ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「保健室のアン・ウニョン先生」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 ドラマを観て気になっていたので、図書館で借りてきました。蔵書になければ、ネットで買うか、図書館にリクエストするつもりだったので、ラッキーでしたね。

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  • タイトル:保健室のアン・ウニョン先生
  • 発行年月日:2020年3月26日 第1版第1刷発行
  • 著者:チョン・セラン
  • 訳者∶斎藤真理子
  • 発行所:株式会社亜紀書房

(「保健室のアン・ウニョン先生(チョン・セランの本 01)」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 ドラマは唐突に終わったように感じられましたが、ほぼ原作通りだったのかなって思いました。原作にはあったはずの幾つかのエピソードは消えていて、特に描かれていなかった部分が詳細に描写されています。著者のチョン・セラン先生が脚本に参加されているそうなので、意見が反映されたものになっているのかもしれません………

 とはいえ、原作の進み方と終わり方のほうが、わたしは好きです。機会があれば続きを書きたいという構想があるみたいですが、作品として綺麗に終わっているので。そして、そのうえで続きもいけそうなので。

 ドラマでは最後の部分が、原作で6番目のエピソードにあたる「てんとう虫のレディ」だったので、続けようと思えば、もっと続けることも出来たのでしょうか………?(でも、8番目の「ムシ捕り転校生」のエピソードは先に終わっているのに………どういうこと…?)(アヒル回と歴史教科書回がなくなっているみたい。どちらも微妙に難しそうです……) ただ、エピソードが順番通りだったら良かったのに………とは思います。

 

 文章の強みは、数行で、たくさんの時間や情報を表現できるところだと思います。もちろん映像のほうが視覚的な情報量は多いですが………

 原作では、1話の終わりくらい、2話の最初くらいで、アン先生と漢文の先生が良い雰囲気になっていて、ふたりの自覚とは裏腹に、学校としては暗黙の了解、ふたりはつきあっていると認識されているのが分かりやすいです。だからこそ、アン先生の様子がおかしいところ(婉曲表現)………おもちゃの剣を振り回したり、BB弾を打ったりする風変わりな行動(実は、悪しきものと闘っている)が見て見ぬふりをされている。

 そして、回を重ねるにつれて、ふたりの距離が近くなったり、近くならなかったりします。アン先生はマイペースで、漢文の先生には興味はなさげ。あくまで、MP補充のアイテム扱いです。そんなアン先生の態度を寂しく思っている漢文の先生(可愛い)。 アン先生は漢文の先生のタイプではないはずなのに、それでも気になってしまいます。母に紹介されたお見合い相手とイイ感じになりますが、体調を崩して、何度か会えないうちに残念ながら疎遠になってしまいます。そんな彼女には実は何やら大きな企みがあって………

 ドラマでは地下の清掃会社、学校の敷地(土地)を狙う能力集団、地脈の通じている池などが出てきましたが、原作では深く言及されていません。清掃会社は、オフィスすら出てきませんでした。圧池石についても、原作では1話にして、地下ごと埋め立ててしまうという力業で解決されています。早い。でも、まだある。

 

 全身が花柄な女はキライ。

 でも、アン先生は好き。

 っていう、漢文の先生が好きです。その気持ちに、すごく共感します。部分じゃなくて全体というか、些末なことがどうでも良くなるくらいの魅力というか、なんだかんだアン先生と漢文の先生は正反対なようでいて似たところがありますよ。

 控えていないので忘れてしまいましたが、最後の一文がすごく好きです。しあわせがある。

 

 なんとなく印象に残った文章があったので、そちらは書き残しておきます。

 あ、とウニョンが学校の校訓が彫られた石碑の前に立ち止まった。(中略) 広開土王碑を真似た形に、古典的な書体で「誠実、謙遜、忍耐」と書かれていた。この三つを合わせたら「服従」じゃないかと、ウニョンはいつも舌打ちをしていたのだ。(「保健室のアン・ウニョン先生」より抜粋)

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