ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「こどものころにみた夢」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 諸事情あって、自室でほとんどの時間を過ごしているので、読書がはかどります。スマホで映画やドラマを観たいと思ったけれど、充電がなくなってしまったのです。

 思わぬタイミングでデジタルデトックス………*1

(「こどものころにみた夢」奥付より抜粋)

 2008年6月に刊行された作品の文庫化。表紙の感じが可愛くて好きです。クマを抱えて眠るこども。女の子かもしれないし、男の子かもしれない。背景の深くて濃い緑色も好きです。

 12人の作家さんが「こどものころにみた夢」をテーマに描くリレー連作で、それぞれが短いので、すぐに読めます。そして、短いなかに個性が詰まっていて、すごくおもしろい。

 石田衣良さんの「ガラスの便器」と穂村弘さんの「おしっこを夢から出すな」は、夢の中で粗相をしてしまったら………という部分が似ているようで、まったく違います。穂村さんのほうは、特に「なんでまた触って確かめようとする?」と思わなくもないですが、すごく分かります。(でも、そのもしもが本当だったら手が汚れるだけだから、本当に触らないでほしいと思います。気のせいだったらそれでいいけど、せめてティッシュで拭うとか、工夫してほしい……)

 夢の不思議さとか、夢ならではの理不尽さとか、辻褄が合わなくても大丈夫な感じ………

 辻村深月さんの「タイムリミット」高橋源一郎さんの「さらば、ゴヂラ」は、そんな感じです。前者は夢かどうか分からない、後者は夢と認識している。

 長野まゆみさんの「衣がえ」は、あえての夢というよりは、すごく通常営業という感じがしました。作風とテーマの親和性が良かったのかもしれません。夢から覚めて、また夢のなか………というような不思議な感覚が味わえます。

 わたしが割と好きなのは、島本理生さんの「さよなら、猫」と西加奈子さんの「ヘビ」、市川拓司さんの「ふたり流れる」

 それから、阿川弘之さんの「水の恵み」は、語り口が読みにくいと思いながらも読んでいくうちに、のどかで楽しげな情景が次々と色鮮やかに浮かび上がって、最後の最後に白黒の写真が瞬間的に挿入されるような、そんな話でした。映像的。

 こんな感じかな。

 興味を持たれたかたは、是非!

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆

*1:不便!🐥💦