ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『シェフは名探偵』

 こんばんは。お疲れさまです。

 両親が帰ってきたので、前から気になっていたドラマを一緒に観ました。せっかくなので、絶対におもしろい、はずさない作品が良いですからね!

作品紹介

『シェフは名探偵』(シェフはめいたんてい、仏: Chef est un detéctive)は、テレビ東京系列「ドラマプレミア23」枠で、2021年5月31日から8月2日まで毎週月曜日の23時06分 - 23時55分に放送されたテレビドラマ。主演は西島秀俊。原作は近藤史恵による『タルト・タタンの夢』、『ヴァン・ショーをあなたに』、『マカロンはマカロン』。全9話。

原作:近藤史恵『タルト・タタンの夢』『ヴァン・ショーをあなたに』『マカロンはマカロン

脚本:田中眞一、西条みつとし

総監督:木村ひさし

監督:瀧悠輔、向井澄

監修:小川奈々(料理)

あらすじ 

三舟忍は、料理のセンスだけでなく人並外れた洞察力や推理力を持つフレンチのシェフ。そのお節介焼きの性格から自身が料理長を務めるレストラン「ビストロ・パ・マル」を舞台に、来店するゲストが巻き込まれる事件や謎を冷静沈着に解き明かしていく。

キャスト 

『ビストロ・パ・マル』 渋谷区千駄ヶ谷大通り商店街の片隅にある小さなフレンチレストラン。

  • 三舟忍(みふね しのぶ)演 - 西島秀俊(17歳時:山下夕越、11歳時:平野虎冴)シェフ(料理長)。洞察力と推理力に優れる料理人。お節介焼き。
  • 志村洋二(しむら ようじ)演 - 神尾佑 スーシェフ(副料理長)。高級ホテルのメインダイニングで働いていたが三舟を慕い、「パ・マル」開店時に移籍する。
  • 金子ゆき(かねこ ゆき)演 - 石井杏奈 ソムリエ。ワイン好きが高じてOLを辞めソムリエとなる。商店街の俳句同好会に所属する。同性愛者。
  • 高築智行(たかつき ともゆき)〈29 → 30〉演 - 濱田岳 ギャルソン。製薬会社をリストラされるが、記憶力の良さを三舟に買われギャルソンの仕事に誘われる。
  • 小倉大輔(おぐら だいすけ)演 - 佐藤寛太劇団EXILE「パ・マル」の若きオーナー。「パ・マル」以外にもパン屋「ア・ポア・ルージェ」など多数の飲食店を手掛けるやり手実業家。
  •  上原美里(うえはら みさと)演 - 橋本マナミ 探偵。三舟がフランス修行中に失踪した彼の父・英雄を捜索し、捜し当てる。
  • 安倍美花(あべ みか)演 - 奥貫薫(第8話 - 最終話)三舟の父・英雄の代理人を名乗る女性。自然食品店「AB(エービー)」の経営者。元パン職人。乳製品アレルギーの体質。

第1話 

  • 川出恵子(鶴岡の妹) - 井上小百合(幼少期:宮地美然)
  • 鶴岡正(「ノンブル・プルミエ」のショコラティエ) - 玉置玲央(幼少期:加藤瑛斗)
  • 鶴岡幸子(恵子・正の母) - 桜まゆみ
  • 粕屋孝一(偏食の激しい常連客) - 奥田洋平
  • 桶谷百合子(粕屋の秘書・愛人) - 冨手麻妙
  • 屋久美(粕谷の妻) - 藤田記子

第2話 

  • 寺門小雪(北海道在住の人気エッセイスト) - 松本若菜
  • 原杏子(圭一からプロポーズを受ける女性) - 山下リオ
  • 大島圭一(杏子にプロポーズする男性) - 西尾友樹

第3話 

第4話 

  • 南野謙介〈27〉(「ル・ヴァンテアン」を出店したオーナーシェフ・三舟の後輩料理人) - 青柳翔
  • 松平(ヴィーガン食をオーダーする予約客・「ル・ヴァンテアン」の出資者の娘) - 土居志央梨
  • 塚本(松平と一緒に「パ・マル」に来店した友人) - 梶原ひかり
  • 羽田野鈴子(レストラン経営者・三舟がリヨン時代に同じ店で修行していた元料理人) - 澤田育子
  • 岸部彩香(羽田野のレストラン「カミオネット」のパティシェール)- イシヅカユウ

第5話 

  • 館野(「パ・マル」の元常連客) - 占部房子
  • 隅川(館野の交際相手・高校の生物教師) - 瓜生和成
  • 冬樹(館野のひとり息子) - 上矢晴太
  • 脇田(「パ・マル」の常連客) - 利重剛
  • 由美子(家出をした脇田の妻)- 洞口依子

