ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『おいしい家族』

 夜勤明けに軽く観られそうなもの……と思って、こちらにしてみました。おいしいものつながりで!

作品紹介

『おいしい家族』(おいしいかぞく)は、2019年9月20日に公開された日本映画である。監督は小説「えん」で第40回すばる文学賞を受賞したふくだももこ。「若手映画作家育成プロジェクト2015」で製作されたふくだの短編「父の結婚」をもとに、母の三回忌で離島に帰郷して父の再婚を知らされた女性が驚きながらも島の住人たちとの大らかな生活を通じて自分らしさを発見していく過程を描く。主演は本作が長編初主演となる松本穂香

なお、東京での撮影は1日間のみで、その他の撮影はすべて伊豆諸島の新島に出演者とスタッフが泊まり込んで行われた。

登場人物 

橙花(とうか) 演 - 松本穂香

東京で働くしっかり者の女性。母の三回忌に故郷に戻った際、父から居候の男性と再婚すると聞かされる。

翠(みどり) 演 - 笠松将

橙花の弟。姉とは対照的に何事にもマイペース。

ダリア 演 - モトーラ世理奈

離島に住む女子高校生。少し生意気な面がある。

瀧(タキ) 演 - 三河悠冴

ダリアの親友。

エビオ 演 - 栁俊太郎

橙花のファン。

和生(かずお) 演 - 浜野謙太

橙花の実家に居候している男性。橙花の父である青治と結婚することになる。

青治(せいじ) 演 - 板尾創路

橙花と翠の父。妻の三回忌を機に居候の和生と再婚する事実を、帰郷した娘の橙花に伝える。

スタッフ 
  • 監督・脚本:ふくだももこ
  • 音楽:本多俊之
  • 製作:新井重人、松井智
  • エグゼクティブプロデューサー:福家康孝、金井隆治
  • プロデューサー:谷戸豊、清家優輝
  • アソシエイトプロデューサー:山野邊雅祥
  • 撮影:高橋草太
  • 照明:山本浩資
  • 録音:原川慎平
  • 美術:大原清孝
  • 編集:宮島竜治
  • 音楽プロデューサー:岡田こずえ(AMO)
  • 宣伝プロデューサー:滝口彩香
  • 衣装:江森明日佳
  • ヘアメイク:佐藤美和
  • VFX:野間実
  • 音響効果:井上奈津子
  • 助監督:古畑耕平
  • 制作担当:竹田和史
  • 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
  • 制作プロダクション:ファインエンターテイメント
  • 企画・配給:日活
  • 製作:「おいしい家族」製作委員会(日活、ハピネット)(ウィキペディア「おいしい家族」より抜粋)

 伊豆いいなぁ。海いいなぁ。

感 想 (時々ネタバレ✨)

 橙花(松本穂香)は、東京で働く女性。夫とは、別居中。たまに会って食事しますが、なんだかギクシャクしています。自販機で「あたり」が出て、うれしい気持ちになって、もう1本おなじのを選んで、夫に渡す橙花さん。「コーヒー飲めないんだよね」バッサリですね。叩き切ってくるなぁ、夫さん。

 橙花は、母の三回忌に、有休消化もかねて何日間か実家に帰ります。弟の翠(笠松将)は国際結婚していて、妻は妊娠中。

 そんな家族で囲むはずの食卓に知らない顔が並んでいて、聞けば同居していると。そして、結婚しようと思っていると。情報が多すぎるし、寝耳に水ですよね。しかも、母の三回忌に言うことなのかな。橙花さんの戸惑いは、分からなくないです。

 軽いノリの女子高生・ダリア(モトーラ世理奈)は、和生(浜野謙太)さんの娘。父・青治(板尾創路)さんが和生さんと結婚するけど、田舎のことなので、養子にします。そのうえ、新しい家族のお母さんになります。だから「お母さんって呼んでいいぞ」ですって??? ということは、和生さんは橙花の新しい父であり、書類のうえでは兄か弟になって(年齢的には兄?)、ダリアは姪ということ……? え?待って?すでに決まってることなの?相談とかじゃなくて、報告なの?家族なのに?

 弟くんは、やたら順応性が高いですね。イイコ!(結婚おめでとう!お母さん!みたいな反応で素直です。)

 そういえば、ここでも「すき焼き」!良いなぁ!

 (関係ないけど、ここしばらく作品中での「すき焼き」遭遇率が高いような気がします。『ゆるキャン△』『佐藤家の朝食、鈴木家の夕食』あと本作。今度の「土用の丑の日」(検索したら7月28日って)には、ちょっと良いお肉ですき焼きにしようかな?!)

 

 閑話休題

 ここから先は、たぶん映画を観ながら書いたのだけど、誰に対してそう思ったのか覚えていません。(なんてザルな記憶力……)

 ✒️ある意味、わたしと同じような雰囲気を感じます。なんか、自分以外のことは本当にどうしようもないので、期待値が低いというか、どうでもいいです。自分でなんとかできるのは、自分の選択と自分の捉え方や考え方ぐらい。他のひとの考えをどうにかできるわけがないですもの。っていうか、わたし自身の利益を損なうものでなければ、どうだっていいんです。でも、それは寛容というより、無関心ってことだから、あんまり良くない。✒️

 わたし自身、職場では「優しい」とか「怒らない」とか言われがちですけど、沸点が高いというより、そもそも他人に期待していないだけなので、「無関心」というのが1番あてはまる気はします。世のなか大抵のことは、どうでも良いです。ただ、居心地よく仕事をするための処世術として身につけているだけって気がするので、それは、やっぱり「優しさ」とは別モノなんだな……

 

 話がそれました。映画の感想に戻しますね。

 おはぎ、おいしそうです!

 残された妻の服を着て、母になりきる青治さん。どの服もオシャレで素敵です。ファッションが好きだったんだろうな。

 

 「弟の妻」の誕生日会で、妻が故郷のうたを披露します。スリランカのうた♬ おもしろかった!

マルマルマル スランガニ 歌詞の意味

(検索したら、ボーイスカウトとかで歌われる曲っぽいです。)(歌詞と照らし合わせると、どちらにも何度も出てくるから、この「マル」ってのが「魚」って意味なのかな?🐟🐟🐟)

 

 故郷で、いろいろな出会いがあって、価値観の多様性には寛容なのに、自分の家族となると気持ちが追いつかないところも噛み砕いて、のみ込んで、少しだけ何かが変わった橙花。

 元夫に会って、言葉をかわして、やっぱり夫婦には戻れないと思ったのかな。自動販売機で、今度も「あたり」が出て、「珈琲が苦手なひとも飲める珈琲(微糖)」を選んで、元夫に投げて渡す橙花。受けとめる元夫。もっと言葉があったら、分かりあえていたら、お互いを理解するための努力を惜しまなければ、別の未来があったかもしれませんね。

 そして、自動販売機に何かを入れて立ち去る橙花。時間差でエラーを起こして、おつりの返却口から出てくる結婚指輪。………そんなところに……

 

 橙花「わたしは結婚ダメだった。こんな娘でごめんね。」

 青治「いいんだ何でも」「生きてればそれでいい」

 

 なんか、なんでもいいや。笑って、しあわせに過ごしていけるなら。それでいいや。それがいいや。🦋