督・脚本は松本佳奈、主演は小林聡美。音楽：渡辺シュンスケ（Schroeder-Headz）

キャスト

テンコ - 小林聡美

森の人 - もたいまさこ

『山の紳士』役所広司

『ひとりになりたい』石橋静河、ベンガル

『燃す』板谷由夏

『道半ば』伊藤健太郎

『ヤマビコの休日』山中崇

『むかしの男』光石研

『さすらう』三浦透子

(ウィキペディア「ペンションメッツア」より抜粋)

エンディングテーマ：「空飛び猫」

作詞／作曲／編曲：渡辺シュンスケ

歌：大貫妙子　(WOWOWオリジナルドラマペンションメッツア「キャストスタッフ」より抜粋)

感想 (ネタバレも？！)

　ちょうど母が休みで一緒にリビングにいたので、ほかの映画とドラマとどちらがいいか聞いてみました。そしたら、これにしようって。

　とはいえ、観たいって言ったはずの母は秒で寝落ちしていました。ウトウト……ウトウト……パタリ………(テーブルにうつ伏せ寝)

　劇的な事件は起こらないけれど、テンコさんの日常が坦々と描かれていきます。森の景色が良くて、部屋の設えが居心地良さそうで、なんだか生活を丁寧に楽しんでいる感じ。

　テンコさんは、何気なくオシャレで素敵です。自分の「好き」をちゃんと知っている。それから、掃除好きで、料理上手。(うらやましい！)

　ちなちにタイトルの「メッツア」は、フィンランド語で「森」を表すそうです。なるほど、テンコさんのペンションは森のなかにあります。Metsä 🌲🌲🌲

　空を飛ぶネコ〜♪

　どの話も独特な味わいがあって、楽しかったです。個性的な登場人物が多いですが、自分本位だったり、意地悪だったり、他人を蹴落とそうとするキャラクターはいないので、安心して眺めていられます。そういう意味では(ほぼ)ストレスフリーです。森の人(もたいまさこ)さんは、毎回出てくるけれどセリフはありません。妖精なのかな。　

　せっかくなので、全体的にサクッとコメントしていこうと思います。

『山の紳士』謎の紳士・常木(役所広司)さん。手荷物なしの軽装でペンションメッツア近くを通りかかり、そこがペンションで泊まれると知ると、すぐに宿泊することを決めます。庭仕事を手伝ったり、犬の鳴き声を必要以上に怖がったり、ハンバーグに感動したり、赤ワインに舌鼓を打ったり………そうして一夜が明けて、翌朝の朝食の席に常木さんは姿を見せません。ベッドの上には、季節はずれの松茸が✨ 常木→ツネキ→キツネ……もしかして………？
『ひとりになりたい』唯一と言ってもいいプチストレス回。あ"ー！優しさとお節介とか、親切と余計なお世話とか、善意と下心とか！ご自身でも分かっていないのかもしれませんが、ひとつ言えるのは、他人の持ちものに無断で触れるのは原則禁止です！いったい全体、どういう了見なのでしょう？(でも、これ高齢の異性だから気持ち悪さを感じますけど、同年齢の感じのいい同性だったら、また別かもしれません………とはいえ、やっぱり勝手に触るのはなしだと思います。相手に受けいれられるアプローチが必要では？)(必要以上に近づく前に会話をするとか、近づいてもいいか許可を求めるとか) でも、そのストレスのおかげでペンションメッツアに癒やしがある………
『燃す』なんだかんだ焚き火に一家言あるテンコさん。おなじみの写真家(板谷由夏)と彼女の撮った写真やネガを燃していきます。火って、良いものですね。(真夏の焚き火は暑くて仕方ないでしょうけど…)
『道半ば』自転車で日本一周………を終えて、二周目に入った男(伊藤健太郎) たまたま通りかかった二周目くんに、テンコさんはお水を出して、リビングで休ませてあげます。「袖振り合うも多生の縁」ですね………　
『ヤマビコの休日』ペンションメッツアが野菜などを仕入れている商店(…商店？)「ヤッホーヤマビコ」のヤマビコ(山中崇)さんが登場します。珍しく休日に遭遇したテンコさんとヤマビコさん。滝で水を汲んで、一緒にペンションメッツアに帰って、コーヒーで一服します。それぞれに違った過去があって、でも共通の場所に縁があって、もしかしたらどこかですれ違っていたかもしれない………　
『むかしの男』テンコさんの元カレが出てきます。テンコさんにも、若かりし頃はあるのですね………　
『さすらう』ペンションメッツアの常連だったらしいヤマメ(三浦透子)ちゃんが出てきます。前は、お母さんと一緒に来ていたって。お母さんが亡くなってからは足が遠のいていて、でも風に誘われたか久しぶりにペンションを訪れて、テンコさんとのんびりした時間を過ごします。そして、テンコさんとペンションメッツアにも新しい風が吹くのです…