こんにちは。
少しずつ読み進めていましたが、ようやく読了しました。ピアノのレッスンへの行き帰りや、スマホのゲームをアップデートしている間、ローディング待ち、寝る前のちょっとした時間、友だちを待っている間にとか………
こうして書いてみても、最近のわたしは、本離れしすぎじゃないですかね。読んでないし、弾いてない。そういうのは習慣なので「運動していない」も合わせて、生活習慣を変えていこうと思います。読みたい本は、たくさんあるので………!
作品紹介
(「あの家に暮らす四人の女」奥付より抜粋)
2015年7月に中央公論新社から出版されたものの文庫化です。NHKでドラマ化もしました。
このときに「読もう!」と思い立っているはずなのに、わたしときたら………(まぁ、いいです)
読み終えるまで生きていて良かったですよ。プリキュアの悪役ではないのですし、あとまわしは返上して、すぐやる星人になろうと思います。できないことも多いけれど、気分だけでも。
感 想 (ネタバレも?!)
ドラマを観ているからか、気づけば佐知を中谷美紀さんで思い描いていて、山田さんは田中泯さんが思い浮かびます。だからか、人物造形に関しては、スルッと読めました。というか、全体的に読みやすいので、普通に読んだら、なにかの合間に読み進めても2日かからないくらいでは………?
印象深い台詞や文章が多いので、特に気になった部分を引用します。
興味を持たれたかたは、是非!
老後について考えると気絶しそうになる。だが、老後を迎えるまえに死ぬかもしれないのに、あれこれ憂うなど馬鹿みたいだとも思う。
次の瞬間にもすべって転んで頭を打って死ぬ可能性は厳然とあるのに、そこから目をそらす。それは死に対する想像力の欠如ではあるまいか。(略)それはさびしい老後への不安や恐怖から来るものというより、老後が絶対的に訪れるはずだと信じる、安穏とした自身の精神への恥じらいから来るもののような気がするのだった。
ついに発せられることのなかった言葉や、表明されなかった思いは、どこへ行くのであろうなあ。きみら人間を観察していると、我らはそれについて考えずにはおられん気持ちになる。虚空に消え去り、二度と甦らぬ思いや言葉は。
鶴代と佐知は母娘で、他は血の繋がりはありません。でも、ゆるっとした気持ちの繋がりで、ひとつ屋根の下、今は一緒に暮らしています。(山田さんは守衛小屋)
そんな牧田家の春から夏にかけての、ありきたりではない日常が描かれます。
牧田家「開かずの間」からミイラが見つかったり、多恵美が気に入ってリビングに置いたり、雪乃の部屋が水漏れしたり、壁紙を交換したり、その業者が佐知と話が合うひとだったり、でも既婚者(?)だったり、多恵美にまとわりついていたストーカーを撃退したり、佐知のお父さんが人知れず亡くなっていたり、でも存在していたり、泥棒に入られたり、不思議な現象がおこったり、(ドラマではなかった気がしますが)佐知と雪乃でプールへ行ったり、庭でスイカを食べて花火をして、焼肉を食べたり……鶴代の夫への想いを感じられたことで佐知が山田さんに少し優しくなったり…
良かったね………と読み終えられる話なので、良かったです。不思議な安心感に包まれるような。宗教とは違いますが、そういう世界のとらえかたは素敵だなって思います。普段、言語化することはなくても、もしかしたら、わたしも似たような風にとらえているのかも………
そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓
☆☆☆ 毎日お疲れさまです。あなたが笑顔で過ごせる日々でありますように!☆☆☆