안녕하세요
アンニョンハセヨ~ (こんにちは)
諸事情あって、自室でほとんどの時間を過ごしているので、読書がはかどります。スマホで映画やドラマを観たいと思ったけれど、充電がなくなってしまったのです。
- タイトル:こどものころにみた夢
- 発行年月日:2022年12月15日 第1刷発行
- 著者:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎、網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
- 発行所:株式会社 講談社
(「こどものころにみた夢」奥付より抜粋)
2008年6月に刊行された作品の文庫化。表紙の感じが可愛くて好きです。クマを抱えて眠るこども。女の子かもしれないし、男の子かもしれない。背景の深くて濃い緑色も好きです。
12人の作家さんが「こどものころにみた夢」をテーマに描くリレー連作で、それぞれが短いので、すぐに読めます。そして、短いなかに個性が詰まっていて、すごくおもしろい。
石田衣良さんの「ガラスの便器」と穂村弘さんの「おしっこを夢から出すな」は、夢の中で粗相をしてしまったら………という部分が似ているようで、まったく違います。穂村さんのほうは、特に「なんでまた触って確かめようとする?」と思わなくもないですが、すごく分かります。(でも、そのもしもが本当だったら手が汚れるだけだから、本当に触らないでほしいと思います。気のせいだったらそれでいいけど、せめてティッシュで拭うとか、工夫してほしい……)
夢の不思議さとか、夢ならではの理不尽さとか、辻褄が合わなくても大丈夫な感じ………
辻村深月さんの「タイムリミット」高橋源一郎さんの「さらば、ゴヂラ」は、そんな感じです。前者は夢かどうか分からない、後者は夢と認識している。
長野まゆみさんの「衣がえ」は、あえての夢というよりは、すごく通常営業という感じがしました。作風とテーマの親和性が良かったのかもしれません。夢から覚めて、また夢のなか………というような不思議な感覚が味わえます。
わたしが割と好きなのは、島本理生さんの「さよなら、猫」と西加奈子さんの「ヘビ」、市川拓司さんの「ふたり流れる」
それから、阿川弘之さんの「水の恵み」は、語り口が読みにくいと思いながらも読んでいくうちに、のどかで楽しげな情景が次々と色鮮やかに浮かび上がって、最後の最後に白黒の写真が瞬間的に挿入されるような、そんな話でした。映像的。
こんな感じかな。
興味を持たれたかたは、是非!
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆
*1:不便!🐥💦