ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ピノキオ』

 こんにちは。お疲れさまです。

 少し前にも書いているので、同じ話を繰り返しているのか思われてしまいそうですね。前回は最近公開された実写映画ですが、今回は1940年に公開されたアニメーション映画です。

 妖精以外にどこが変わっているのか知りたくて観ました!

作品紹介

ピノキオ』(原題:Pinocchio)は、1940年2月7日に公開されたウォルト・ディズニー・プロダクションによる長編アニメーション映画。原作はカルロ・コッローディ作の童話『ピノッキオの冒険』である。

主題歌    星に願いを

上映時間   88分

挿入歌

  • 星に願いを(When You Wish Upon a Star)
  • リトル・ウッドゥン・ヘッド(Little Wooden Head)
  • 困ったときには口笛を(Give a Little Whistle)
  • ハイ・ディドゥル・ディー・ディー(Hi-Diddle-Dee-Dee
  • もう糸はいらない(I've Got No Strings)

(ウィキペディアピノキオ (1940年の映画)」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 アニメはアニメで楽しかったです。

 せっかくなので日本語、日本語字幕で観ました。違うはずなのに(実写映画のほうは子役さんが吹き替えしていたはず)、ピノキオがピノキオの声でビックリしました。似てる?!

 原作となったアニメを観ていると、実写版のほうは妖精だけでなく、いろいろとアップデートされてるなって思いました。

 なんとなくアニメと実写で違いがあると思ったところを書いていきますね。もちろん、どちらが良いとかではないです。

 興味のあるかたは、是非!

ピノキオ(吹替版)

ピノキオ(吹替版)

  • ディック・ジョーンズ
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 ゼペットさんが、オモチャ屋さんです。せっかく来てくれたお客さんに、たくさんある時計を「売りものじゃない」と言って断るような偏屈なところはありません。でも、そもそもアニメ版には来客がないです。それでも、ネコと金魚と暮らしていくのには困らないのかな。

 ジミニーは「良心」のはずなのに、ナチュラルに変態なところがあって、そういうのは当時としては紳士の嗜みだったのでしょうか……子ども向けのはずなのに?(綺麗なお嬢さん(人形)と踊りたがったり、妖精さんにメロメロになったり、セクシーなダンスに骨抜きにされたり……) それから、名誉欲があります。実写ジミニーは、そのあたりがカバーされているなって思いました。

 アニメジミニーも遅刻しますが、ピノキオをひとりぼっちにしないで、ずっと一緒にいるところはエライです。時々、ぷんすか怒ったりしていますが見捨てたりしません。

 学校に送り出すときに、ゼペットさんがピノキオに「回ってごらん」と言って、ピノキオが顔をゼペットさんに向けたまま首から下だけを回転させるのは、アニメも実写も同じでした。

 アニメでは、学校にたどりつけていません。実写では、たどりついて、人形という理由で追い返されています。(最初から学校には行かなくて良いってことにせず、行ってみたけど合わなかったということにしたかった……?) そういえば、ピノキオが登校中に道端で見つけた馬糞に気を取られる場面もなかったです。時代を経て、「子どもらしさ」の在りかたが変わった?

 ストロンボリ一座で、ピノキオが歌ったり、踊ったりする場面で、いろんな国を思わせる人形たちが登場します。そして、親方には利用できなくなったら薪にしてやると脅されます。(強制労働で児童虐待ですね!)

 ウソをついてピノキオの鼻がのびる場面で、困ったピノキオを助けるために妖精さん(そういえば、女神さまって呼ばれていた気がしてきました)が現れます。鼻がのびて、鳥カゴから飛び出て、枝を茂らせ、どこからか小鳥が巣を作り、タマゴが孵り、成長して巣立っていき、木の枝(ピノキオの鼻)は枯れてしまう。ウソは誤魔化しようがなく、誰の目にも明らかで、そのうちに隠せなくなる。なるほど。

 

 サビーナ・ファビアナ・カモメのソフィアは、出てきません。(実写オリジナルですからね!)

 

 プレジャーアイランドへは、島へ向かう馬車へ巻き込まれたわけではなく、キツネとネコに言葉巧みに騙されます。「きっと病気だから、行って元気になったほうがいい」と連れ出されます。でも、コレはピノキオのせいではないような気がします。家に帰ろうとしていたのに……(悪いとすれば、止められなかった保護者ジミニーでは?)

 実写では、ディズニーランドの新しいアトラクションになりそうな楽しい乗りもので移動しています。みんなで悪い(と言われている)ことをする。でも、時計を壊すのをためらうピノキオ。なんだかイヤな気がするって、外注せずとも既に良心がそなわっている?! アニメは、乗りものはありませんでした。そして、一緒になって悪事をはたらくピノキオ。コラ。

 

 そうして、帰った家にゼペットさんはいません。しょんぼりしていると、鳥(妖精さん)が手紙を落としていきます。ゼペットさんは海へ出て、怪物に食べられました。

 

 ピノキオとジミニーは、探しに向かいます。

 重石をつけて、高いところから飛び降りて、海底についたら歩いていく。もちろんジミニーも一緒です。って、ジミニー。あなた泳げるの? コオロギでは?!

 そんなこんなで、クジラのおなかで再会したゼペットさんとピノキオ。火をおこして、クジラにクシャミをさせて、その勢いを借りて、筏で脱出します。必死の逃走劇!浜辺に打ち上げられるゼペットさん。そして、フィガロクレオ。うつ伏せに浮かんで、もう動かないピノキオ。

 家のベッドにピノキオを横たえて、悲しみに暮れるゼペットさん。そこへ、妖精さんが現れて、そっとピノキオを生き返られます。人間の子どもとして。 〜おしまい〜

 

 「なんで泣いてるの?」「ピノキオが死んでしまったんだ」「死んでないよ。ボク生き返ったの」のやりとりがおもしろかったです。最初の出会いのシーンとの既視感がありました。

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