こんにちは。お疲れさまです。
今日は、最近*1読み終わった本について、お話します。これも図書館で見かけました。背表紙に呼ばれた気がしたんですよね……でも、どこにもネコは見あたりません。
手に取ったとき「猫とキツネと、パイナップル」だと思ったような気もするので、空耳ならぬ空目だったのかも……?
タイトル:箱とキツネと、パイナップル
発行年月日:2020年1月30日
著者:村木美涼
発行所:株式会社新潮社
(「箱とキツネと、パイナップル」奥付より抜粋)
どんな話か、まったく検討もつかないままに読み始めたのですが、とてもおもしろかったです。
感想自体がネタバレになってしまうことも充分に考えられるので、興味を持たれたかたは、まずは読んでみてください!書影を検索していて、帯がついている状態を見て知ったのですが「新潮ミステリー大賞優秀賞受賞」作品とのこと。*2
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社会人になったばかりの坂出くんが、職場近くにアパートを借りて越してきて、新しい環境でのひとり暮らしに、そこの住人たちとの交流に、ご近所トラブル、大学時代からの友人・藤井との関係に、仕事に、と奮闘する。「お仕事ドラマ」かと思えば、そうではなく、ご近所関係の「人間ドラマ」かと思えばそれだけでもなく、お稲荷様やら祟りやらが絡んだ「ホラー」かと思えば実は違って、いろんな「謎」が織りなす「ミステリー」というのがいちばん近いでしょうか………?
タイトルの「キツネ」と「パイナップル」は、割と早い段階で出てくるのですが、「箱」が謎で、最終的にそういうことかなって思うのですが、交錯するイメージって感じで「コレ」だと断言できません。でも、やっぱり良いですよね。このタイトル。内容的には「桃とキツネと、カスミソウ」あたりでも成立しそうなところですが、「箱とキツネと、パイナップル」ってところが良いです。吸引力がありました。わたしにとって。
詳しい話は、実際に読んでいただくとして……やっぱり、わたしが惹かれたのは「パイナップル」です! 坂出くんの新居にやってきた藤井が手みやげに持ってきたのがパイナップル。そこで、パイナップルを包丁で切り分けながら藤井が口にしたのが、
「これを植えるとまたパイナップルが出てくるって、知ってた?」
知ってた! そして、育てています!
元気がなくなって、母に処分されかけたけれど、なんとか見逃してもらえて成長中です!(実がなるのは、まだ先かな……)
いつかパイナップルが成ると信じています。まぁ、でもパイナップルが成らなかったとしても観葉植物としてアリだと思います。涼し気な緑ですし!葉っぱもツンツンしてカッコイイし!
あと、もうひとつ!これも本筋とは関係ないのですが、すごく良いなぁ、分かるなぁって思ったので……共有させてください!(そして興味を持ったら、是非 読んでみてね!)
単純と言われようが、下心見え見えと言われようが、一向に構わない。とりあえずは準備の要らないジョギングを、早番の日は帰宅後に、遅番の日は出勤前に、最低でも三十分間、自分に課すことにした。
不規則な勤務時間に左右されず、極力決まった時間に起きて、決まった時間に眠り、ある程度の運動をする。せめてそのくらいは続けようという心構えだ。
不思議なもので、たった三十分だけなのに、自分で決めたものが挟み込まれると、時間の流れは一変するようだった。仕事が中心の生活であることに変わりはなく、一日の大半がまだ受け身なわけだが、三十分間の使命を終えただけで、自己管理が隅々までいきわたっているように感じられる。
気の持ちよう。
まさにその典型なのかもしれないが、気分の良さは段違いだ。 (「箱とキツネと、パイナップル」p.252)
ジョギング………良いかもしれないな……
ピアノも本当は毎日練習したいけれど、なかなかままならないでいます。少し前までは、なんだかんだ習慣に組み入れることができていたのに……自分でコントロールできることがあるだけで、自己肯定感も1日の満足感も段違いなので、再び良い習慣を手繰り寄せたいと思います。
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