ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『ザ・ファブル』

 少し前に第二弾が公開されましたね。すっごく気になっていたんです!絶対におもしろい!

 ちょうど、第一弾をAmazonPrimeVideoで見かけたので、父と一緒に観ました。やっぱり誰かと観るなら、確実におもしろい映画を観たいです!あとから、おもしろかったね!良かったねって盛り上がれるのが良いです。

作品紹介

ザ・ファブル』は、南勝久による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された。第二部として『ザ・ファブル The second contact』と改名し、2021年34号より連載。

映画

岡田准一主演で実写映画化され、第1作は2019年6月21日に公開された。特殊部隊での訓練を受けたフランス人アクション振付師のアラン・フィグラルツをファイトコレオグラファーとして起用し、一部の振り付けは主演の岡田本人がこなしている。

キャスト(第1作)

(ウィキペディアザ・ファブル」より抜粋)

感 想 (ネタバレもあるかも?!)

 おもしろかったです!間違いないやつ!

 冒頭の手際の良い仕事人っぷりもカッコ良かったです。シュルっと糸のようなものが見えて、番号が振られて、その順番に仕留めていく。ビジュアル的にも、凄腕の殺し屋ってことが伝わってきます。組員のひとりがスマホの録画機能を使っていて、たまたまファブルの仕事っぷりが映り込んでしまうというのも、なんだか効果的だなって思いました。(そこも原作にあるんでしょうか?) 目出し帽だから、個人は特定されないでしょうけれど……誰かに映像が渡ってしまうのではないかと気になりました。心配。

 そして、仕事のあとにチャンネルを合わせて「ジャッカル富岡」のネタに笑い転げるファブル。……ギャップ…。そして、笑いのツボがどこにあるのか、まったく分からない。なんというか、ギリギリではずしてくるというか、別にそんなにおもしろくない……ような気がします。でも、いちど観てしまうと頭から離れなくなる。中毒性がありますね。「なんで!俺もやねーん!なんで!俺もやねーん!」

 そして、たくさん殺しすぎたということで、ボスから入った新たな指令は「大阪へ行って、1年間だれも殺さずに普通の仕事をすること」「プロとして」。もし、それを守ることができなければ、ボス自らが「お前を殺す」とも。ということで、仕事仲間の女性と、それからボスにペットとして可愛がるよう渡されたインコと一緒に大阪へ向かいます。大阪滞在中は、佐藤兄妹+1羽。

 普通に過ごすためにチンピラに喧嘩をふっかけられても、プロとして対応します。あたった……と見せかけて衝撃を受け流したり、あえてあたって鼻血を出したり、泣いて命乞いをしたり……「プロとして普通」に対応しています。時折チラッと見え隠れするプロとしての真顔が……怖いですよ?

 そして、転がされている間に出会うのが、病気の母のためにいくつも仕事を掛け持ちしている岬(山本美月)。通り過ぎるひとが、関わり合いになるのを避けようと見えていないふりをして歩き去っていくなか、声をかけつつハンカチを差し出してくれます。やさしい。(佐藤・兄は受け取らないけど……)

 彼女には近づかないよう海老原(安田顕)さんに釘をさされたため、岬には深入りしないことにします。が、なんだかんだで再会。仕事を探していることを伝えると、自身が勤めている広告会社を紹介されます。そして、社長と面接し、猫舌を買われてなのか採用となります。こうして、普通の仕事を始めた佐藤・兄。歓迎会を開いてもらったり、枝豆を莢まで食べてビックリされたり、幼少期の思い出を話して同僚たちの涙をさそってしまったり、そんななか盗撮しようとしているカメラを何気なく弾き飛ばした枝豆で角度を変えて目的を果たせないようにしたり……地味に活躍しています。殺し屋としては一流だけれど、一般人としては初心者なファブルが「普通」に日常生活を送ろうとしているところが、おもしろいです。

 岬に自分のイラストを描いてほしいと言われて「納期はいつや?」って返すところとか(……納期?仕事?)、「描けたらでいいよ」「いつか」って返されて、「5日(いつか)やな」ってキリッと了承するところとか、佐藤・兄の真面目な暴投にフフッてなります。人間味があるというか、なんだか良いなぁ。

 岬が、母の安全を担保にとられて小島(柳楽優弥)のスカウト(脅迫)に屈してしまうあたりドキドキします。でも、思いがけない横槍がはいる。そして、非道い目にあう前に、ちゃんとファブルが間に合う。そこが安心できるなって思いました。ちゃんとエンターテイメントとして楽しめる作りになっています。

 怖がってる岬に、安心感を与えるためにジャッカル富岡のモノマネをして……余計に怖がられてるところは不憫でした。逆効果!

 大人数vs少人数の乱闘は、ゴチャッとしがちですが、おもしろかったです。ハラハラ、ドキドキするし、見応えがあります。いくら相手が多数でも、一度にかかってこられる人数には限りがありますし、そこに勝機があるなって思いました。ふむ。敵の敵は、味方というか。共通の敵を前にして、一時的に小島と佐藤・兄が休戦というか共同戦線を張ります。そっと移動している間に、パイプを倒して大きい音を立ててしまって、小島「ごめーーーーーん!」ってなるところは、(うん!やると思ったよ!)って感じの、フラグ回収な雰囲気がありました。

 隠れていろって言われたのに、どさくさに紛れて移動してしまう岬。(ある意味、好判断?) 見つかって、追いかけられて大ピンチ。でも、自分で追手から逃げるために果敢に飛んで、そういうところも好きです。追い詰められて、なすすべもなく震えるだけよりも、すごく良い。キャラクターが表現されているのかなって。佐藤・妹は、もともと強いから心配いらないですし……。 

 そして、無事に岬と小島を助け出し、ファブルたちは戦場をあとにします。ちゃんと、ボスとの約束を守って、戦闘不能にはしても誰も殺していなかったところが「プロ」です。次こそファブルを倒す!と息巻くフード(福士蒼汰)(そんな名前だったんですね?!ウィキペディアで知りました)をなぜかそこにいたボスが仕留める。さすがでした。ここ、すごく盛り上がりました!「ファブル、ちゃんと殺さなかったんだね」「約束守っていたんだね」でも後顧の憂いが……「あ!浩市さんだ!」「ボスだ!」「さすが……親父だね…」「手際が良いね」

 そして、小島も粛清され……大阪の街に平和が戻りました。海老原さんが自分の手でケジメをつけるところ、可愛い弟分だったのに……厳しい世界です。でも、そこをなぁなぁにしてしまうと、内部抗争まったなしですし、仕方ないですね。楽しかった日々を思い出しながら、献杯するところが切なかったです。🦋