映画を観るのにも元気が必要だなって思いました。
せっかくの休みなのに、朝から微熱で、しかも気圧のせいか地味に頭が痛い。でも、せっかくだから観たい。でも、痛い。4分の1も進まないうちに、一旦 中断しました。
前から気になっていて、絶対おもしろいやつだと思ってました。星野源さんだし、タイトル意味深だし、間違いないやつでは?!
中断しながらだったので、途中からは両親が帰ってきて、あまり気にせず一緒に観たのですが、なんというか映倫Gなのに唐突な……………まぁそんな感じでした。
学んだこととして、ポイントは「原作があるのか」「監督のオリジナル作品なのか」「仮に監督のオリジナル作品なのであれば、その監督の他の作品を観たことはあるのか(そして、それは自分に合っていたか)」が大事だなって。
作品情報
『箱入り息子の恋』(はこいりむすこのこい)は、2013年6月8日公開の日本映画。ミュージシャンとしても活躍している星野源の映画初主演作品。
(ウィキペディア「箱入り息子の恋」)
イントロダクション
映画『箱入り息子の恋』は、生まれてはじめて女性を好きになった彼女いない歴=年齢の独身男が、本当に大切なものをつかむため周囲を巻き込みながら暴走する、愛らしくて生々しい恋の物語。恋を通じて新しい世界に触れ、自分の殻を破っていく、大人になりきれない大人の成長譚でもある。
(映画「箱入り息子の恋」公式サイトより)
なんというか、結婚しようとせず、彼女もいない息子に対しての両親のセリフが耳に痛いです。あげく「ホモなのか?」って、それって自分の価値観に合わないというだけで、なんでもかんでも「わからないもの」にまとめてしまおうとしていません?
今から8年前の映画だから!価値観は、ひとそれぞれだから!これは、この監督の価値観だから!合わなかったとしても、Not for me ってだけだから!
ただ、本当にどう受け止めたらいいのか、よく分からない映画でした。初見で、最終的な感想が(……ホラー?)だったのですが、最後のシーンで健太郎(星野源)さんが書いている点字の手紙を解読しているひとがいて、それを読むと、ほんわかラブストーリーだったのかな……と思えなくもない感じです。
(「箱入り息子の恋」「点字」で 検索🔎)
(以下、ネタバレあり)
なので、それ以上に語ることはないのですが、少し覚え書き。
健太郎さんのキャラクター造形が好きです。整理整頓された仕事机。さりげなくカエルの文房具がまざっているところが可愛い。キチンと仕事をこなして、定時で上がる。「老後の資金は貯めてるよ」って、しっかりしてる。ご両親が心配されることなんて、ないのでは?(……気持ちは分からないでもないですが…)
雨に降られて困っている奈穂子(夏帆)さんに、自分の傘を貸してあげる。やさしい。不器用だけど、やさしい。
そして、お見合い。えぐられますね。なんというか、就活ぶりにイヤな気分になりました。一方的に値踏みされて、値札をつけられる感じ。わたし、このお義父さんキライです!
家に帰って、自分の部屋のものに八つ当たりする健太郎さん。ペットのカエルには被害が及ばないようにしているあたり、理性は残っているのかな。でも、唐突にキャラクターが分からなくなってしまいましたよ。家時間が好きな、内気なタイプなら、自分の城を自分で壊すなんてことしますか。ゲーム好きなら、ソフトを割るなんてこと、絶対にしないと思うのですが……
そして、なんでかお義母さんには気に入られて応援してもらえることに……良かったですね。「手をつないでも良いですか?」って、そこ聞くんですか?
そんなこんなで、ふたりの時間を重ねていって、そして……え?そこは聞かないんですか?
そして、まさかの展開。というか、まぁ、狭い道路に縦列駐車されていたら、ありうる展開というか……。でも、見通しの悪い道路を徐行せずに走行するって、どういうこと?そして、慰謝料なら云々って、お義父さん、そこは事故を起こした運転手に帰するのでは?責任は、はねた側にあるはずでしょう?
でも、なんだかんだあって、当人の想いを確かめることができないままに時間が過ぎていって、同僚のめげない女子(検索したら船越さんだった)に応援されて、そうこうするうちに交通事故の怪我も治って、お昼にメロンパンをパクついていたら、遠目に奈穂子さんを見かけて、こっそりついていったら(……怖いですよ?)、思い出の吉牛に入っていって、ひとりで注文して、ひとりで食べて、たぶん楽しかった日々を思い出して泣く奈穂子さん、を眺めながら同じく号泣する健太郎さん。
職場に戻って、唐突に叫んで「大切な用事ができたので早退させてください」って言い出した部下に、ビックリしつつも、あっさり許可してくれる課長(古舘寛治)、いいひとだ。メンタルやばそうな子に無理させないの大事。あと、こっそり応援してるめげない女子。キミもいいこだ。しあわせになってね。
あ!唐突ですけど、課長がタイプです。どこかで見かけたな〜マスターって思って検索したら、逃げ恥の山さん。『コタキ兄弟と四苦八苦』で主演って、知らなかった。円盤買います!
……で、なんでしたっけ?………そうだ。ネタバレ。
早退して、走る健太郎さん。走る。ひたすら走る。(……どこへ?) そうして、日も暮れて、周りも暗くなった頃にようやく辿り着いた奈穂子さんの家。(待って?まず住所を知っていたの?それなら、タクシーを使うなり、自転車を使うなり、走る以外の方法があったのでは?)(知らなかったとして、ただ闇雲に走り回って探しあてたの?そっちのほうがなんか怖い)
しかも、不法侵入?なんでドアから行かないの?ピンポンして、玄関先で両親に止められるかもしれないけど、そこは大声で想いを伝えることはできるのでは?
っていうか、社長宅のはずなのに、セコムもアルソックも導入してないの?!(全日警も関電SOSもTOKYU SECURITYもleafeeも入れてなかったの?)
奈穂子さんには、カエルが誰かは分かっていたはずなので、合意のうえなら、まぁ良いのか?ご両親に見つかったら気まずいとか、そういうことは考えないのですか?っていうか、こっそり入ってきたとして、帰るときはどうするつもりだったの?そして、今度は完璧に自傷。
病室で、無表情のままポチポチ点字のお手紙をしたためる健太郎さん。受け取って、白い歯を見せてにっこりする奈穂子さん。何故でしょう?健太郎さんが走ってるあたりから「ホラー(仮)」だったのが、このあたりで「ホラー(確)」って思ってしまったけれど、普通に心の純度が足りなくて、わたしには受け止められなかっただけかもしれません。🦋