ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

ドラマ『夜食男女』

 안녕하세요

 アンニョンハセヨ~ (こんにちは)

 ドラマ『シンデレラと4人の騎士』で次男の息子役を演じたチョン・イルさんのことを母が気に入っていたので、一緒に観ることにしました*1が、そういう時に限ってタイミングが合わなかったり、他に気になるドラマがあったりで、結局は各自で観ることに………

JTBC 야식남녀

作品紹介

ワケありシェフと熱血新人PDが贈る美味しいラブコメディ♥

あらすじ

訪れた人を癒やすお任せ料理だけを出す深夜食堂“BISTRO”。シェフのジンソン(チョン・イ)はある日、仕事に疲れた放送局PDのアジン(知英)に料理を出す。アジンはジンソンの料理を食べるうち、日々のストレスが解消されていくのを感じる。偶然同じアパートに住んでいることも発覚し、2 人はお互いに好印象を抱く。

そんな中、演出家デビューを目指すアジンはゲイのシェフを起用した『夜食男女』という番組企画を出す。上司から24時間以内に条件に合うシェフを見つけるよう命じられ、ジンソンにゲイシェフの心当たりがないか、紹介を頼むもジンソンは心当たりもなく断る。公開オーディションを実施することになるが、オーディションにやってきたシェフは誰も上司のお眼鏡に叶わずアジンは絶望する。だがそこにジンソンが現れ鮮やかな手つきで料理を披露し見事合格する。

実はジンソンは父が事故で入院し、治療費を稼ぐためにお金が必要なのだった。やむを得ずゲイだと嘘をついたジンソンはこうして『夜食男女』に出演することに。そして天才ファッションデザイナーのテワン(イ・ハクジュ)がある理由から『夜食男女』の衣装を担当することになる。

ゲイと偽ったジンソンと、そんなジンソンに特別な想いを抱くテワン、そしてジンソンをゲイだと思っているアジン。3人の不思議な三角関係と『夜食男女』の放送がスタートする!

(KNTV公式サイト『夜食男女』より引用)

感 想 (ネタバレも?!)

 なんというか、喉に刺さった魚の小骨みたいに、ちょっとした、けれど確実に気になる違和感のせいで、なかなか先に進めなかったです。

 わたしは、確実に破綻すると分かりきった嘘がキライなんだなって思いました。嘘はつかないほうが良い。自己保身のための嘘だとしても、結局は身を滅ぼします。そして、嘘をつくなら、貫き通す。ある意味、覚悟が必要です。嘘を本当にする覚悟。だから、そういう根本的な部分で合わないと、合わないんだろうな………

 

 サムネイルに作品画像を貼りたいと思いましたが、日本向けにアレンジされたような背景がピンクのは使いたくなくて、ハングルで検索したら上のポスターをいろんなところで見かけましたが出典がいまひとつ分からず………(でも、英語のウィキペディアとポスターから察するに………まぁ適当に入力してみます✨)(結局、勘!雑!笑)

 そんな感じで、ポスターの出典を検索する過程で、たまたまネタバレ込みの感想ブログに辿り着いたのですが、そこには「最終回は観ないほうがいい」って書いてありました。

 それは………どういうことですか……?

 

 分からなかったので、自分の目で確かめることにしました。回を進めるごとに感想を書いてみたり、あとから文章を整えたり、結果なんだかロールキャベツみたいになってしまったような………

 

 ……………コメディ?……ヒーリング?

 まったくいやされなかったです。先に結論を言ってしまえば、感性が合わなかった。わたしは、誠実なひとには報われてほしいし、弱いだけで真に悪人ではないようなひとは救われてほしい。勧善懲悪が成立するのは「水戸黄門」とか、そういうお約束の話で、実際問題としては、何が悪くて、何が良いかなんて、混沌として、誰にも判断できないことだと思います。たとえ、誰かに否があったとして、それを責める権利は誰にあるというのでしょう???

