ミオの備忘録

猫と音楽とミステリー、映画が好きです☆

映画『レイクサイド マーダーケース』

 こんばんは。お疲れさまです。

 ウィキペディアには載っていなかったのですが、ずいぶん前にテレビ放送されていたように記憶しています。今から17年前の映画ですね。役所広司さん・薬師丸ひろ子さんは今とそんなに変わらない感じがしますが、豊川悦司さんがやたらと若く見えます。(髪型や服装の影響もあるかもしれません。17年も経っているので、それもそうだなって感じですね。むしろ変わらないように見える俳優さんたちがスゴイです!)

 最初から最後まで観たという覚えはなくて、なんらかの事件が起こって、みんなでワラワラしているところ、真実が明らかになったときの印象みたいなものだけ、ぼんやり残っています。

作品紹介

レイクサイド マーダーケース』は、東野圭吾の小説『レイクサイド』を原作とした青山真治監督による2005年公開の日本映画。

公開     2005年1月22日

上映時間   118分

キャスト
スタッフ
  • 音楽:長嶌寛幸
  • オープニング・テーマ:ドノヴァン「Season of the Witch」
  • エンディング・テーマ:メイヤ「Simple Days ~ Walking The Distance」

(ウィキペディアレイクサイド マーダーケース」より抜粋)

感 想 (ネタバレも!)

 Amazon Prime Video で見かけたとき、絶対に観ようと思いました。微妙に気になり続けていたので、観て良かったです。意外にも、思っていたよりは後味が悪くなかった。

 原作も読んでみようと思いました。(読んだ記憶は、さらにないので………) 興味のあるかたは、是非!

 子どもたちを有名私立中学へと入学させるべく、塾の合宿へと参加した3家族。並木(役所広司)も、そのひとりです。妻とは現在別居中、娘は3歳のときに再婚した妻の連れ子。妻との別居は、自身の浮気が原因です。そして、今も仕事でつきあいのある英里子と不倫を続けている並木。娘のために合宿へと参加したものの、他の家族の両親に比べて、たいしてやる気がありません。冷めた気持ちで、他の家族の情熱を眺めています。

 そんな合宿に愛人が姿を現したり(「仕事の資料を忘れてますよ。困るかと思って、お持ちしました」という口実)、それによって焦ったり、妻から冷たい目で見られたり、いそいそと会いに行ったり(でも会えずに戻ります)、そういう並木さんの視点で一緒になって、アワアワしたり、イライラしたりで忙しいです。でも、他の誰よりも観てる側と感覚が近いというか、分かる気がするキャラクターでもあります。不倫しているわりに、娘との関係は悪くないみたいで、そこはうまくやっているんだなって感じ。

 ミステリーですが、犯人あてというわけではありません。

 事件が起こって、それを隠蔽する話です。ミステリーのたしなみとして、これ以上は話せません。(ネットにしれっと書いてありますので、気になるかたは「レイクサイドマーダーケース」で検索してみてください!🔎)

 

 こんな話だったっけ?と思いながら、ハラハラ観ていました。藤間・父(柄本明)が、最初から積極的に行動していて、いくら自分たちの別荘で事件が起こったからといって、フットワーク軽すぎではないですか? 場所さえ誤魔化して、自分たちは知らぬ存ぜぬにすれば良いのに……藤間家も関谷家も人が良いというか、犯罪に加担するのに躊躇がないというか、なんだか違和感があります。でも、その連帯感の原因が、終盤に明らかにされます。

 あぁ、そうでしたか………という気持ち。

 並木さんと同じ目線で見ていると、だんだん気持ちが変わっていって、自然な流れで共犯になっているというか、諦めの気持ちになるというか、そういう感じです。

 なんだかんだ、犯人以外のひとたちのほうが、犯人以上のことをやっているような気がします。思わず検索してしまいましたが、「犯人隠避∶2年以下の懲役または20万円以下の罰金」「遺体損壊∶3年以下の懲役」と意外と軽い量刑でした。そっか。ちなみに「殺人罪∶死刑または無期もしくは5年以上の懲役」

 

 落としてしまったライターの存在が気になります。やがては、それによって追い詰められることがあるのでしょうか? それとも………。アレが沈んでいくときに、意外と岸から近いんじゃないかとか、ボートにひっかかった部分を切ってしまったので、そこから解けてしまうんじゃないかとか、泡が立つので浮かんでくるんじゃないかとか、すごくドキドキしました。父も途中から一緒に観ていたので、ツッコミをいれていましたが、そのあたりは心配いらなかったです。ちゃんと沈んでいきました。ビニールのなかにあった微量な空気が出たのかもしれませんね。それだと、空気が抜けたぶん沈んでいくはずです。深く。深く。

 隠しきれば、なかったことになるのでしょうか?

 それは、本当に誰かのためになっている?

 それでも、彼らは乗ってしまった。犯人を隠匿するという共犯者の船に。そして、これからも隠し続けるしかありません。後悔と罪悪感を抱え続けて………

 

 そんなこんなで、今日はこの辺りで。また明日!🐥💓