ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『海月姫』

 夜勤の前は、基本的にたくさん寝ておきたいタイプです。でも、なんか電気だか水道だかの設備点検があるらしく、終わったら玄関チャイムを鳴らされるとか……

 あいにく両親は不在ですし、熟睡していたら気づけないかもしれません。それに、寝ている途中で目覚まし以外のものに起こされるのはイライラします。なので、この日の午前中は起きて待っていることに。ホラーとか、ミステリーとか、あんまり重厚な作品は夢に出そうなので、とにかく楽しく観られるような作品を!と選んでみました。

 クラゲは、わたしも好きです💕

作品情報

海月姫』(くらげひめ)は、東村アキコによる日本の漫画作品。「おしゃれ」に縁のなかった少女と女装男子が繰り広げる騒動を描いたシュールラブコメディ。

映画

2014年12月27日に全国公開された。監督は川村泰祐。主演は能年玲奈。全国216スクリーンで公開された。

キャスト(映画) 

倉下月海 - 能年玲奈、鯉淵蔵之介 - 菅田将暉

ばんば - 池脇千鶴、まやや - 太田莉菜、ジジ - 篠原ともえ、千絵子 - 馬場園梓(アジアン)

鯉淵修 - 長谷川博己

熱帯魚店店員 - 中村倫也

(ウィキペディア海月姫」より抜粋)

 おもしろかったです!

 キャラクターが強くて、個性が強烈なので、ビジュアルだけで"尼〜ず"そのものというか、すんなりと『海月姫』の作品世界に入れる感じがしました。それから、小さなころの月海ちゃんがお母さんと一緒にクラゲを見るところとか、蔵之介(蔵子)さんの登場シーンとか、あとから原作を読んだら、アングルがほぼ一緒で、大事に作られているなって思いました。

 皆さん、芝居が振りきれていて、そこも違和感なく楽しめるところだと思います。なんだか、コミックをそのまま映像化したみたいで、漫画っぽいというか、コミカルというか、アニメっぽいというか、なんだかとても観やすかったです。

 全17巻の漫画の、たぶん7巻くらいまでを映像化していて、エピソードを引き算しているところもあるけれど、なにを残して、なにを活かすか、そういうところに「原作への向き合い方」みたいなものが出てくるんじゃないかなって思いました。(3巻までしか読んでないのに、まぁ知ったふうな口をきいてしまうのですが……)

 月海(能年玲奈)ちゃんが可愛いです。クラゲ愛が炸裂している。蔵子に可愛く変身させてもらったところも、普段着のところも、どっちも可愛い。たぶん、可愛い格好をしているときの方が、より表情が可愛く見えるのは、本人の自己肯定感があがるからじゃないのかな……

 キャラクター全員が好きって、なかなかないですけど、全員好きです。特に、ばんばさんがツボです。アフロ。でも、まやや殿もジジ様も千絵子様も蔵子もお兄さんに運転手の花森さんも、ハニートラップな稲荷さんも、なんか好きです。

 全体的に、いたたまれない感じもあまりしなくて、あと味の良い作品だなって思いました。好きです。🦋

 

海月姫

海月姫

  • 発売日: 2015/07/02
  • メディア: Prime Video
 

 

ドラマ『あの家に暮らす四人の女』

 文庫版が出ていて、実は家にあります。積ん読ってやつですね。本屋さんで平積みされているのを見つけて、気になって買ってみたのですが、それで満足してしまいました。

 部屋のどこかにあったはず……と思って探したら、本棚にありました。帯に「2019年TVドラマ化!」とあったので、それくらいに買った……んだろうな…(家に読みたい本がいつでもあるというのは、なんか安心するので、買ってしまうと読まずにとっておきがちです。)(それだと、蔵書が増えるばかりなので、良くない)

作品情報

『あの家に暮らす四人の女』(あのいえにくらすよにんのおんな)は、三浦しをんの小説。2015年7月10日に中央公論新社から単行本が刊行され、2018年6月22日に中公文庫から文庫本が刊行された。2019年9月30日にテレビ東京系でテレビドラマ化された。

