ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

『江戸前エルフ』

 Mae govannen 

 マエ ゴヴァンネン!(こんにちは )*1

 エルフが登場するので合わせてみました。

 今作のエルフは日本語を話すのですが………

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作品紹介

江戸前エルフ』(えどまえエルフ)は、樋口彰彦による日本の漫画作品。

登場人物

高耳神社の人々

  • 小金井 小糸(こがねい こいと)声 - 尾崎由香 本作の主人公。東京都中央区月島にあり、創社400年以上という設定の高耳(たかみみ)神社15代目になって3か月の巫女(みこ)。16歳。
  • エルダリエ・イルマ・ファノメネル 声 - 小清水亜美 通称・エルダ。621歳。異世界から400年以上前に召喚されたエルフで、高耳神社のご神体として祀(まつ)られる高耳毘売命(たかみみひめのみこと)。
  • 小金井 小柚子(こがねい こゆず)声 - 関根瞳 小糸の妹で小学生。料理が得意でエルダの食事を一手に担う。

他の地域の神社の人々

  • ヨルデリラ・リラ・フェノメネア 声 - 釘宮理恵 通称・ヨルデ。622歳。大阪にある廣耳神社にご神体として祀られているエルフで、神名は廣耳比売命(ひろみみひめのみこと)。
  • 小日向 向日葵(こひなた ひまわり)声 - 生田輝 廣耳神社の第15代巫女。16歳。何かとヨルデに振り回されているがサポート役としてヨルデを支えている。
  • ハイラリア・アイラ・ミララスタ 声 - 能登麻美子 通称・ハイラ。726歳。金沢にある麗耳神社に神体として祀られているエルフで、神名は麗耳毘売命(うらみみひめのみこと)。
  • 伊万里 いすず(こいまり いすず)声 - 市ノ瀬加那 麗耳神社の巫女。16歳。女子高生ながら、インスタのフォロワー15万人を誇るインフルエンサー

スタッフ

主題歌

  • 「奇縁ロマンス」ナナヲアカリによるオープニングテーマ。作詞・作曲は和ぬか、編曲は100回嘔吐。
  • 「おどる ひかり」Cody・Lee (李)によるエンディングテーマ。作詞・作曲は高橋響、編曲はCody・Lee (李)。

(ウィキペディア江戸前エルフ」より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 タイトルから気になりませんか?!

 「江戸前+エルフ」まったく親和性がなさそう単語同士なのに、作品にはピッタリ!

 

 すっごくおもしろかったです!オススメ!

 

 「我に、レッドブルを捧げよ………!」

 

 東京の高耳神社に祀られるエルフと巫女の日常を描いたハートフルコメディです。現世に召喚されたエルフが祀られている時点で、既におもしろい。しかも、召喚したのは徳川家康クン。

 こちらから異世界へ行く話は群雄割拠といったところですが、現実世界にエルフが登場するのは………割と珍しいような気がします。(『佐々木とピーちゃん』も異空間や異次元、異世界から魔法少女やら子爵令嬢やらが現世にやって来ますが、さすがにエルフは出てきません。たぶん。)

 

 ちょっとだけ『まちカドまぞく』な雰囲気もあって(戦闘はないですが)、引きこもりエルフのエルダと巫女の小糸との交流が、ひたすら微笑ましいです。時々、小柚子。時々、高麗(こま)ちゃん。時々、別の神社に祀られるエルフと巫女。

 エルダは、耳が長くて容姿端麗という種族的な特徴のほかは、プラモデルが好きで、アニメが好きで、ゲームも好きで、外に出るのが苦手で、夜更かしが得意………というより夜更かしのためにレッドブルを飲んでいるような引きこもりのオタク。巫女の小糸にレッドブルは1日1本までと制限されて、「モンエナはレッドブルではない…」などと屁理屈をこねたりします。(カフェイン含有率の高いエナジードリンクってカテゴリなら同じですよ………飲んだことないですけど……)

 人の多い場所が苦手だったり、神様扱いされているけど本人曰く神通力は持ってなかったり(ただのエルフなので)、風邪をひいたり、風の精霊をつかって巫女に神宣を託したり(「帰りに◯◯を買ってくるのです………」)、おこづかいの前借りを頼んだり、小糸より600歳近く年上とは思えないほどに、あどけなく、可愛いです。末っ子気質。好きな食べものを差し入れ………もとい御供されたり、(辻占をしようと境内で隠れて参拝者が来るのを待っているのを見て)かくれんぼを邪魔したら悪いと気遣われたり、ご近所さんや氏子さんたちに甘やかされています。

 それでも、ご長寿なだけあって、江戸時代からの風習や習俗に詳しくて、いざというときは頼りにもなります。(精神的に)

 かなり長生きしているのに、飽きたり、倦んだりする様子もなく、アニメやプラモデルやゲームを楽しんでいるところも良きです!健全!

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 やはり他の神社といえど、同じエルフが存在している………というのも大きいかもしれません。

 エルダが楽しく人間と生活を送っているからこそ、ハートフルコメディになるのであって、自己の存在意義やら不死やら人との別れやらに焦点があたってしまうと、ぜんぜん違った話になってしまうような気がします……………

 

 たまにエルダが年齢相応の、なにもかもを見透かしたような、諦めとも慈愛とも呼べそうな表情をしていることがあって、そういうところも好きです。おそらく、ここにはいない誰かを思い浮かべているのだろうなっていう。神様らしいというか、むしろ人間っぽいというか。 

 

 仲良くフレンドリーに接しているけれど、お供え物は三方に載せていたりと、伝統というか、ちゃんとしているところはちゃんとしていて(たとえ、そこにのせられているのがレッドブルでも!)、そういうところも絶妙なバランス感覚だと思いました。人と神。現世と常世

 興味を持たれたかたは、是非!

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。

☆☆☆ また会いましょう!또 만나요!☆☆☆

*1:ちなみに、こちらはエルフ語です。「指輪物語」でおなじみの作者J.R.R.トールキン氏の創造言語の総称とのこと。検索しただけで見つかるなんて、まさにインターネットは集合知ですね!