ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

「殺人者の記憶法」

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 今日は久しぶりに読書記録です。たまたま図書館で見かけたので、興味を惹かれて、手に取ってみました。タイトルに聞き覚えがあります……

 それもそのはず、検索したら、韓国で実写映画化されていて、2018年に日本でも公開されていました。どれほど話題になっていたか記憶にありませんが、気になります!

  • タイトル:殺人者の記憶法
  • 発行年月日:2017年10月30日 初版第1刷発行
  • 著者:キム・ヨンハ(金英夏)
  • 訳者:吉川凪
  • 発行所:株式会社クオン

(「殺人者の記憶法」奥付より抜粋)

感 想 (ネタバレも?!)

 小説を読み終えて、映画は映画で観てみたいなって思いました。これを、どんなふうに映像化したのか、観終えたときの後味が同じなのかを確かめてみたいです。そこさえ近ければ、どのようなアレンジが加えられていたとしても「原作通り」と呼べるはずだと思うのです。(でも、かなり難しそう………)

 検索したら、映画は『殺人者の記憶法』と「ストーリーが本編とは若干異なる『殺人者の記憶法 新しい記憶』というバージョン(ウィキペディア殺人者の記憶法」より抜粋)」が同時に公開されているとのこと。どちらかと言えば、無印のを観たいかな………

 記憶なんて、曖昧で不確かなものです。

 でも、それこそが、自分自身を構成していると言っても良い。これまで生きていた過程、幼い頃から今まで歩んできた道のり、そしてこれから。その記憶が薄れてしまったり、信じられなくなってしまったら、わたしはわたしでいられるのでしょうか………? 

 自分のことが分からないのは不安だから、理解できる形に落とし込もうとする。辻褄合わせの記憶が捏造されて、それを信じ込んでしまう。わたしがこんな状況なのは、お前たちのせいだ!よく分からないが、そうに違いない!

 頑なな思い込みを正すことは不可能です。

 「(あなたは)そう(思うん)ですね?」

 正しくないことには賛成しないけれど、面と向かって否定もしない。それが、対処法です。

 明晰だと信じていた箇所が危うくなって、まったく不確かな部分こそが、確実で明らかになっていく。自分で、自分のことが分からなくなる。その不安感。地面が揺らぐ………その感覚こそが、この作品の醍醐味ではないかな……と思います。

 興味を持たれたかたは、是非!

 

 そんなわけで、例によって例のごとく、気になった文章を引用しておきます。

 モンテーニュの『随想録』。(中略)「我々は死に対する懸念で生を台無しにし、生に対する心配のせいで死を駄目にしてしまう」。

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓

☆☆☆あなたが笑顔で過ごせる毎日でありますように!☆☆☆