あらすじ

東京杉並の古い洋館に住む刺繍作家の牧田佐知と母の鶴代、佐知の友人の谷山雪乃と、雪乃の後輩の上野多恵美。同じ敷地内に長年住み続ける山田一郎も交わり、笑いと珍事に事欠かない牧田家の日々だったが、洋館にある“開かずの間”を開けたことをきっかけに、平穏な日常がにわかに変化していく。家族のようで家族でない人々の、奇妙で不思議でかしましくも和やかな日々の物語。

(ウィキペディア「あの家に暮らす四人の女」より)

 おもしろかったです。母と娘と友だちとその後輩+山田さん。

 中谷美紀さんが、刺繍作家の佐知役で、職人気質な感じがとても似合っているなぁと思いました。それから、友人の谷山雪乃(永作博美)とその後輩の上野多恵美(吉岡里帆)、母の鶴代(宮本信子)さん。母と3人の娘みたいで、わちゃわちゃしていて可愛い。

 水もれがあったり、内装業者の梶(要潤)さんに佐知が一目惚れしたり、開かずの間からあるものが見つかってしまったり、多恵美さんが元カレの宗ちゃん(中村蒼)とひと悶着あったり、牧田家に長年仕える山田(田中泯)さんがギックリ腰になったり、なんだかんだいろいろなことが起こります。

 「恋の小鳥が胸に住み着いてしまったの」(だったかな?)って、どこの女学生かとくすぐったい気持ちになってしまいそうなところ、佐知と雪乃のやりとりだと気心の知れた女ともだちって感じで良いなぁって思いました。

 山田さん、木刀が似合いますね。それから、常に眼光するどく、牧田家を守っていて、格好良いです。頼りがいがあるかは別として、唯一の男手。たまに、すねてしまうところも可愛い。

 みんなで囲む食卓がおいしそうなのも良いなぁ。

 ナレーションが、萩原聖人さんで良い声でした。コズミックのひとだ!と思いました。(父が大好きで、よく観ているのです。)

 せっかくなので、ドラマの印象が薄れてしまわないうちに小説を読んでおこうと思います!🦋

 

 

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』

 家で映画を観ることの、良いところのひとつは、中断できることだと思います。邪道ではありますが……

 映画館だと基本的に最後まで観るしかなくて、あまりに無理そうなら途中退場もありだとは思いますが、周りへの迷惑を考えてしまうと、なかなかそれも出来ないので、結果的に最初から最後まで観ることになります。どうしても無理なシーンは、薄目で観るとか、意識をそらすとか、こころの中でツッコミを入れるとか、そんなふうに折り合いをつけているはずです。なのに、家では、あっさり諦めてしまうのは何故だろう。

 基本的に、ストレスに弱いヘタレなのです。仕事でいっぱいいっぱいなので、それ以上のなにかは抱えきれないし、そもそも抱えるつもりもないです。

 映画のおともは、ミスドの新作 つや抹茶。みんなで食べようと思って、あれこれ選んでしまったけれど、両親はまだしばらくは帰ってこないみたいです。寂しい。冷蔵しておくかな。

 ふわもち宇治抹茶 黒みつ味を食べてみましたが、おいしかったです♪🍩😺

作品情報

彼女がその名を知らない鳥たち』(かのじょがそのなをしらないとりたち)は、沼田まほかるのミステリー小説。2006年10月1日に幻冬舎より刊行された。2017年に映画化された。

映画

2017年10月28日公開の日本映画。R15+指定作品。

蒼井優阿部サダヲのダブル主演。

キャスト 北原十和子:蒼井優 佐野陣治:阿部サダヲ 水島真:松坂桃李 (ウィキペディア彼女がその名を知らない鳥たち」より抜粋)

