ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

こころは目には見えないので

 続きました。

 なんとなく毎日更新することにしていて、今までは記事を書いておいて、日付が変わったら公開するなどしていたのですが……「リモコンの不調」だったり、映画だけでなく「シリーズもののアニメやドラマ」に手を出してしまったりで、なかなか書き上がらないのです……。加えて低気圧。🙀🌥️

 

 そんなこんなで、映画『ツレがうつになりまして。』感想などの続きです。ダーッと書いて、ホイッと上げてしまったので、ふと読み返したら私怨に満ちあふれていました。

 「なんとなく」というか「かなり」映画の感想からは横道にそれてしまったかなと思います。少し軌道修正しながら、進めていきますね。

 

 部長のくだりは、本当にストレスフルで、そのように作っているのは理解できるけれど、もう本当にイヤで、(ミステリーか2時間ドラマなら割と序盤で殺されるタイプ)などと評してみたり、(ミステリーでも2時間ドラマでもないんだな、これが)と自分にツッコミを入れてみたり、家でかつスマホで観ているのをいいことに部長のシーンだけ早回ししたり、しました。(Netflixは×1.5まで早くできます。逆に×0.5まで遅くすることもできます。)(×0.5、×0.75、×1、×1.25、×1.5 選びたい放題ですね。ということは、気になるシーンは逆にゆっくり観れるということですか!これは発見です!)

 

 さて、そろそろ好きなシーンを語ります。ツレが退職できる日まで数週間のところで、妻のハルさんが出社するツレをお見送りするときに「できないことはしなくていいよ」「調子が悪くなったら、早退しちゃえばいいよ」って言うところ。視線を合わせて、相手に届く言葉で話していて、ツレはツレで素直にうなずいていて、なんか良いなぁって思いました。そのあと、ゴミ出しを頼んで「いってらっしゃい」する。

 無理しないって大事だと思います。

 それから、うつ病を公表して、辞表あらため退職届も提出したのに、引き継ぎなどで出社させられているツレに対して、同僚のひとたちが協力的で良いなぁって思いました。特に、部下(部下だったの?!)の小畑(中野裕太)さん。サポート力が手厚い。

 厄介な案件を極力まわさないようにしたり、ツレあての電話でもうまく片づけていたり、いいひとだなぁ。仕事ができるな。なにもかもを完璧にこなすなんて不可能なので、優先順位をつけて、うまく回していくって大事だと思います。

 そんなこんなで、ハルさんの包容力のおかげで、ツレは会社を辞めて、治療に専念することになります。いろいろあるけど、少しずつ回復していって、内服しなくても良いというところまで寛解します。

 良かったなって思いました。いろんなことが間に合って、良かった。(詳しくは観てください。)

 

 映画の公開は、2011年ということで、今から10年前ですね。そこから思えば、世間の認知度は格段に上がっていると思います。今なら、うつ病の診断書があれば、もっと容易に休職できるはずです。「無理に引き留めて通勤中に死なれたら困る」「だから、すぐに休ませるはず」と職場の先輩は言っていました。(弊社の就業規則は、よく分かりません)

 

 ストレスは、仕事に限りませんが、なによりも「自分の力ではなんともできないこと」「どうしようもない理不尽・不条理」に対しては、自衛のしようがなくて、丸腰で受け止めるしかないといった感じです。映画では、話の通じないクレーマーとか話の通じない上司とか。日常生活においては、自然災害や身近な存在の病気や死、自身の身体の不調などでしょうか。ひとつだけなら回復できても、いろんなことが立て続けに起こると、足元をすくわれるような感覚があります。

 そんなとき、誰か相談できるひと、支えになってくれるひとがいたら、どれだけ心強いことでしょう。話を聞いてもらうだけでも、ずいぶん違うかもしれません。話を聞く側としては、別になにも解決しなくて良いと思います。何らかの解決案が必要なわけではないです、きっと。ただ、相手の話を聞く、そして共感する。そこまでで充分なのではないでしょうか。そのうえで、適切な窓口を紹介できれば、より良いのかなって思います。🦋

 


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