Netflixで11月19日まで!
前ほど「配信終了予定」に振り回されなくなった……と言ったそばから、振り回されているわたしです。
作品紹介
『猫は抱くもの』(ねこはだくもの)は、大山淳子による日本の連作短編小説集。キノブックスより2015年4月18日に刊行された。ロシアンブルーの良男と沙織、三毛猫キイロと絵描きのゴッホ、子猫と少女など、個性豊かな猫と人間が織りなす絆を描く。
あらすじ
東京郊外を流れる美しい青目川に架けられた「ねこすて橋」。そこでは、夜になるとさまざまな境遇を持った猫たちが集会を開いている。あるとき、美しいロシアンブルーの良男が足を滑らせ流されてくる。良男は自分の事を人間で沙織の恋人だと思い込んでいて、沙織のもとに帰ろうとするが…。
映画
上映時間 109分
2018年6月23日公開。犬童一心監督。主演は沢尻エリカで、『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの映画主演となる。猫たちは擬人化して演じられ、水曜日のカンパネラが初めて劇伴を手がける。
キャッチコピーは『自分を人間だと思い込む猫が、彼女に恋をした…』。
キャスト
- 大石沙織 - 沢尻エリカ
- 良男 - 吉沢亮
- 後藤保(ゴッホ) - 峯田和伸
- キイロ - コムアイ(水曜日のカンパネラ)
- 老猫/中畑店長 - 岩松了
- サビ/スナック客 - 藤村忠寿
- サバトラ/サニーズのファン/カラオケ店員 - 内田健司
- 黒猫/高橋の友人 - 久場雄太
- 茶ブチ/スーパー店員/スナックのママ - 今井久美子
- キジトラ/バラエティ番組MC - 小林涼子
- 黒白ブチ/トッキー(サニーズ) - 林田岬優
- ヒョウ柄/スーパー店員 - 木下愛華
- 縞三毛/中山帆乃 - 蒔田彩珠
- ナッツン(サニーズ) - 伊藤ゆみ
- ミルミル(サニーズ) - 佐藤乃莉
- リンリン(サニーズ) - 末永百合恵
- 高橋良男/ササキ - 柿澤勇人
スタッフ
感 想(ネタバレも?)
3年前に公開された映画ですね。3年って長いのか短いのか、よく分かりません。高校生が大学生になるくらいって思えば長いような気もして、ハムスターの平均寿命って考えると短いような気もします………
タイトルに「猫」ってあるし、聞き覚えもあるし、読んだことがある気がする……と思って、読書記録ノートを探してみたら、見つかりました。2019年の3月に読んでいるみたいです。作品を思い出す何らかのよすがにしたかったのに、3行くらいしか書いていません。(わたしときたら……) それから、ちょっとしたイラスト。感想があっさりしすぎていて、そこからどんな話だったのかを読み解くのは不可能に近いです。それなのに、細かい部分は忘れてしまっていても、ふと記憶のふちから思い起こされる場面があって……なんだか「文字を書く」という行為も、なかなかあなどれないなって思いました。自分で書いたものだからかもしれませんが、「書かれていないこと」が読み取れる。書かなかったことに意味がある。そんな感じです。
主人公の良男は、もちろん大好きですが、出てくる猫がどれもいとおしいです。特に、ゴッホとキイロのエピソードが好きだったなって思いました。ミステリーというか、事件というか、悲しい結末でやりきれない思いもありますが……(相手のために良かれと思ってやったことが、結果的に相手を殺してしまうというような) きっと誰かを愛した気持ちは、消えることがない。
というようなことを思い出したのですが、逆にゴッホ界隈以外のことはビックリするくらい思い出せません。最後は、良男も猫としてのしあわせを見つける。ある意味、ハッピーエンドだったような気がしますが………どうだったかな? 年齢不詳な猫長老も大好きです。いつまでも猫たちを見守っていてほしい。
せっかくなので、読書記録の感想も残しておきますね。ある意味、出題編。ここから、よく上の感想を引き出せたなって思います。なんというか、あっさり書いたなかに複雑な想いが紐付いているようです。✒️「おもしろかった。猫がたくさん、人もたくさん出てきて、あたたかく、いとおしい作品」横たわったヒマワリと赤い靴、それからわたしがよく描くネコのイラストが残っていました。(原作を読んだことのあるひとには、伝わりますか?)
沙織が元アイドルだったり、ゴッホのその後が原作のようには表現されていなかったり、良男が沙織の元へ戻っていたり(…原作でも戻ってましたっけ?)……など映画オリジナルな設定がありますが、すっきりまとまっていて映画は映画として良かったです。
ネコたちが、とても可愛かったです。人型とネコの姿とを行き来していて、場面が舞台装置のように転換して、なんだか映画自体がミュージカル仕立てのように思いました。舞台っぽいから、ネコ役を人が演じることに違和感が少ないです。
ネコにとってのサイズ感で、カリカリの箱なんかが設計されているので、そういうものなんだなって気持ちで見ていられます。皿に直接 顔をつっこまずに、両手をうまく使ってカリカリを食べるところとか、演出としての良い落としどころだなって思いました。ネコの姿としては自然でも、ひとの姿でそれをやるのは品がないというか、ちょっと不自然です。
そんなかんじで、あまり観たことのない雰囲気の映画になっていて、とても新鮮でした。途中、アニメーションが入るところも好きです。良男が可愛い。とても可愛いのです!
キイロは、もともと推しネコなので好きです。歌声に透明感があって、素敵。なんだか、楽器みたいな声だなって思いました。
沙織のアイドル時代の楽曲も、とても耳馴染みが良くて、すっかり覚えてしまいました。映画を観て、しばらくは、ついつい口ずさんでしまったくらいです。
ねぇきっと この先に 限りない夢がある
ステージに Yes! 上がったら
そこは ロマンス交差点♪
ネコが好きなかた、ミュージカルに抵抗がないかた、興味を持たれたかたは、是非ご覧ください!🦋