 ミステリーなので、感想がむずかしいです。なので、内容ではなくて、キャラクターについて感想を言いますね。

 主人公の北原十和子(蒼井優)が、なんというか、独特なキャラクターです。最初から、デパートに電話でクレームを入れている場面から始まって、次はレンタルビデオ店でクレームを入れていて、しかも言いがかりに近い。借りたDVDが「途中から再生できなかった」という苦情なら、「同じ作品で他のもの(ちゃんと再生できるもの)と交換します」って対応で間違いはないはずですけど、途中まで観た自分の時間を返してくれって……それは、ただの言いがかりでは?というか、誠意を見せてくださいって、要は金銭を要求したいのかな?きちんと観られるものに交換してもらって、それを借りて、前半を観た時間が惜しいなら、観たところまでは早送りすれば良いのでは?いろいろ、グルグルしました。

 十和子さんの同居人への対応というか、扱いも、なんというかザワザワしました。もう少し、普通に優しくしてあげても良いんじゃないのかな。でも、なんか、陣治さん(阿部サダヲ)、わりとひどいこと言われているのに嬉しそうだから、まぁ良いのかな。

 大事にされているのに、浮気するし。

 大事にしてくれないひとに、より惹かれてしまうし。

 ひとは、自分の信じたいものを信じる、ということでしょうか。

 

 それでも、過ごした時間のなかに、なにか かけがえのないものがあったはずで……最後の独白に救われる想いがしました。

 

彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『告白』

 原作は、だいぶ前に読んでいましたが、映画を観るのは今回が初めてです。公開時、かなり話題になっていたような……

 今から10年くらい前になりますか。

 先生の小さな娘さん役が芦田愛菜ちゃんなことにビックリしたり(まだ幼い!)、後任の先生役が岡田将生さんなことにもビックリしたり(すでに大人だ!)しました。

作品情報

『告白』(こくはく)は、2010年の日本映画。湊かなえによる同名のベストセラー小説の映画化作品である。監督は中島哲也、主演は松たか子による。2010年6月5日に配給東宝で公開された。

概要

娘を殺された中学校教師が生徒を相手に真相に迫っていくミステリー映画。

(ウィキペディア「告白(2010年の映画)」より抜粋)

 ミステリーなので感想が難しいですが、なんかすごかったです。原作通りって感じでした。といっても、読んだのがずいぶん前なので、雰囲気があってる気がしたという程度なのですが……

 それぞれのキャラクターの順番に、自分の想いだったり、事件の顛末だったりを、それぞれの視点で語っていくという独白がやたらと多い物語なのですが、原作もキャラクターごとに章立てしていて、読んでいくにしたがって真相が明らかになるという趣向なので、それを映画にするとこうなるんだ!という答え合わせのような、模範解答のような作品でした。

 森口先生役の松たか子さんが、すっごく怖かったです。大声を上げたりといった風に感情を爆発させる場面はそんなに多くなく、むしろ淡々と冷静に語りかけるのですが、ふつふつと内面にためこんでいる感じというか、毒の種を蒔く感じというか、やたらと不穏で、そのさらに根幹に喪失感と絶望と深い悲しみが感じられるというか……

 後任の寺田先生には、ひたすらイライラ、ハラハラさせられました。というか、こういう先生いますよね。生徒を見ていなくて、というか上っ面に騙されて、本当は何が起こっているのか知ろうともしない、理想の教師像に強いこだわりがある、みたいな。岡田将生さんは、上手だなぁ。

 やたらと細かく作り込まれた(多分)CGの場面があって、原作だとそこはどうなのかは明確にされていなかったような気がするので、また読んでみたいと思いました。というか、読みたい本がたくさんありすぎるので、最後だけでも確認したいと思いました。(たぶん、どっちなのかは分からなかったはず) 

 

告白

告白

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 ネコは出てきませんが、イヌがいます🐾🐶

 

うれしい理由

 仕事があるときのお昼は、だいたい持参のお弁当です。レストランはあるけれど、もとからあまり使っていません。休憩時間をきちんととれることはほとんどないので、限られた休み時間を移動や待ち時間に使いたくないという気持ちがあります。加えて、今はこんなご時世ですし……。(でも、ウチのレストランはおいしいので好きです。レトルトで食べたことがあるようなビーフカレーも味わい深いですし、日替わりランチも素敵です!)

