mionote’s blog

猫と音楽とミステリー、映画が好きです?

ペルシャ猫の謎

有栖川有栖先生の名探偵 臨床犯罪学者・火村英生が活躍するミステリー。タイトルに国の名前を冠した「国名シリーズ」5冊目の短編集です。

ペルシャ猫の謎』文庫版 (株)講談社 2002年 〔収録作品「切り裂きジャックを待ちながら」「わらう月」「暗号を撒く男」「赤い帽子」「悲劇的」「ペルシャ猫の謎」「猫と雨と助教授と」1999年5月 講談社ノベルスとして刊行されました〕

タイトルに猫とついているだけで、なぜか思い入れのある作品。再々々読くらいです。表題作でもある「ペルシャ猫の謎」は、最初に読んだときの感想は「はい?」で、次の感想は「お!」で、今回は「あぁ!」って感じでした。おなじような感想をもたれた方は、わたしとハイタッチです。

謎解きやミステリーからは少し離れるけれど、火村先生のキャラクターが出ていて好きな作品が「悲劇的」と「猫と雨と助教授と」。あとがきで、「この題名は谷崎潤一郎の『猫と庄造と二人のおんな』をもじった。」とあるのを見て、そちらの作品も購入してしまったほどです。結局、読めずに積んでしまった気が……。

切り裂きジャックを待ちながら」は、斎藤工さんが火村英生を演じたドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」hulu限定配信の"another story"第2・3話の原作……なのかな。ドラマでは、謎解きの骨格的なものは変わらないものの、人物造形などは大幅に変更されていて、より映像向けの描かれ方になっているような気がします。もとは、1994年12月24日深夜に放映された〈ミッドナイト・ドリーム・スペシャル 真冬の夜のミステリー〉という番組内で、関西の新本格作家三名による推理ドラマの三本立てが放映され、そのなかで有栖川先生が提出した原案からできたドラマが『切り裂きジャックを待ちながら』。それをノベライズしたものが、本作品とのこと。この時のテレビドラマには火村もアリスも登場していないそうですが、見比べたら楽しいだろうな。そんな経緯を経ているからなのか、毛色の変わった作品のように感じました。途中から終盤にかけて劇的というか、劇場的というか。ー閉幕ーで締められているところも、そんな印象を抱かせる要素かもしれません。

「暗号を撒く男」は、ドラマ第3話にチラッと影が……。実は、わたしもマネしてみたことがあります。しっかり覚えるとまではいきませんでしたが……。(ΦωΦ)