 絶対に崩れると分かっている積み木の塔を見守っているような終始ザワザワして、煮えきらないまま終わってしまう感じでした。(でも、キチンと鑑賞すれば、別の感想だったかもしれません………)(展開がつらすぎて、18話あたりから、サクッと2倍速で視聴しました。韓国語の勉強にはならないかもしれないけれど、ちょうど良かったです。ダラダラやられると、余計につらい。じわじわ、ぐさぐさ刺される感じで………)

 

 基本的に、嘘をつくのは良くないことですよね? でも、最初は理解できるような気もします。なにせ、父は無保険で自損事故を起こして入院、自身の飲食店は廃業の危機、とにかく「お金が必要」だったのです。そんななか、常連のテレビ番組プロデューサー(契約社員)からシェフを探しているという話が………しかも、提示された金額があれば、入院費を賄えて、店も手放さずにすみます。ただ、探しているのは「ゲイのシェフ」………背に腹は代えられないとオーディションに臨んだジンソン。見事合格し、パイロット版に出演。その反響が良かったため、レギュラー放送が決定してしまいます。

 実際は「ゲイではない」ジンソン。正直なところをアジンに話して、レギュラーを断ろうとしますが「ゲイ(ではない)」と伝えようとした場面で弟がやって来て、話の途中でアジンを帰して、弟には「アジンと結婚の約束をしていたが破談になった。それなのに、つきまとわれているから諦めさせるために嘘をついた」と誤魔化します。

 だから、嘘はダメですよ?

 最初は仕方なかったかもしれないですけど、このアジンに対しての嘘は苦し紛れすぎてレッドカードです。ダメです。誠実さがありません。

 それに、アジンの番組だって、別に「ゲイ」である必要はないですよね? たしかにアジンにはビジョンがあるわけですが、ゲイ以上に魅力的なシェフがいたら、性的志向に関係なく、話を聞いてもらいたいって思うのではないでしょうか? 誠実な人柄による人生相談。人目を引く派手さはないかもしれませんが、悪くないのでは………?

 

 最後は観ないほうが良いっていうのは、なんでしょう? 17話くらいまで進んでも、この先の話がどう展開するのか読めないのですが………いや、嘘がバレてごたつく展開は見える気がしますが………最終的に、ラブコメの王道的展開でジンソンとアジンが結ばれる。と、見せかけて、なんだかんだでジンソンとテワンがくっついたら、それはそれで新しいかもしれません。アジンとテワンは………ないかな。………でも、まさか……?(それくらい予測できない結末ってこと?!)

 

 結末は「まぁそうなるでしょうね」っていう感じでした。アジンと一緒に番組を制作することになった先輩PDが、とかく大人気ない振舞いで疲れます。自分のことしか考えない。アジンを守ろうとする先輩や本部長とは、大きく違います。

 全体的に悪人はいなくて、うっすらとみんなに少しずつ責任がある(はず)。それなのに、変なところで良心の呵責が出てきたり、おかしいんですよ。端的に言えば、ジンソンが真実を公表するタイミングが遅すぎます。もっと早くに言えれば良かったのに。あるいは、世間が忘れ去るまで言わないという選択肢もあったはず。それか、あるいは(さらに欺くことになったとしても)視聴者に向けて、テワンの協力を得て、嘘を本当にしてみせることもできたはず………

 正直が必ずしも良いとは限らないです。

 

 最後に、アジンの先輩PD(頼りになるほう)のセリフを残しておきます。ここが、何よりも良いなって思いました。

 泣いていいんだ。平気な顔はするな。平気なフリをしてたら、心が傷ついてしまう。その代わり忘れるな。お前はちょっと転んだだけだ。立ち上がればいい。

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また、お会いしましょう!또 뵙겠습니다! (ト ベㇷ゚ケッスㇺニダ)

☆☆☆明日も笑顔あふれる素敵な一日になりますように!☆☆☆

*1:すでに母はチョン・イルさんの出演している他の作品をひとつ完走したみたいです。本当に早い………集中力がすごいです。あと、微妙に倍速で観てるっぽい。良いけど聞き取れるの?🤔