 脱線してしまいました。

 お弁当って、なんだかワクワクします。なにが入っているのか、お昼までのちょっとした楽しみですね。というのも、ウチは母が作ってくれているからで、自分で作っても楽しみはありません。何が入っているか、どんな味か食べる前から知っているのは、なんだか味気ないです。

 晩ごはんの残りとか、冷凍食品とか、朝の短い時間でちゃちゃっと作った茹でた葉もの野菜とか、炒めものとか、たまご焼きとか、サラダとかが可愛く詰められていて、母の愛を感じます。こまこま入れるのが好きなんだろうなぁ。

 わたしが作ると、からあげドーン!ゆでたまご(なんなら味玉)ドーン!野菜なーし!みたいなことになります。おいしければ良いのです。あと栄養が補給できれば……。それか、素直にカップ麺と箸を布で包んで、お弁当にします。(カップ麺には野菜エキスも肉エキスも入っているからバランスは良いはずです!)

 人には、向き・不向きがありますからね!

 料理が得意ではないけれど、カレーは作れる。ごはんも炊ける。味噌汁も作れる。って思うと、なかなか出来る方なのかなって思ってしまうけど、そうでもないです。

 おにぎりは上手だと思います。こればっかりは、自分で作っても楽しみがあるお弁当です。形を作り分けたりしないので、食べるまで中身が分からない。それが楽しいです。ふりかけも好きだけど、なにかを芯にするおにぎりも大好きです。

 ほぐした鮭とか、ショウガと昆布の佃煮とか、明太子とか、冷凍食品だったり昨日の残りだったりの唐揚げとか、シーチキンマヨとか、ちょっと味が濃いめでまとまりのあるおかずとか、なにを入れてもおいしいと思います!

 少し前に、コンビニおにぎりで気に入っていたのが、わさび香る野沢菜昆布です。アリだなって思いました。

 そういえば、おにぎりに便利な冷凍食品があったような……たしか嵐の櫻井翔さんがCMしていたような……と思って、わずかばかりの記憶をたどって検索したら、おにぎり丸でした。使ったことなかったけど、なんだかいろんな味があって、おいしそう。見かけたら、試してみたいです。

 そんな、今日のおにぎりは、明太子と昆布でした。どちらもおいしかったです。水筒で持ってきた温かい紅茶を片手に、ゆっくりのんびりしています。優雅!

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今週のお題「お弁当」

映画『恋は雨上がりのように』

 母が買ってきた焼菓子がおいしかったです。川上屋さんの胞山の月。栗餡が入ってます。季節限定の味わい。(検索したら、今季の受付は終了してしまったとのことで、次は12月のお楽しみです。) コーヒーを淹れて、一緒にいただきながら観ました。

 

作品情報

恋は雨上がりのように』(こいはあめあがりのように)は、眉月じゅんによる日本の漫画。『月刊!スピリッツ』(小学館)にて2014年8月号から2016年1月号まで連載、その後は『ビッグコミックスピリッツ』(同)に移籍し、2016年8号から2018年16号まで隔週連載。略称は「恋雨」。

とある海辺の街を舞台に、遥か年上の男性に想いを寄せる女子高生の恋模様を叙情的に描いた恋愛漫画である。

2018年1月よりテレビアニメが放送され。また、同年5月には実写映画が公開された。

主要人物

橘 あきら(たちばな あきら)演 - 小松菜奈 風見沢(かざみざわ)高校に通う、17歳の女子高生。クラスは2年D組。黒髪のロングヘアーに整った顔立ち、長身でスレンダーな体躯をした少女。放課後はファミレス『cafeレストラン ガーデン元住吉店』でウェイトレスのアルバイトをしている。