第6話 

  • 西田(「パ・マル」の常連客・画廊の若きオーナー) - 新納慎也
  • 串本法子(西田の婚約者・「プロメテウス少女歌劇団」の人気男役 北斗なつみ)- 真飛聖
  • マキコ(北斗なつみの熱狂的なファン) - 辻凪子
  • 川本淳吾(三舟がフランス修業時代に知り合った日本人) - 尾上寛之
  • ミリアムおばあちゃん(ドミトリーの女主人・三舟にヴァン・ショーのレシピを伝授した人物) - Myrta
  • ミリアムおばあちゃんの娘婿(ミリアムおばあちゃんの日本人の義理の息子) - 池田光輝
  • 高築の母(石川県から息子を訪ねこっそり上京した高築の母) - 柿丸美智恵

第7話 

  • 山下嗣麻子(「パ・マル」に高級ワインを持ち込むお嬢様) - 宮下かな子
  • 遥香(嗣麻子の幼なじみ) - 鞘師里保
  • 平体(嗣麻子の運転手) - 松永大輔
  • 緒方(着付け教室の先生・亜子の姑) - 熊谷真実
  • 亜子(緒方の息子の嫁・妊婦) - 村上穂乃果
  • 福岡(タルタルステーキをメニューに載せてほしいと「パ・マル」に要望した予約客・亜子の親友) - 異儀田夏葉

第8話 

  • 大野和真(イタリア文学研究者・東京国際文理大学 講師) - 山本耕史
  • 中江梓(パン屋「ア・ポア・ルージェ」の副店長) - さとうほなみ(幼少期:浦田憩)
  • 斎木久美(パン屋「ア・ポア・ルージェ」の店長) - 近藤笑菜
  • 梓の両親(パン屋「ブラン」の経営者) - たんじだいご、畠山明子

最終話 

  • 三舟英雄(三舟の父・元フランス料理人・秩父の無農薬農家) - 吉澤健(若い頃:海老根理)
  • 安倍(美花の父・フランス料理人・故人) - 生津徹

(ウィキペディア「シェフは名探偵」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 少しずつ進めて、数日かけて完走しました。おもしろかったです。昨年の夏頃、地上波で放送されていて気になっていたんですよね。でも、放送がわりと深い時間だったので、なかなか観られませんでした。配信(AmazonPrimeVideo)で観られて、良かったです。(ちなみにシーズン2(スピンオフ?)が、Paraviにて配信中みたいです。そちらも気になります!)

 

 もともと原作が大好きなので、ドラマ化を知ったときは楽しみと同時に少しだけ違和感がありました。イラストのイメージに引きずられているのかもしれませんが、三舟シェフってダンディでしゅっとしたのオジサマって感じではなかったでしたっけ?

 でも、そんなことが気にならなくなるくらい、ドラマはドラマでおもしろかったです。食わず嫌いするんじゃなくて、試しに観てみて、リアルタイムで盛り上がりたかったな……(考えてみれば、録画するとかTVerで観るとか方法はあったと思うんですよね)

 

 毎回、おいしい料理とヴァン・ショーが出てくるので、すごく気になります。我が家は「アルコール禁止」なのですが、アルコールを完全に飛ばせば大丈夫かなぁ。ダメかなぁ。

 ヴァン・ショー……試してみたくなりました。

 

 主人公の高築くんって、最初から「パ・マル」で働いていたのではなかったでしたっけ?とか。

 三舟シェフのお父さんって失踪してましたっけ?とか。

 オリジナルなのか、わたしの記憶が遠すぎるのか、よく分からないエピソードはありましたが、自然に溶け込んでいたと思います。ドラマオリジナル*1のまかない場面も大好きでした。なぜか和食が多くて、みんなでカウンターに並んで「いただきます」するのが可愛い。おいしそう。うらやましい。同じ釜の飯ってやつですね!

 毎回、1〜2つのエピソードが盛り込まれていて、きちんと1話で完結していて、そういうところも良いなぁって思いました。無駄に引っ張らないところ。ストレスなく楽しめます。

 興味をもたれたかたは、是非!

 って、唐突に第4話なのですが……

 どう頑張ってみても、第1話が検索で引っかかりません。どうしたことでしょう? AmazonPrimeVideoさんで観られるみたいなのですが……(クリックしていただくと他の話も一覧に出てくるので、お好きな話から……というより特にこだわりがなければ1話から順番に観ていただくのが宜しいかと思います!)

 ウィキペディアのジャンルとしては「ミステリー・推理」なので、内容に言及しすぎない程度に感想をまとめてみます。犯人とオチは言わないというのが、ミステリーのたしなみなので!