近藤 正己(こんどう まさみ)演 - 大泉洋 『ガーデン』で店長を務める45歳の男性。2階建てアパート「コーポ白樺」の203号室に一人暮らしをしている。バツイチで、別れた妻との間に息子が1人いる。仕事の合間にタバコをふかす愛煙家。読書が好きで、芥川龍之介などの純文学を特に好む。小説家を志望していた時期があり、学生時代にはサークル仲間と文芸系同人誌を刊行したり、40代となった今でも夢を捨てきれず密かに執筆を続けている。

喜屋武 はるか(きゃん はるか)演 - 清野菜名 あきらとは幼馴染で、同学年の親友。褐色の肌にソバカス顔、ショートカットの女子。胸が大きい。陸上部に所属しており、長距離走の選手。

橘 ともよ(たちばな ともよ)演 - 吉田羊 あきらの母親。あきらと同居している。名前は原作では不明だが、実写映画版では「橘ともよ」と名が付いている。

倉田 みずき(くらた みずき)演 - 山本舞香 南高(なんこう)に通う、1年の女子高生。高校では陸上部に所属し、短距離走の選手をしている。新人戦の200メートル走で記録保持者になるなど、その実力は高い。京都から転校してきたので、感情が昂ぶると京都弁が飛び出すことがある。

(ウィキペディア恋は雨上がりのように」より抜粋)

 出だしが原作そのもので、感動しました。必ずしも、まったく同じようになぞる必要もないと思いますが、リスペクトが感じられるのは、良いなぁって思います。

 あきらちゃんが、とても可愛かったです。キリッとしていて、スレンダーで、足が早くて、カッコイイ。表情豊かなわけではないけれど、とても感情表現が豊かです。学校の制服だったり、バイトの制服だったり、大会の時のユニフォームだったり、私服の短パンだったり、浴衣だったり、デートのときのオシャレ服だったり、いろんな格好を見ることができるのも最高です。どの格好も、ヘルシーな感じで良かった。

 それから、店長がきちんと大人で安心しました。恋愛は、当事者の気持ちが大事って言っても、それ以前に大人は大人でないといけないなって思います。そこは、「個人の意見」と「ただの好き嫌い」の話で、それ以上に大きな主語で話すつもりもないのですが……

 自分の夢を諦めきれなくて、その諦められなさを「未練」と呼ぶか「執着」と呼ぶかっていうくだりがありますが、その場面が好きです。いろんな理由をつけて、それでも諦めきれないことって、あると思います。どうしても手放せないものとか。そういうのを抱えながら過ごしていくのも、人生なのかなって。

 あと、自分たちのことを大人にカテゴリして話しているときに「俺たちは大人じゃないだろ?」「同級生だろ?」ってとこもあって、そこも好きです。同い年の友人って、貴重だなって思いました。

 映画は、程よい距離感で終わっていて、あと味が良かったです。好きな感じだった。原作も10巻で完結しているみたいなので、最後まで読んでみたいなって思いました。

 

恋は雨上がりのように

恋は雨上がりのように

  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: Prime Video
 

 

映画『ハチミツとクローバー』

 作品が公開されていた頃は、原作をあまり読んでいなくて、それで観に行きそびれたのかもしれません。でも、 ちょっとしたきっかけがあって、数年前に読破することができました。

 そのときは、なんかアリでした。

 リアルタイムで読んでいたら、もしかしたら納得できなかったりしたかもしれません。歳を重ねて、経験を積んだおかげで、関係性が描かれるにあたって、ひとつひとつのエピソードの積み重ねや過程が大事だったり、恋愛以外の絆もある、恋人じゃないけど大事な存在というのもある、っていうのを信じられるようになってきて、なんか良いなぁって思えるようになりました。

 基本的に、主人公には報われてほしいので……(作者に誰よりも愛されていてほしいです)

 

作品情報

ハチミツとクローバー』(英語: Honey and Clover)は、羽海野チカによる日本の漫画。またそれを原作としたテレビアニメ、実写映画、テレビドラマ。「ハチクロ」と略される。

概説

美術大学を舞台に、いわゆる「青春群像劇」を、ハイテンションなエピソードや静かな感動シーンを通じてとらえていく。恋愛に不器用な大学生達の報われない恋模様や、自分の才能や生き方について迷う若者達の姿を描いている。

映画

2006年7月22日公開。

キャッチコピーは、「恋をした。それだけのことなのに、世界はまぶしい」。

主要人物

竹本 祐太(たけもと ゆうた)演 - 櫻井翔(嵐)本作の主人公。建築科。19歳(初登場時)。

花本 はぐみ(はなもと はぐみ)演 - 蒼井優 本作のメインヒロイン。油絵科。18歳(初登場時)。設定では長野県安曇野市出身。通称「はぐ」。

山田 あゆみ(やまだ あゆみ)演 - 関めぐみ 陶芸科。21歳(初登場時)。愛称あゆ。真山の同級生(真山は一浪しているため、一つ年下)で、彼を一途に思い続けている。

真山 巧(まやま たくみ)演 - 加瀬亮 建築科。22歳(初登場時)。石川県金沢市出身。竹本の先輩。浪人して大学に入学したらしく、同学年の山田よりも1つ年上。

森田 忍(もりた しのぶ)演 - 伊勢谷友介 彫刻科(8年在籍後卒業)→日本画科(3年として編入)。24歳(初登場時)。竹本や真山の先輩。竹本と同様にはぐみに一目惚れした。 (ウィキペディアハチミツとクローバー」より抜粋)

 はぐみは、原作のなかで、よく「コロボックル」と呼ばれるくらいに背が小さくて可愛いという描写がありましたが、周りとそんなに身長が変わらないくらいでも、ちゃんと「はぐ」でした。すごく透明感があって、小動物っぽくて、可愛かった。

 竹本くんの、いつもちょっとだけかわいそうな感じ、でも皆に愛されている感じも良かったです。

 森田さんは、自由人だった……

 真山さんは、ストーカー体質が強化されていて、ここまでの変態描写はなかったような気がしたけれど、もしかしたらわたしが原作から読み取れなかっただけかもしれません。

 山田は、そんなに酒乱でも暴力的でもなかった。とても一途で可愛かったです。はぐとふたり、女子同士で仲良くキャッキャしてる感じが、とてもハッピーでした。

 なんだか、原作にビジュアルを完璧に寄せていなくても、キャラクターの雰囲気が表現できるっていうのは、芝居のすごいところだなって思います。良い役者さんが、揃ったんだろうな。それから、監督や脚本家の方々が、誰よりも作品を愛しているんだろうなって思いました。長く続いた漫画を2時間の映画にするにあたって、入り切らないエピソードや細かいネタはたくさんあるでしょうし、それをどこからどこまで入れるかによって、映画の印象は変わってくるように思います。

 一見、想いが成就したようにも見えて、なんか「青春」って感じがしました。良かったです!

 

ハチミツとクローバー

ハチミツとクローバー

  • メディア: Prime Video
 

 ネコが、出てきます?🐾🐱

 時々、画面に黒猫が映るのですが、どう目を凝らしてもぼやけてしまっていて、きちんと視認できません。かろうじて、歩いているとか、顔をぬぐっている(らしい)というのは、分かります。

 てっきり、Netflixの放送コードに黒猫がひっかかるのかと思って(黒猫は不吉とか?)、全世界放送だから、そういうこともあるんです?と調べても、よく分からず。

 「ハチミツとクローバー」「ネコ」検索で、ようやく「そういう仕様」だということが判明しました。わたしも、又聞きになってしまうのですが、「現実と非現実を行き来する絵に描いたネコ」だそうです。それから、実際は別々の場所で撮影していても、同じネコが登場することで、自然とそのネコの行動範囲のように見える、ひとつの街のなかでの物語に見える効果があるようです。

 もやもやしたネコが映るだけで、結構な意識をそちらに奪われてしまうので、せめてきちんと写すとか、ダメなら透け感があるくらいに留めてくれたら良かったのに……などと思ってしまいました。