 

第1話 「ノンブル・プルミエ」という名前のチョコレート専門店が出てきます。Nombre Premier(仏語)=素数です。原作から、すごく好きな話だったので、これが第1話っていうのは、とても惹きがあるなって思いました。キャッチーですね。

第2話 残念なカスレの話。彼女の気持ちは、すごくよく分かる気がしました。お祝いするって言われて、金銭面でサポートしたのに、誕生日は間違えているし(なんと前日)、あれだけ支払ってコレなの?っていう料理が用意されて、余ったであろう予算はどこへいってしまったのでしょう……ポケットのなか? サプライズが成功するためには、互いの信頼関係が不可欠ということですね。エッセイストの寺門小雪(松本若菜)さんが気さくなマドンナって感じで、とても素敵でした。どこかで……と思ったら、最近はドラマ『金魚妻』に出演されていましたね。好き!

第3話 スーシェフ・志村洋二(神尾佑)さんの妻が初登場。ふたりの馴れ初めが明かされたり……明かされなかったり……。不格好なガレット・デ・ロワ、そして陶器のフェーブ。なんだか食べたくなってしまいました。  

第4話 三舟シェフの後輩料理人・南野謙介(青柳翔)が登場します。なんだか一方的に「パ・マル」をライバル視していて、バチバチ……というか、やり口が卑劣。でも、三舟シェフの立ち位置というか料理人としての姿勢がハッキリしているので、そこは最後まで安心して観ていられます。観てる側に、三舟シェフへの信頼感がある。それは、きっと、ここまでの話で積み重ねられたものですね。高築くんには、思うところがあったみたいですが……

 ――それはそうとして、LGBTQを扱うのは今っぽいけれど、難しいなって思いました。原作となる「マカロンはマカロン」の発行は2016年なので、6年も経てば、いろいろ環境が変わったりもするのかな……とも。そういったことに「理解のある職場」って働きやすいと思いますが、「理解のある」と「理解のある風」ってずいぶん違うのかなって。やっぱり、細かい部分は現場での調整になると思います。そうして、みんなが快適に過ごせる職場は、マイノリティのひとだけでなく、誰もが働きやすい環境になるのではないかなって。(なにごとも簡単に答えを出すことはできないけれど、考え続けることが大事だと思います!)

第5話 原作を読んだときは、フライドチキンが食べたくなってしまいました。チェーン店のフライドチキンっていうと、なんとなくケンタッキーを思い浮かべてしまいます。たしかに、いろんな部位があるけれど、細かい骨なんかは噛み砕いてしまいがちなので……組み立ててみようなんて思いつきもしなかったです。

 なので、発想が新鮮でした。わたしも試してみたくなったけど、いつも通りバリバリ食べてしまうだろうな……😸🍗

第6話 推しとの距離感についての話。プロメテウス少女歌劇団の串本法子(真飛聖)さんが好きです。綺麗。良いなぁ。でも、作ってもらった料理を自作発言はダメでしょう……なんてひとだ。まぁ、そういうところも可愛いと言えば可愛いです。そして、熱心なファンは普通にヤバイです。第5話とも通じる話ですけど、料理人は何でもできる。でも、だからこそ「やってはいけないこと」の線引は大切だと思いました。っていうか、そもそも当然のこととして、明言するまでもないことではありますけどね。

第7話 原作は、もっとシンプルな話だった気がします。こういう二重否定っぽいストーリーでは、なかったような……。「意地悪な姑」というプロトタイプへの配慮かなって気もしますが、なんというか気遣いの仕方が斜め上すぎて、実際にいたら怖すぎると思いました。え?感動?そこ、そういう流れなんです?

第8話 パンの回。ブリオッシュ・サン・ジュニ。プラリネは、そんなに得意じゃないと思うけど、出てきたパンがおいしそうだったので食べてみたいなって思いました。

 大野和真(山本耕史)先生の存在感がヤバかったです。ムッシュパピヨン。三舟シェフと並ぶと既視感が……*2 SNSで消息を確認ってあたりが現代的です。オチも好き。

 従業員としては使えないオーナーですが、経営者としては有能だと明らかになりました。ちゃんとリサーチ&下準備してる?!

最終話 「パ・マル (悪くない)」とっくに認められていた。そして、そのことに思い至っていた……というか知っていた…

 いずれは時間が引き合わせてくれたかもしれませんが、なにごとにも「きっかけ」「いきおい」というのは必要なのかもしれません。スツールにまつわるゴタゴタなんかもあいまって、息のあった掛け合いの楽しい話でした。

 

 そんなこんなで、興味をもたれたかたは是非!

 何話で見かけたかは忘れてしまいましたが、気になってメモしておいた名言を最後に置いておきますね。

 バーナード・ベレンソン「奇跡はそれを信じるものに起こる」

 

 それでは、また明日!🐥💓

*1:ここは断言できます✨

*2:あ!『きのう何食べた?』のシロさんと小日向さん!